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図書室ピエロの噂  作者: 鳴猫ツミキ(水鳴諒/猫宮乾)
【SeasonⅢ】―― 第一章:人面犬 ――
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【091】人面犬

 本日ぼくは、哀名とお話した後、道家くんが残っていたので、三人で帰ることにした。コンビニの少し横にあるゴミ捨て場の前を通りかかると、そこにブルドッグみたいな犬がいた。ゴミ袋の頭をつっこんでいる。


「逃げ出してきたのかな?」

「そうかもしれない。瑛くん、飼い主さんを探した方がいいかもしれない」

「そうだね」


 ぼくと哀名がそう話していたら、犬がこちらを見た。


「なに見てんだよ」


 ぼくはポカンとした。その犬の顔が、人間だったからだ。口が動いて、ぼく達にしゃべりかけている。


「見てるんじゃねぇよ」


 ぼくは思い出した。


「も、もしかして、お父さんから聞いた、人面犬?」

「おう。俺のこと、知ってるのか?」


 ぼくは口を半分あけてしまった。言葉がみつからない。


「ふぅん。可愛いな。俺の家ペット可だし来るか?」


 すると道家くんが人面犬に歩み寄って、抱き上げた。


「俺を飼うだと? 上等だ。が……エサに困ってるから、正直助かる」


 人面犬がすなおになった。道家くんが笑っている。

 その後は三人と一匹で帰った。

 明日はローレルの会議なので、道家くんの家に集まる約束をして、ぼく達はそれぞれの帰り道に向かって歩きはじめた。






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