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【091】人面犬
本日ぼくは、哀名とお話した後、道家くんが残っていたので、三人で帰ることにした。コンビニの少し横にあるゴミ捨て場の前を通りかかると、そこにブルドッグみたいな犬がいた。ゴミ袋の頭をつっこんでいる。
「逃げ出してきたのかな?」
「そうかもしれない。瑛くん、飼い主さんを探した方がいいかもしれない」
「そうだね」
ぼくと哀名がそう話していたら、犬がこちらを見た。
「なに見てんだよ」
ぼくはポカンとした。その犬の顔が、人間だったからだ。口が動いて、ぼく達にしゃべりかけている。
「見てるんじゃねぇよ」
ぼくは思い出した。
「も、もしかして、お父さんから聞いた、人面犬?」
「おう。俺のこと、知ってるのか?」
ぼくは口を半分あけてしまった。言葉がみつからない。
「ふぅん。可愛いな。俺の家ペット可だし来るか?」
すると道家くんが人面犬に歩み寄って、抱き上げた。
「俺を飼うだと? 上等だ。が……エサに困ってるから、正直助かる」
人面犬がすなおになった。道家くんが笑っている。
その後は三人と一匹で帰った。
明日はローレルの会議なので、道家くんの家に集まる約束をして、ぼく達はそれぞれの帰り道に向かって歩きはじめた。




