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図書室ピエロの噂  作者: 鳴猫ツミキ(水鳴諒/猫宮乾)
【SeasonⅢ】―― 序章:きさらぎ駅から ――
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【087】バス幽霊


 土曜日、今日は道家くんの家で、ローレルの話し合いの日となった。会議だ。

 今日は哀名はおやすみだ。ぼくと道家くんは、ジュースを飲みながら、〝だらだら〟している。そこでふと思いたって、ぼくは聞いてみた。


「ねぇ、道家くん。きさらぎ駅って知ってる? 普通の駅じゃなくて、都市伝説のほう」


 すると道家くんがうなずいた。


「前にも、このきさらぎ市は、いろいろと他の空間に繋がってるって言ったよね」

「ふぅん」


 たしかに言われた。そうだった。


「それより、そろそろ出かけようよ。ボク早く行きたい」

「あ、うん。ちょうどバスがくるころだね」


 今日ぼく達は、百円ショップに行く予定を立てていた。学習発表会のときの、教室のかざりつけで使う、おはながみを買いに行く。


 二人で外に出て、バス停で待っていると、すぐにバスがきた。

 乗り込んで、ぼくは奥の席に座る。となりに道家くんが座った。

 ぼくは前を見て、またおばあちゃんがいることに気がついた。


「あのおばあちゃんね、いつも乗ってるんだよ」


 ぼくの言葉を聞いた道家くんは、いやそうな顔をした。


「あれは生きてない」

「え?」

「乗り物には死んだ人が乗ってることがあるんだよ。アレは雨の日に死んだ人だろうね」


 それを聞いて、ぼくはびっくりした。

 そうしておばあちゃんをまた見ると、目の前でスッと消えてしまった。そして床が、みずたまりみたいに濡れていた。本当に消えちゃった……幽霊なんだろう。


 ぼくは怖くなりながら、バスの中でひっしにがまんしていた。

 そして百円ショップの近くになった時、勢いよくボタンを押した。

 道家くんがあきれたように笑っている。


 二人でおりて少し歩き、ぼく達は百円ショップに入った。

 中に入ると、めずらしそうに、道家くんがキョロキョロとした。そしてカゴを手に取ると、いろいろ入れ始めた。


「そんなに買って大丈夫? それに、道家くんって、人間のお金はどうしてるの?」

「泰我が出してくれてる」


 そうだったのかとぼくは頷いた。

 ぼくはおはながみを買い、道家くんはたくさん買って、ぼく達は店の近くのバス停にもどり、方向が違うので、そこでわかれた。





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