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図書室ピエロの噂  作者: 鳴猫ツミキ(水鳴諒/猫宮乾)
【SeasonⅡ】―― 終章:学校の七不思議 ――
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【083】打ち合わせ

 次の土曜日、ぼくはタブレット端末をカバンにいれて、バスで道家くんの家へと向かった。今日もおばあちゃんがいたけど、本当によく会うと思う。


 本日は、先に哀名が来ていた。靴を見てわかった。

 中に入り、ぼく達は、テーブルを囲んで座る。


「『学校のお化け図鑑』完成したよ」

「すごい」

「へぇ、瑛って……というか、人間ってすごいね、こんな機械があるんだ」


 哀名も道家くんも、タブレット端末を見て、目を輝かせている。

 ぼくも自分は頑張ったと思う。


「さすがは、自由研究でひょうしょうされるだけの考察力だね」


 道家くんの言葉に、哀名もうなずいた。ほめられすぎて、ぼくはおろおろしてしまう。


「それでね、学習発表会の資料のふりをしてアプリでみんなに送信したら、自然じゃないかと思うんだ。ただ椿ちゃんには言っていないから、どうしよう?」


 ぼくがていあんすると、哀名が小さく笑った。


「男子が二人で独自にやったことにしたら? 私も知らないことにしたらいいと思うの。女子は知らなかったってことにするの」

「いいの?」

「ええ」


 こうして、そういうことに決まった。ぼくは資料の最後に、ぼくと道家くんが作ったとつけたした。


「いつ送る?」


 ぼくが聞くと、野菜ジュースを飲んでから、道家くんが答えた。


「今送っちゃえば?」

「私もそれがいいと思う」

「わ、わかった」


 二人の言葉に緊張しながら、ぼくは授業で使うアプリを起動して、学校のみんなのグループを表示させた。そしてファイルを送るマークを押す。


「送るよ」


 ぼくが言うと、二人がうなずいた。

 きんちょうしながら、ぼくはファイルを送信した。


 すると――すぐにスタンプのあらしになって、コメントが並び始めた。

 みんなが、『すごい』『さすが』とぼくと道家くんをほめてくれている。

 その反応をみて、ぼくのカタから力が抜けた。緊張がやっととれた。


 それから二人を見ると、どちらも笑顔でまんぞくそうにぼくを見ていた。



 ――次の月曜。

 学校に行くと椿ちゃんが、ぼくと道家くんのほうにふり返った。


「すごかったね、教えてくれたらよかったのに! 同じ班なんだしさぁ。でも、男子すごい!」


 そう言って笑う椿ちゃんも、どこかほこらしそうだった。


 こうしてぼく達は無事に、ローレルの初任務を達成した。多分みんなもある程度、学校の都市伝説に対応できるようになったと、ぼくは思っている。



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