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図書室ピエロの噂  作者: 鳴猫ツミキ(水鳴諒/猫宮乾)
【SeasonⅡ】―― 第四章:テケテケ ――
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【079】資料の整理

 家に帰ってから、ぼくは『学校のお化け図鑑』のPDFを作ることにした。

 リビングで家族みんなで使うノートパソコンを起動して、ソフトを開く。

 そこに学校の七不思議や、生首ドリブル、テケテケのことなどを打っていき、解決方法をまとめる。


「何をしてるんだ?」


 すると亮にいちゃんがリビングにきて、不思議そうに言った。夕ご飯を作り終わったところみたいだ。そしてノートパソコンの画面をのぞきこんだ。


「へぇ、こんなに都市伝説ってあるんだな。学習発表会の資料か? すごいな」


 亮にいちゃんの言葉を聞いて、ぼくはひらめいた。

 ――資料として配付したら、自然だと思いたった。


「うん」


 それならば、共有のアプリにアップしても、説明がしやすい。

 いい考えだなと思いながら、その日はずっと資料を作っていた。


 翌日の放課後は、今度は班での発表用の資料のまとめをすることになった。イラストをつけたり写真をつけたりするので、さまざまなものを模造紙にはりつけたり、はりつける位置を決めたり、マジックでタイトルを書いたりした。


「ここはこの色のマジックがいいと思う」


 道家くんのていあんに、椿ちゃんが笑顔でうなずいている。

 意外と道家くんも楽しそうだ。ぼくは安心した。

 道家くんもクラスになじんで、本当によかった。だれも道家くんが図書室ピエロだって知らない。泰我先生は知っているみたいだけど。


 この日は道家くんと一緒に帰ることにした。

 校門を出てから、ぼくは聞いた。


「学校、楽しい?」

「まぁまぁ」


 そう答えた道家くんは笑顔だ。


「寂しくはなくなったかな。瑛っていう友達がいるし」


 それを聞いたら、哀名を見ていて感じるむねの温かさとはまたちがう、なんだかぽかぽかした気持ちになった。友達になれたのがうれしい。


 友達ができて笑顔が増えた哀名も同じかもしれないけど、友達がいると、一人とはぜんぜんちがう。


 ぼくも道家くんと友達になって、いろいろ一緒に経験して、本当に楽しいからわかる。


「これからもずっと友達でいたいね」


 すると道家くんが照れたように頷いた。


「そうだね。ボクも瑛と友達でいたい」



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