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図書室ピエロの噂  作者: 鳴猫ツミキ(水鳴諒/猫宮乾)
【SeasonⅢ】―― 終章:学習発表会 ――
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100/101

【100】学習発表会

 ――いよいよ学習発表会当日が訪れた。

 ぼくと道家くんは、教室の展示物を見に来る人を数える係になった。一人また一人と、ぼくの知っている人や、家族がきた。まずお父さんと薺と柚子叔母さんが入ってきた。薺はうれしそうにキョロキョロとしてから、ぼくを見て手を振った。僕も小さくふりかえす。つぎに、亮にいちゃんと透くんが入ってきた。なにやら言い合いをしていたが、ぼくを見ると二人とも笑顔になった。やっぱり、そういうところは似てる。そのあと――水間さんと步夢くんがきた。


 水間さんは、じっと道家くんを見た。道家くんもじっと見ている。

 ぼくは、〝きんぱく〟した気配を感じた。


「もう普通のお友達になれるんだよね?」


 すると步夢くんがそういった瞬間、その場の空気が和んだ。

 水間さんが深々と息をつく。


「更生したらしいな」


 その声がひびいたとき、ひょいと泰我先生が顔を出した。


「廣埜、心配は無い」

「ああ。お前がそう言うんだから信じてる」


 水間さんはそう言うと、步夢くんと手をつないで、展示物のほうに歩いていった。ぼくは道家くんを見る。心なしか、ほっとしているように見えた。


「なに?」

「ん? ああ、都市伝説のブース、みんな立ち止まってるから、人気だなって思って。ぼく達がんばったもんね」

「そうだね。ボクも作るの楽しかったし、瑛は頑張ってたのもわかるよ」


 うなずいてから、ぼく達は係の仕事をした。


 そしてお昼のお休みのときに、お弁当を食べることに。

 班ごとに食べることになっていたので、道家くんと哀名、それから椿ちゃんと食べつつ、午後のクラス別の全体発表の合奏の話をした。正直、ぼくはカスタネットに自信が無い。


 だけど――いざ合奏がはじまって、頑張ってカスタネットをたたいていると、不思議と一体感があった。曲を奏でながら、ぼく達のクラスは 一丸(いちがん)となって、全力を出し切った。


 曲が終わるころには、ぼくはスポットライトと熱気から、ダラダラと汗をかいていた。

 そのとき盛大な拍手を送られて、ぼくはやっとひと息つけた。

 小学校最後の学習発表会を、このクラスのみんなとできて本当によかったと思う。




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