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異常から生まれた能力  作者: coll
第三章:分岐点の出現
49/65

憂鬱な過去話

本当に1周年ありがとう!!!


俺たちを1年も応援してくれてるって聞いて感激してるぜ!!!


びっくりだよね!!


これからも私達をどうか宜しくお願いします!!



ーーーーーーーーーーーーーー



まさか本当に1年も書くとは思いもしませんでした。

もうちょっと早くで終わるのかなーとか思ってましたので...。


本当にありがとうございます!!

この先もどうか応援してあげてください!!!



「私はお父さん、理という男から生まれました。でもその生まれたってのは、俗に言うお母さんからとかじゃなくて、作られた存在なんです。」


「そうだったのか....」


「私が生まれても、ずっと私を娘だと思わず虐待ばかりの毎日。それでもここまで育ったのは、そんな中友達になってくれた。天戯あまぎがいたからなんです。」


「天戯....って」


「...うん」




「痛っ...アイツももっと優しくしないかな...一応私娘なのに...」

端っこで座りながらなんて独り言を言ってると。


「大丈夫?悪ちゃん」

と私の目の前で不安な顔をする天戯。


「...天戯...私に構わないで。私に構ったらお父さんから何て言われるか...」


「ううん大丈夫。前から言ってるように私、理様より悪ちゃんの方が大事だから!」


「もう...そんなことお父さんの前で言ったら殺されちゃうよ...?」


「かもね」

と半笑いながら彼女は言う。


「でも」


「本心だから...!」

と満面の笑みで答える。


「...ハハ...ほんと訳分かんない」


「訳わかんなくていいよ!でも私は悪ちゃんの方が好きだからこうやって心配してるの!」


「ほんと...」


天戯は父、理から命令された私を世話する子。正直、ここまで仲良くなろうとは思ってなかった。っていうかあのカスの部下と仲良くなりたくなかった。でも天戯は近づいてきた。何度も離そうとしても、絶対に。私はそんな天戯に対して心を許してしまったのだ。


「悪ちゃん!!今日の夕飯は何にする?ハンバーグとか...?回鍋肉...?それともー私を食べちゃう〜?きゃー!!悪ちゃん!それはダメー!えっちすg」


「カレーでいいよ。」


「えー!!!そこは、天戯かな...(イケヴォ)じゃないの!?」


「少なくとも私はそんな趣味ないから」


「ちぇー。分かったカレーね」

さっきも言ったように天戯は私の世話係。私に料理、洗濯をする...いわゆるメイドさんとか使用人に近い存在。


「〜♪」

と口ずさみながら料理をする天戯。


私自身も天戯と話していると心が落ち着く。天戯のおかげで、あのカスに虐待されても耐えられる。なんて心の奥底で思ってたんだ。


「悪ちゃーん出来たよー!」

理なんて言うカスさえ居なければ...天戯と2人だけで暮らせたら...なんて思ってた。唯一の親友と一緒に住んでみたかった...





「んんっ...んぅ...ふあぁ...あれ?天戯?」

私は夜中に目が覚めてしまった。


「どこいったんだろ...天戯...」

またどっかで遊んでいるのかな...なんて思っていた。夜中に外に出かけると部下から小耳に挟んでいたから。でも。理の部屋から天戯の声は聞こえた。それも喋っている言葉ではなく...


「ちょ...ちょっと...お父さん何やってんの?」


「がっ...ぁっ...」


「ん?....おや、悪じゃないか。いやぁ....私に刃向かったから分からせたのみさ。」


「刃向かった...?天戯はそんな事する子じゃない!!」


「いや、刃向かったさ。もう少しで不良品のお前を消す。という話をしたらな。」


「ぇ...」

どれだけ虐待されても私は、理というものから作られた娘。流石に消されたりするなんて思わなかった。でも...ここまでだなんて思わなかった。


「悪っ...ちゃ...逃げ...てっ」


「天戯...」

そう、そうだよ私は元々部下も嫌いだった。仲良くしようとしてきたのは天戯の方。私は何も悪くない。だから逃げても良いんだ。


「そうだなぁ....天戯の命を代償にするならお前を逃がしてやろう。お前なんて、娘とも思ってないからな。」


「っ...」


「どうする?逃げるか、死ぬか。」


「くっ...」


「っは!逃げた!おいおい!逃げたぞ!?嘘だろ....?お前と仲が良かった奴だろう?なんと薄情な奴だぁ!!ッハッハッハ!!よぉし。天戯、お前を殺す。」


「ぐっ...ぁっ...がぁぁぁあああああ!!!!!!ぁあああっあ」


ごめん!天戯!!ごめん!!


「私の...分までっ...生きてっ...!悪ちゃん...!!!」


ごめん...本当に...


「おい悪、なんでお前はもう俺の前にいるんだ....?さっきまで逃げてたじゃないか。」


裏切っちゃって。


(悪...ちゃん...?)


「うるせぇよ。クソ。」


「クソ!?」


[憑依:糞王(ベルゼブブ)]


「何だと....!?」


こいつはまだ総裁以上の悪魔は憑依出来なかったはず....まさか....命を代償に....!?


「違ぇ...ただの怒りだよ。クソが」


「フゥァッ!!!」


「ぎ....っ!!!」


「大丈夫!?天戯!」


「なんで...戻って...きたの...」


「っ...それは...」


「私があなたの親友だから!!」


「っ!!」


瞬間。天戯の目から涙が溢れ出てきた。


「天戯...!?大丈夫...?」


「ごめん...ちょっと...嬉しくて...」


嬉しい...


「私だけが思ってるんじゃないんだぁ...って思ったら...嬉しくて...」


「ってことは...」


「私も...悪ちゃんのこと...ずっと親友だと思ってたよ...!」


「天戯...っ」


「でも...この状態じゃもう死んじゃう...」


「大丈夫。生き返らせるから!!」


「ううん。聞いて欲しいの。」


「ダメ!話さないで!!」


「聞いて欲しいの」


天戯は今まで見た事もない真剣な顔をした。


「何...?」


「私は悪ちゃんに天生をする。」


「天生...?」


「天使が人に対して命を代償にする事。」


「ダメ...ダメ!ダメだよ!!そんなの...つまり...」


「そう。私は悪ちゃんの為に命を使う。でも悪ちゃんのせいでは無いから...」


「嫌だ...嫌だよ...」

私は生まれて初めて人に対して我儘を言った。死んで欲しくないという我儘。そんな我儘通用しないとわかってても...でも...。


「お願い!!生きて欲しい!!私のたった1人の親友だからさ!!この先も生まれることの無いたった1人の!!」


そして天戯はボロボロの体のまま立って。


「ありがとう...でもね...もう命の灯火は消えかけてるんだ...だからさ...その灯火を貴女に。悪ちゃんに与えたいんだ」


「うっ...あぁ...」


「泣かないで...」


覚悟を決めないと...いけないんだ。


「いくよ...悪ちゃん...」


すると、天戯の背中から巨大な天使の翼が生えた。4つの翼の生えた。巨大な...。


❨神よ...今...天使ザドキエルの名の元に...天生戯式の解放の戯の許しを❩


「いってぇ....ってなんだこりゃ....すげぇな....面白そうなのに混ぜさせろ!」


「ハァッ!」


「グッァッ!!!!」


「ってぇ....あくまでも邪魔すんのか」


「悪魔だからな。」


「ハッ....」


「ハァァァッ!!!!」


「っとその攻撃はもう効か」


「フン!」


「グッ....」


「これはどう?」


「うっぜぇ!!!不良品の癖に!!」


「...チッ」


❨天生戯式の開始...成功...只今より天生戯式を開始します...❩


「天戯の邪魔はさせない!!絶対に止めて見せる!!!」


「止めれるものなら止めてみやがれ。不良品如きがこの世界の理に、立ち向かえるとでも思ってんのかぁ?」


「私だけじゃない!!天戯の想いも乗せて戦ってる!!」


「んな気持ちだけの問題で俺に適う訳がねぇだろォ!」


と嘲笑う。


「気持ちがどれだけ大事か。教えてあげる。」


[憑依:悪魔王サタン]


「嘘だろ....不良品だったアイツが悪魔の大総統。サタンを憑依するはずがねぇ....こんなの幻覚だ...」


「現実だ。クソ野郎。」


「グァッ....」


今....攻撃したのか....?見えなかった....だと?....こんな奴に....?不良品に!?


「調子に乗るなよ不良品がぁぁぁあ!!!!」


「っ...」


❨神の天啓の元に...かの者に...命を代償に絶大なる加護を与え申す❩


❨悪❩


「ッ!?ぁあっ...何これ...」


天戯...


「こっちも本気を出さざるを得ないな....」


「...私はもう、天戯を抱えて逃げる。」


「っなんだと!?おい!お前!!」


「クッソ!逃げやがった!!総員!!大至急!!我が娘、悪が逃げやがった!!直ちに捕まえろ!!捕まえたやつには神の座をさずける!!」



数日後。


「悪さんの情報が一向に出ません。」


「クッソ....最悪だ。絶対にいつか捕まえてみせる。悪....」




「天戯...安らかに眠ってね...」


「私。天戯の為に頑張るから...悪としてじゃなく。天戯と悪。天戯乃悪として。」


「っ!!」



──────────



その時。一瞬だけ天戯の声が聞こえた。そんな気がした。


私は...もう決めたんだ...。天戯の為に戦うって。

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