憂鬱な権利者
まさかのなっちゃんが権利者だったとはな....
驚きだが....口調や一人称が違う....
お前、本当になっちゃんなのか?
「まぁまず、さっきの話だが」
「神無崎凪津って言っても、俺は凪津本人ではない。」
〘....ん?どういう事だ?〙
「俺はこいつと2人で1人、つまり二重人格みたいなもんだ。」
〘....でも俺が知ってるなっちゃんは、もう1つの人格なんて無かったぞ....?〙
「重要なのは二重人格"みたいなもの"なんだ。」
〘みたいな....もの?〙
「俺は言わばこいつの権利の人格、って言えばわかると思う。」
〘なっちゃんの権利の人格....?〙
「あぁ」
〘なるほど....大体分かった。〙
「そして俺、凪津の権利の名前は絶対権」
〘絶対権....?〙
「思ったこと。言ったことが必ず起こる権利だ。」
〘....は?なんだその能力〙
「まぁ見てろ。このでかいモノを消せばいいんだろ。」
〝消えろ〟
〘嘘だろ....どんどん消えていく....〙
なんつー能力だよほんと....俺の周りにはチート能力しかいねぇじゃねぇか....
「ただし、この絶対権。弱点もあってな」
「弱点....?」
「あぁ、凪津自身はこの権利に関する記憶が入らないことだ。もちろん使ったことも知らないし、この権利自体知らない。つまり話題に出たとしても、凪津から記憶が消される。」
「絶対権に関する記憶の抹消か....」
「じゃあ、どうやってお前はここに来たんだ?」
「この権利の発動条件は、凪津自身が強い怒りの感情を抱く、もしくは凪津が心を許した人に対して心配などの感情が強く出ると発動される。」
「....なるほど....そして発動されるとなっちゃん自身は、絶対権に関する記憶が消されると。」
「凪津の感情によって動くのか....」
「権利が発動される前だと、な。」
「ってことは権利が発動されると凪津の感情とは関係ないのか?」
「いやそういう訳でもない、ちゃんと凪津の感情の言う通りに動く。ただ、こういう風に喋れたりするだけだ。」
「確かにな....」
「あ、そうだ....ここ壊してしまったから直してくれないか?」
「あぁ、良いぞ」
〝建物よ直れ〟
「....すっげぇな....その能力。」
そして驚きだ。あのなっちゃんが能力者、しかも権利だなんて....
「まぁとりあえず、戻ろうぜ白神裁兎。」
「あぁ....」
ただ、なっちゃんの顔でその口調はちょっと慣れんな....
「ただいま....」
「俺は能力を切るかな...」
「おかえりやで〜。お?凪津はんと一緒なん?」
「あぁ、途中で会ってな。」
「はっ!...あれ?僕何を...」
「ん?どしたん?凪津はん」
「え!?あ、えっと...?」
「....学校の門の前で眠ってたから、室内に入れたんだよ、覚えてないのか?」
「え?あー...そうなの?」
「覚えてないみたいやねぇ...可愛えぇなぁ」
「あ、あはは...最近本当にこういう事多いんだよね...」
「それはまた辛いねぇ...」
ふふ...と口元を着物で隠しながら笑うくるみ。
相変わらずくるみってよく笑うよなぁ....。
「あ....そうだくるみ、なっちゃん。一緒に家に来ないか?」
「え?今から?」
「あぁ。今から」
「...僕はこの後何も無いから別にいいけど...」
「妾もええで?暇やったし」
「ありがとう。とりあえず電話しとく。」
「...誰にやろ?」
「多分妹じゃないかな?白りん双子の妹がいるんだよ」
「なるほどのぉ...裁兎はんの妹...会うの楽しみやわぁ」
「とりあえず伝えたから、行こう」
「これはまた広いのぅ...」
「いつ見ても凄いね...」
「まぁ....とりあえず入れよ」
「「お邪魔します」」
「お兄ちゃーーん!!」
「兄様ーーー!!!」
「うぉっ!?っと....っ!?ぁっ!」
「おかえりー!!」
「おかえりなさい!!」
「この2人が白りんの妹だよ!」
「可愛えぇのう...」
「お?お兄ちゃん、この人は?」
「凪津お兄ちゃんは分かるけどこの人は?」
「んぇ?....あぁ、くるみだよ。」
「くるみ...?」
「生徒会の人?」
「くるみや、よろしゅうな」
「着物綺麗!!」
「ねー!綺麗!」
「....とりあえずどいてくれ。海蕾、叶恋」
「「はーい」」
「海蕾と叶恋って言うんか!」
「うん!私が海蕾!」
「私が叶恋だよ...!」
「可愛えぇ名前やのう...!」
す、凄い!!珍しく、くるみちゃんが凄い興奮してる!!
「とりあえず仲良くなれそうだな。」
「うん!!」
「ありがとう!兄様!」
「良いってことよ。だからどけって。」
「えへへ」
「えへへ」
「双子やねぇ...」
裁兎はんの妹2人、可愛すぎるわぁ...
こんな妹欲しいわぁ...




