憂鬱な追跡者
今回は俺が出ないのか...なるほどな。
俺が出ない回は久しぶりでは無いか?
と思ったが、1個前がそうだったな。
まぁとりあえず。見て行ってくれ。
「....なぁ乖十」
「んー?」
「....最近俺さ、なんかつけられてる気がするんだよね。」
「そうなのか!?」
「まぁ1ヶ月くらいな....」
「大丈夫か!?成敗しようか!?」
「いや....気がするだけだから....」
「でも、本当につけられてたらどうするんだ?」
「そうなんだよなぁ....」
「それでもし、敵の仲間とかだったらどうすんだ?」
「....俺もあんまり信じたくはないが、可能性は捨てきれんなぁ....」
「少しでも可能性があるのなら、潰しておくべきだと思うぞ」
「そうだな....」
2時間後。
....やっぱりつけられてるな....だがなんで1人なのに襲ってこないんだ?あまり目立ちたくないとか?それか....ただの監視か?
....本人に聞くしかないか。
「....よぅ」
「ッ!!」
「なんで俺をつけてきたんだ....って....」
「あ、あの...えと...」
女....?
「おいお前」
「ひゃぃ!?」
「....なんで俺を追いかけてたんだ?」
「え、と...それ、は...その...」
「....なんだ?」
「あ、の...えと...」
「おい?顔赤いぞ?」
「ち」
「ち?」
「近いです...顔が...」
「あ、そうか....すまん。」
「うぅ...」
なんだこいつ...敵...なのか?ずっと俺の事を追ってるから敵だと思っていたが...殺意が無いし、何より俺と話してて、ずっと緊張しているように見える。
「....俺が聞きたいのは、なんでずっとストーキングしてたんだって聞いてんだ。」
「...き、気づいてましたか...」
「いやまぁ....」
そりゃぁそこまでバカじゃないし。俺とずっと一緒にいた乖十は、気づいて無かったっぽいがな。
「あの...ですね...」
「ん?」
「わ、私がストーキングしてた理由は」
ストーキングしてた理由は....!!
「し、白神裁兎君が、す、好きだからです!!!」
「え?ん?ん?????」
好き....?今こいつ好きと言ったのか?
「....好きってあの好きか?」
「好意の方の、です!!」
「....隙だらけとかじゃなく、だよな?」
「はい...!」
「牛馬に引かせて田畑を耕すのに使うやつじゃなく?」
「何かわからないですが...はい!」
「うむ....」
これは参った、とんでもなく。敵では無いのは気づいてはいた。が、まさかの告白。生まれて初めて告白されたわ。顔は変わらんくせに心臓の鼓動が止まらん。エグい。
「....正直、今とても困惑している。」
「わ、分かってます!!私もとても緊張してます!」
あの焦りようから見て罰ゲームでは無いのは確かだ。嘘だったら裁判が反応するからな....。
「よし、分かった。」
「....1回保留にさせてくれ。」
「...は、はい!分かりました。」
「話が通じる相手で良かった、ありがとう。」
「俺としては、生まれて初めて告白されたから、今のこの場では返事出来ない。その点はすまない。」
「わ、分かりました。」
「もっとお互いを知ってから返事をしようと思う。」
「お互いを...知ってから?」
「....あぁ、そうだ。」
「例えば...?」
「2人で色々な所行ったりとか」
「デ、デートですか...?」
「ん?....まぁそんなところだな」
「ひぇえ...白神君とデ、デート...!」
「まぁ....でもその前に自己紹介をしようか。俺は裁兎。白神裁兎。この学校の副生徒会長をやらしてもらってる。よろしくな。」
「存じております...!!」
「君の名前は?」
「わ、私は天戯乃悪です...!皆からは天悪と呼ばれております...」
「アマク....か....じゃあ俺もそう呼ばせてもらおうかな。よろしくなアマク。」
「...!!!は、はい!!よろしくです!!白神君!」
「....俺を好きなら、俺の事を知らなきゃ話にならんよな。」
「あ、そ、そうですね。で、でも!私、大体は知ってますよ!!」
「え?」
「白神裁兎君。神夜乃高では生徒会の副会長をやっていて趣味は無く、常に冷静で無表情。身長は177.3cmで、体重は58.2kg。誕生日は1月1日、目と髪の色は病気で白くなっていて、左耳に十字のピアスをつけている。実は家には小学生の妹がいて、その妹は双子。白神君のお父様は、この高校の理事長をやっていて、仕事をこなすし、生徒に対しては甘い。そして噂では、まことしやかに能力者最強と呼ばれている。そんな人達が家族の白神君の家は、大豪邸で使用人が27人いる。」
「ど、どうかな...?」
「....あっ....と....」
「あ、ご、ごめんなさい!!引いちゃったよね...やっぱり私!!」
「待って。」
「えっ...」
「正直、驚いた。こんな俺の事をここまで詳しく調べてきてくれるのは。」
「こ、こんな俺とか、卑下しないでください!!」
「あー、それはすまん。」
「でも、本当に凄いよ。身長はちゃんと合ってるし体重も合ってる。ってか全て合ってる。」
「え、えへ...」
「アマク。」
「は、はい。」
「1回生徒会に来てくれねぇか?」
「え、は、はい。」
「というわけで、この子がアマクこと悪だ。」
「悪ちゃん!!」
「はい!」
「よろしくね!」
「はい!よろしくお願いします!」
「可愛いぃ!!」
「そ、そんな...私なんて可愛くないですよ...それこそ憶さんの方が可愛いです!」
「えー!悪ちゃん可愛いけどなぁ」
「てか白りん告白されたって本当?」
「....あぁ、俺も未だに夢のようだがな。」
「悪ちゃんは白りんのどんなところが気に入ったの?」
「...え、えっと...一学期の時にいじめから助けて貰ったから...ですかね...」
「...?一学期の時助けたのか?」
「....いや、そんな記憶は....」
一学期....?あれ?もしかして生徒会初仕事の時か??そういえば....顔が似てるような....
「え!?もしかしてあの時か!!」
「はい!!思い出してくれましたか!?」
「あー!あの時か....」
「ごめんな。忘れてた。」
「忘れられてるの可哀想。」
「るせぇ!」
皆が一斉に笑った。また生徒会室が賑やかになった。
「ったくよ....あ、そうだ。アマク。」
「...?はい?なんですか?」
「お前の能力って....なんだ?」
「私の能力ですか?」
「あぁ」
「そうですね...私の能力は悪戯。」
「悪戯....?」
「はい。例えば、相手の足元にバナナの皮を置いて滑らせたり。後は...遠くから相手の物を奪ったり。ですかね」
「面白い能力してるな。」
「白神君の能力は裁判。ですよね。」
「あぁ、よく知ってるな。まぁ....でも当たり前か。」
「はい!今はもう白神君、有名人ですからね!」
「俺、そんなに有名なのか?」
「そりゃあ、もうもちろんですよ!」
「あー....」
そりゃそうか、乖十との戦い。琥珀との戦い。あれを見て、そうならない方が珍しいか。
「とりあえず、これからもよろしくな。アマク。」
「はい!!よろしくお願いしますね!白神君!」
どうも、皆さん。こんにちは。
初めまして!天戯乃 悪。アマクです!
よろしくお願いします!!
え?敬語なんて使わなくていい?
えへへ...実はこれ癖なんですよね...
仲良くなっても敬語が抜けないんです。
皆さんに対しても敬語かもしれませんが。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!
以上、アマクこと悪の後書きでした〜
え!?後書きなんて言わなくていい!?
す、すいません!!!




