憂鬱な再始動
とりあえずだ、裁兎。今後お前がどうしたいか
今ここで決めるといい。俺は否定しないさ。
「そして裁判を入れて、お前が生まれたんだ。裁兎。」
「....そうなのか」
正直、驚くことだらけだった。父上の元親友が敵ってことや、母上の事。そして何より俺が生まれた理由の事。俺は普通の人間とは違う方法で生まれたのか....。そして乖十は母親がいない状態で生まれたのか....。
「裁兎。」
「ん?」
「この話を聞いてどうするかはお前次第だ。」
「....」
「だが最近妙なことが起きているらしい。」
「....妙なこと?」
「あぁ、実は...異常者の失踪が後を絶たないみたいなんだ。」
「....え!?なんで!?前に解決したはずじゃぁ」
「もしかすると他に敵の拠点があるのかもしれない。」
「....そんな」
「異常者の失踪は、かれこれ30年以上も続いているが、俺らでも未だに解決出来ていない。」
「情報が少なすぎるんだ...」
「....父上達でも....」
「どうする...裁兎...」
「....俺は....やるよ。」
「罪もない異常者が迫害されたり、異常者が異常者を誘拐したり、そんな世の中を見過ごせない....」
「...裁兎」
「あと....父上の想いも乗せたい。」
「...どういう事だ?」
「父上の元親友のクソ野郎....理をこの手でぶっ倒す。」
「裁兎...!!」
「....その為にも父上の力も必要だね。」
「当たり前だ、それが親のするべきことだ。」
「....父上」
そうして俺と父上は決意した。理を倒し異常者達の平凡な日常を取り戻すことを。
そんな事があり。いつの間にか次の日になっていた。
「今日から二学期か....」
「おう、裁兎きゅん。おはよ」
「うん....おはよう父上。」
「じゃあの裁兎きゅん。また学校で」
「うん、またね。」
「....ふぅ、また憂鬱な日々が始まるのかぁ」
「よし....頑張るかぁ....」
「行ってきまーす。」
「よう!白神!」
「....おう乖十。」
「...どうした?白神...浮かない顔して」
「乖十....俺この世界の敵を倒す。」
「...この世界の敵?」
「あぁ....昨日父上と話したんだ。」
「そうなのか...」
「この話は生徒会皆が揃ったら言う。」
「...分かった。大事な話なんだな。」
「あぁ....」
そうして学校に着き、教室にも着いた。そこには
「久しぶり!裁兎君!乖十君!」
「おう!久しぶり!憶!」
「....うるさいのがもう一人来た」
「なぁっ!?うるさいとはなんだ!」
「....事実だろ」
「むぅー!!!!」
「まぁまぁ」
「お前ら席につけー」
「はーい」
そんな先生の言葉と共に、この教室の生徒たちは皆が自分の席に座る。そして色々な話の後、俺らは先に体育館へと行った。
「夏休み終わってから初の生徒会の仕事だぁ!」
「久しぶりって感じする!」
「俺は全くしないけどな....」
「むっ!うるさい!」
「痛っ」
「まぁまぁ落ち着いてよ...憶お姉ちゃん。」
「憶×裁...良いな...」
「変な妄想すんな」
「よしもうそろそろだぞ。生徒会長。」
「...おう!」
「よし...」
「言ってこい。会長」
「言ってきな。会長」
「言ってきて!会長」
「言ってきてください!会長」
「「「「二学期、始まりの言葉を!!」」」」
「おう!!盛大にカマすぜ!」
「続いては、生徒会長の話です。」
「生徒諸君に聞きたい。夏休みは楽しかったか?」
「まぁ、そりゃ楽しかったか。課題ないしなこの学校。」
「....あいつ何言ってんだ。」
「今から二学期が始まるが皆は嫌か?」
「まぁ、嫌に決まってるよなぁ...」
「...乖十君?」
「だがしかし現実はそう甘くはない。」
「物事には必ず終わりがあるからな...」
「しかしだな生徒諸君。」
「そこで一つだけ良い話をしようか。」
「....何言うんだアイツ」
「...乖十くん」
「今は9月5日か...なら、9月14日皆私のところに来い」
「私はそこで生徒諸君の暇つぶしになるようなことをしよう。」
「私vs生徒諸君の本気の戦いだ。」
「えぇ!?」
「嘘っ!?」
「はぁあ!?」
「冗談キツイぞ会長...」
そうして始業式は乖十の衝撃発言の後、終わったのだ。はぁ....マジで夢なら覚めてくれ。
「....お前さ本当に何言ってんの?」
「あーしないとやる気起きないだろ?」
「....いや生徒たちのやる気を上げるのはいいが....」
「そうだよ!乖十君!あんなの無茶だよ!」
「あんなのでやる気が上がるわけが無いだろ会長...」
「仕方ないよ...乖十くん脳筋だし...」
「まぁでも言っちゃったから....仕方ないか」
「じゃあボクこっちの教室だから。」
「あ、私もあっちの教室だわ。」
「おう、じゃあな!」
「....本当にお前の思考回路だけは単純だからこそよく分からん」
「はは!そうか!」
「お前ら席に座れーぃ」
「はーい」
「今日からこの教室に新しい生徒が入るから皆よろしくなー」
「え?転校生?」
「聞いてないが...」
「....なんで生徒会の誰も知らないんだ....?」
「入ってくれ。」
「はい」
「え?女の子?」
「声高かったな。」
....なんか聞いた事のある声のような....
と思っていたら扉が開いた。
「...女...の子?」
「男の子?どっち?」
「自己紹介してくれるか?」
「はい。」
「皆さん、初めまして。神無崎凪津と言います。以後お見知りおきを。」
「....はぁ?!」
「えぇ!?」
「...あっ!白りん!乖たん!久しぶり!」
「「なっちゃん!?」」
嘘だろ....なっちゃんが来るとは....
なんで転校生がいるのに父上が生徒会みんなに言ってなかったか分かるわ....
これは....想像もしてなかったぞ....




