俺達のわかれ
俺はな...理。お前のことが本当に好きだった。
なのにお前は俺らの事をなんとも思ってない。
何年過ごしてきたんだ俺ら...あの長い年月は嘘だったのか...
「それからとてつもない年月が経ったんだ。俺と虚空はその年月の間に、今の世界で言う夫婦になったんだ。」
「....そうなのか」
「実はその間、虚空は俺の前から消えてしまったんだ...」
「....」
「そして理はその年月の間、多分地球を見ていたんだと思う。いや地球の生物の進化か...」
「....」
「俺が理と離れている間、理は地球で何をしていたかは知らないが、地球では初めての"人"が生まれていた。」
「よし....良いぞ....こいつの存在はデカい!こいつはいずれ偉大な生物になる!せっかくだから名前を付けよう!名前は...ニンゲンと呼ぼうか....!」
「ニンゲン....この先が楽しみだ!後は知識を付け加えれば....あ?」
「なんか見ないうちに地球が凄いことになっている...」
「なんだお前、結局気になって戻ってきたのか」
「地球が心配だっただけだ。」
「どっか行けよ目障りだ。ここは俺の星なんだから」
「...あぁ、分かった。行ってやるよ。」
「あ、そうだ虚空はどうしたんだ?」
「あいつは能力が体だから、多分消えたさ。いつも時間周期で消えそうになる時あったしな」
「そうか残念だな。」
「そして俺はまた離れたんだ。」
「....そして?」
「だが俺は地球が気になって気になって仕方が無かったから、今度はもうちょっと短い年月で戻ったんだ。」
「...そうしたら?」
「そしたら」
「おいなんだこれ...」
「おぉ、久しぶりだな権利。」
「ニンゲンの数がとんでもないことになってやがる...」
「あぁそうさ。俺は地球上の生物の進化に成功したんだ。"人間"に、な」
「地球にいる総人口約70億人だそうだ。」
「...億?」
「あ、そうか地球見てねぇから位も分からねぇか。まぁいい」
「とりあえず人が多いことは...っておい、お前その小さいやつなんだよ」
「ん?ああ借りたよ、お前の奥さん。いやぁ結構苦労したんだよね....服従させるの。」
「...服従...だと?」
「あぁ、そうさ....従わなきゃ権利を殺すって言ったらな?泣きそうな顔してなんて言ったと思う?」
「分かりました...だってさ!チョロすぎてヤベェ!ギャハハハハハハ!!!!いやぁあの時の顔見せてー!」
「お前ッ!」
「っと....俺を殴ろうとするのはいいが、お前らが心配してた地球を見ろ、なにかに気づかねぇか?なぁ」
「...おい、なんで何人か俺達と同じ能力使ってんだよ...」
「そう!ご名答!!しかも能力持ってるのは持病持ちの奴らだけだ。」
「なっ!?病気持ちに能力を持たせたのか!?」
「あぁ、そうさ可哀想だからな持病の奴らは、だから能力を持たせてあげたのさ」
「あ、そういえばなんで虚空が必要だったか、教えてなかったな。」
「...なんでだ」
「俺と虚空の力で能力を作ったんだよ。」
「...なんだとお前...お前...虚空が能力使ったらどうなるか知ってるよな?宇宙使ってた時は、まだ全く大きかったからいいが、あんだけ能力作ったらお前...」
「ああ、だから俺の手にある小さい欠片しか残ってねぇ。」
「ふざけんなよ...お前ェ!!」
「ここで戦ったら地球は壊れるぞ」
「...ッ!!クソ...」
「クフフッ....まぁでも、こんな欠片では何も作れないからお前にやるよ。俺は地球に行ってくるさ。じゃあな権利君☆」
「...クソ野郎が」
「....クソ野郎だな」
「あぁ、そうだ理はクソ野郎だ。」
「そして俺は理に続いて地球に入ったんだ」
「早めに動かなくては...虚空に面目が立たないしな...」
「よしっ...っと忘れてた...どうしようか...」
「そうだ...俺も能力を作ればいいんだ...」
「アイツに対抗出来る能力を、この小さな虚空に想いを乗せて!俺の能力をフル稼働して使えばいい!!」
「この小さな虚空に...生存権と人格権、物権...そして自由権を中くらいの割合で混ぜて...後は...無権利を混ぜよう...」
「これで...どうだ!?...っしゃ!出来たぞ!」
「しかし...この能力をどうするか...俺には裁判の能力もあるしな...」
「まぁまずは理とはなるべく近くにいようか、大事を起こさないためにも。」
「さっき理が行ったところはこの国だからここに行くか...」
「さて...でも子の2つどうすれば...ってあそこ...」
俺はそこで初めて病院と言うところを見たんだ。
しかも助産院だった。そこでは母親であろう人が慌てていたんだ。
「うちの子は...大丈夫...なんですか...?」
その母親は辛そうだった。顔色は悪く心臓の鼓動もだんだん遅くなっていた。
「おそらく...現段階での生存確率は極限まで低いと思われます。」
「嘘...ッ...」
「ですが、私たちが必ず助けます。ですので奥さん、任せて下さい。」
「...分かり...ました...」
そうしてその母親は名前を告げれずに息を引き取っていった...その時俺は...あまりに可哀想過ぎると思い。
「さっき作った能力をあの子に渡すか...」
[存在権抹消]
『これならバレずにあの子に能力を渡せる...』
そして俺は初めて人の赤ちゃんを見たんだ。
『なんて小さく可愛いんだ...』
『俺が作った能力を君に授けよう...』
『そして君と同い年の子を作ってあげよう』
すると、虚空の想いからかは分からないが生まれたのだ。1つの大きい魂と2つの小さな魂が。そして俺は成長権を使い。大きい魂に加えた。目の前の子と同じくらいの。
そして俺は誓った。
『君達と君達に関わる人達皆を一生見守ろう。』と。
『よし、後は名付けだが...名前なんて付けたこと...あ、そうだ』
──「あなたの名前は別れを別れと呼ばせず、それを永遠の繋がりにする。」
『多分人も全員が良い奴な訳では無いはず。だからその悪者達を成敗できるような、とてつもなく強くとてつもなく優しく、正義感のある子に育って欲しいから、我が子にはこう名付けよう。』
「乖十」
『裁兎』
まさか....あいつの名前にそんな意味が込められていたとは....知らなかった....




