クリスマス
ヒラマサからのプレゼント相談ラインから2週間経過した.ちゃんと渡せたのかな?
というか誰にあげるんだろ.
好きな人とか‥彼女とか?
『花。何してんの?』
隼人が花の肩に顔を乗せる.
『うわ!びっくりした!』
『そんな驚くことか?』
『びっくりしたよ!』
『ごめんごめん。何してんの?』
『あ、この前ね.ヒラマサに女の子にあげる誕生日プレゼント何が良いかって聞かれたの。1週間後に渡す予定って言ってたからもう渡してるはずなんだけど、上手く行ったのかなー?って、気になってた!』
『へー‥、ヒラマサ彼女いんの?』
『さあ、どうだろ。女の子にあげるプレゼントとしか聞いてないや。』
『花はなんて答えたの?』
『無難なやつだよ.アロマキャンドルとかお花とかスイーツとかが喜ぶんじゃない?って言ったら、なるほど.助かる.って言ってたよ。』
『ヒラマサのくせに珍しいな.』
『ヒラマサも彼女くらいできるよ~』
『まあ、そうか。』
メール画面を見つめる花。
少し寂しそうな表情をしている.
『花には関係ないことだろ。』
『え?』
『‥まあ、そんな心配しなくてもなんとかなるだろ。』
『あ、そうだよね。ごめん。』
花は、記念日にあったことを思い出して、急いでスマホをバッグにしまった。
『クリスマスさ、花どこか行きたいとこある?』
『あー、そうだね。無難にイルミネーションとかかな。』
『いいね!んじゃ芝街に行けばクリスマスマーケットとかもあるみたいだし、そのへんでやってるイルミネーションも結構あるし、そこいく?』
『え!クリスマスマーケット!行きたい!』
『んじゃ決まりだな。』
『楽しみだね!』
『うん。んじゃ前日の24日から空けといて』
『え?お泊まりする?』
『うん。ここ予約しといたよ.』
隼人が出したスマホの画面を見ると、高級ヒルトンホテルの宿泊画面が出ていた。
『え!?ヒルトンホテル予約したの!?!?』
『うん。クリスマスプレゼント♪ディナーも予約してあるからホテルで食べようか』
『ほ、ほんと?私こんなとこでご飯食べたことないよ。ちゃんとした格好で行かなきゃ!』
『ドレスアップした花の姿楽しみにしてる』
『うん‥!!』
クリスマス当日。
『花!こっちこっち!』
『あ!隼人!おはよ!ごめんね、人がすごい多くて電車に乗れなくて遅刻した。』
『いいよいいよ。いうほど待ってないし、それよりもさ、今日も可愛いね』
『あ、ありがと‥』
『荷物持つよ。先にホテル行って荷物預かっといてもらおう。』
『そうだね。ありがとう。』
すると、花の手から大きめのボストンバッグを取ると、軽々と持ってホテルに向かった。
ホテルのフロントで荷物を預けて、そのままクリスマスマーケットへ向かった。
『わあ!みて!スノードーム綺麗だね』
『ほんとだ.すごいな.でも高いね.』
『スノードーム高価だもんね』
『ホットワインもあるよ。』
『私お酒あんまり強くないんだよね‥夜にホテルで飲みたいし我慢しようかな』
『ノンアルもあるみたいだよ.見に行こう.』
『え!いこ!いこ!』
ノンアルのグリューワインを飲み、フライドポテトやソーセージを食べた。
お揃いでクリスマス限定の革でできたストラップを購入した。
夕方になり、日が落ちてきた.
17時ごろからイルミネーションが始まり、イルミネーションでも沢山写真を撮った。
ホテルに行って、部屋に入った。
『うわー!すごい!綺麗!綺麗!見て!イルミネーションここから見える!!』
『ほんとだ。すごい人だね.』
『夕ご飯っていつ頃?』
『19時からだからあと30分かな。』
『そっかー!お腹すいたね。でも、高かったでしょ?このホテル.本当に‥お金出さなくていいの?クリスマスだし割り勘でいいよ』
『いいって。ずっと企画してたことだから。このぐらいプレゼントさせてよ。』
『‥でも、なんか私の用意したプレゼントがかすむというか‥』
『かすまないよ。何もらっても嬉しいし。』
『そ、そうかな』
『うん』
すると、隼人が後ろからぎゅっと抱きしめてきた。
『隼人、今からご飯だよ?』
『知ってるよ.キスだけ』
『ん‥はい!おしまい!』
『ええー?』
『今からお化粧直す!ホテルのディナー行くんだから!髪も巻くの!離れて!』
『わかったよ。』
隼人は渋々花から離れた。
花は嬉しそうに鼻歌を歌いながら綺麗なドレッサーの前で髪の毛をコテアイロンで巻いていた。




