サークル ヒラマサver,
帝都大学天文部サークルにて。
ヒラマサと寺倉は天文部サークルに一緒に入ることになった。
そして、さっそく部室内にある天文に関する本や図鑑を調べて学習をしていた。
その時後ろから声をかけらた。
『ねえねえ、平井くんって杏奈ちゃんの弟って本当?』
『あー‥はい。えっと‥』
『あーごめんごめん!私は、経営学部2年の蟹ヶ谷春香。よろしくね。』
『よろしくお願いします。』
茶髪のロングヘア。前髪をかけ上げるヘアスタイルで王道美人という雰囲気の女性だ。
『杏奈ちゃんの弟が入ってくるって聞いてたからどんな子かと思って楽しみにしてたんだ〜』
『そうなんですね』
『背高いよね!杏奈ちゃんも168cmあるし、将生くんは180cm以上ありそう!』
『そうですね。そのくらいです。』
『えー!いいねー!私も結構高いって言われるんだよ!160cmもあるんだから!』
『あー、大きいですね。』
『思ってない言い方してるー』
『いや別に‥』
『ちょっと春香!うちの弟揶揄わないでよ?』
『あ、杏奈ちゃん!将生くん結構かっこいいね!良い男だ!』
『そうでしょー?って、そんなこと言ってないで、こっちの書類整理付き合いなさい!』
『あ、ごめんごめーん!んじゃまたね、将生くん!』
『はい。』
そういうと、蟹ヶ谷先輩は姉ちゃんに連れられて書類整理へ向かった。
『ヒラマサ、今話してた人、杏奈さんほどじゃないけど、綺麗な人だったね!』
『あーそうか?てか、寺倉ってまだ姉ちゃんのこと好きなの?』
『いやーもう一年前の卒業式の時にフラれてるから諦めてるよ。けど、憧れの人ではあるからね。』
『そうなんだ。』
『杏奈さん。大学生になって美しさに磨きがかかったよね!』
『そうか?変わらないぞ』
『いや!!!相変わらず美しいよ!!』
『‥そ、そうか。』
ふと、佑々木のことを思い出した。
元気かな‥後で連絡してみよう。
『そうだ。今日先輩たちが歓迎会開いてくれるみたいだよ。』
『へー』
『猫田寮のパーティースペース貸し出ししてくれるんだって〜楽しみだね』
『そうだな。』
夜になり、歓迎会が開かれた。
寮で手作りした料理たちが並ぶ。他にもスーパーで買って来たものや飲み物が並んだ。
『新入生は未成年だから、ノンアルね!何が良い?』
『お茶で』
『僕もお茶でいいです!』
『オッケー。』
2年生が中心となりテキパキ動いている。
『将生、どう?大学楽しい?』
『姉ちゃん。まあ‥楽しいよ。』
『そう!なら良いじゃん!圭吾も久しぶりだね!元気だった?』
『は、はい!杏奈さんは変わらず綺麗ですね』
『あはは、相変わらず変わらないね〜』
杏奈は、ヒラマサと圭吾のいる向かいの席に座った。
『夏には山岳合宿もあるから、体鍛えておかないとそんなヒョロヒョロじゃ置いてかれるわよ?』
『頑張って鍛えますね!』
『2人で頑張って!』
『はい!』
『姉ちゃんもたまには家に帰って来て顔見せてあげないと母さんが心配するよ』
『はいはい。偵察ですか?』
『一応、それも伝えるように言われてたから』
『そういえば、もう半年くらい帰ってないなーまた帰らなきゃね。』
『あ!杏奈ちゃん!いたいた!将生くんと圭吾くんもいるじゃん!』
『あ、蟹ヶ谷先輩。僕の名前も覚えてくれたんですね』
『一応貴重な新入生はみんな覚えてるよ!』
すると、蟹ヶ谷先輩は杏奈の隣に座った。
『ちょっと、遥香。飲みすぎないでよ?』
『分かってるって〜!』
『蟹ヶ谷先輩は、成人してるんですね』
『私は一浪して入ったからね!年齢は、今年で21歳だよ!』
『そうなんですね』
『みんな現役でしょ?すごいなー賢いね!』
『いやいや、一浪して入った努力の方がずっとすごいですよ!』
『あはは、圭吾くんありがとね』
すると、杏奈はちらりと将生をみた。
スマホの画面ばかり見つめる将生をみてニヤリと笑った。
『そうだ。将生、佑々木ちゃん元気?』
『あ。うん。佑々木ね、連絡しようかな。』
『ええ?連絡するの忘れてたの?心配してるんじゃない?』
『いや、別に約束してたわけじゃなくて俺が気になってただけだし‥』
『へ〜』
『‥何ニヤニヤしてんだよ』
『別に〜?卒業式ではちゃんと告白できたの?』
『‥』
姉弟の間に沈黙が走る。
『え‥?あんた、嘘でしょ?』
『それがね、告白出来なかったみたいです。タイミングが合わなかったとか言って。』
ニヤニヤしながらヒラマサの肩を叩いて寺倉が笑う。
『ええ!?我が弟ながら奥手すぎて頭が痛いわー!てか、良いの!?佑々木ちゃん可愛いから大学で新しい彼氏出来ちゃうかもよ?』
『うるさいな。分かってるよ。』
『えー?なになに?恋バナ?将生くんの好きな子の話?』
『そうなの!一緒に花火大会まで行ったのよ!それなのに、この子チキンだから手も繋げないのよ?』
『うるさいな!ベラベラ喋るなよ!』
『えー可愛い!まだその子のこと好きなの?』
『‥別に』
『あらあら青春ね〜』
『‥もういいですか?』
するとヒラマサは、そっぽを向いてスマホ画面を見ながら佑々木に連絡を送った。
すると、すぐに既読がついた。
北川と木村と一緒に軽音サークルに入ったと言っていた。
『佑々木さんなんて?』
『北川と木村と軽音サークルには入ったらしい』
『へー!文化祭での演奏も良かったもんね!』
『うん。』
その様子を見る杏奈と蟹ヶ谷先輩。
その様子をみた蟹ヶ谷先輩は、ヒラマサに声をかけた
『へー‥将生くんって好きな子の話する時はそんな顔するんだ?』
『そんな顔?』
『気がついてないのね?可愛いなーと思っただけだよ。』
『そりゃどうも‥』
ヒラマサは、スマホをポケットに入れてもう一度目の前にあった料理に手をつけた。




