修学旅行の班決め
あれから、真緒とは一切話せていない。
おそらく原因は私がヒラマサと仲良くしたことだろうと推測する。
二人でカフェで勉強してたところを亜美が見つけて、真緒に話したようだった。
他にも夏祭りに柳田やヒラマサと花火大会に行ってたことが広まったことも原因だろう。
もうヒラマサとは仲良くするのはやめよう。
そう決めてからヒラマサとは連絡を経っている。
バイト先に現れた時も他のバイトの子に代わりに接客してもらい、鉢合わせないようにしている。
学校でも声をかけられてもそっけなく返すようにしている。
ヒラマサには申し訳ないが、これ以上雰囲気が悪くなるのは嫌だ。
中間テストが終わり。
ヒラマサの助けがなくても一人で80点以上をキープできるようになった。
志望する大学も今のところはB判定。
もっともっとつめていこう。
そして、いよいよ修学旅行の班決めの時間になってしまった。
ホテルの部屋割と自由行動でのグループだ。
『基本は4名な。狭くても良いなら6人まで拡張OK。3名でも良いぞ。』
余計なこと言いやがって、3名でも良いなら千佳ちゃんたちが仲間に入れてくれるわけ‥。
自惚れちゃだめだ!!
ご厚意で昼ごはん食べてくれてるからって修学旅行の班まで入れてもらおうなんて虫が良すぎるぞ‥佑々木花‥っ!!!
『おーい、花ちゃん。なにしてんの早くこっち来なよ。』
『あ、あやはちゃん‥!!』
『どうせ組む人いないんでしょー?』
『うっ‥図星だけど‥』
『あやは、変なこと言うな。』
ニコニコしながら辛辣なことをいう綾羽ちゃんの頭をバシッと軽く和紗が叩いた。
『なんやかんや、二人とも花のこと好きなんだよ!
ほら、ここに名前書きなよ。』
『受け身すぎよ。もっと図々しくならないと』
『ありがとう‥3人ともありがとう』
3人が手招きをして呼んでくれたので、筆記用具を持って3人がいる机へ移動した。
『んでもって、どこ回る?』
『えーと‥私はみんなの行きたいところでいいよ。』
『広島だから‥初日は広島城と原爆ドーム、平和記念公園で学習でしょ。
自由行動は2日目で同じく広島市内‥』
『はい!お好み焼き!みっちゃん!』
『おーいいね!千佳ちゃんナイス!んじゃ昼ごはんはお好み焼き!』
『カープベースボールギャラリー!』
『出たカープファン』
『あやはちゃんはカープ好きなの?』
『日プロなら全部好き!』
『へー‥んじゃそこも行こうよ』
『やったー!さすが花ちゃんー分かる女!』
『和紗は行きたいとこ無いの?』
『うーん‥宮島とか行きたいとこだけど、行動範囲は広島市内だけでしょ。』
『でも、16時にホテル集合だからそれまでなら自由でもいいって先生言ってたよ。』
『まじで?んじゃ宮島行きたい!』
『いいじゃん!いこいこ!』
修学旅行の班決めが順調に行えた。
休み時間になり、トイレに行ったその帰りに向こうから真緒が一人で歩いて来るのがみえた。
ま、真緒だ!ひとり!
声をかけるチャンス‥!?
‥いや、でもなんて声かける‥?
久しぶり?最近どう?とか‥?
私真緒に謝らないと行けないことがあって‥とか?
しかし、よく見ると真緒の様子がおかしい。
泣いてる?
真緒は目に涙を溜めながら足早にその場を去って行った。
どうしたんだろ‥あの子が泣くなんて珍しい
何かあったのかな‥。
陰からひっそりその様子を見ていると‥
『盗み見とは趣味が悪いな』
『うわ!ヒ、ヒラマサ!』
『何してんだよ』
『そっちこそ何してるのよ』
『最近あからさまに俺のこと避けてるだろ』
『え‥そんなことはしてませんが‥』
『目が泳ぎまくってるぞ』
『別に‥』
『俺なんかした?』
『別に何も』
『‥何かあったら相談乗るけど』
『別にヒラマサに相談するほどのことじゃないから!だからもう学校で馴れ馴れしく話しかけてこないで!んじゃね!』
『なっ!ちょっと!待て!』
ヒラマサから急いで走って逃げた。
ヒラマサと二人で話したるところなんて今は誰にも見られたくない。
とにかく離れなきゃ。ごめん!ヒラマサ!




