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STT 「サウンドテーブルテニス」  作者: 太陽
夕月遥

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最後の試合


「ん?」



倒れ込んだ僕は救急車に運ばれることになった。





どうやら馴染みの病院に連れてこられたらしい そしてなぜか眼科に連れてこせられた。


まずは先生から親が来るまで待っていてと言われる。


そこで僕はただことではないのだと知った



親が仕事から早く帰って家族で病名を聞かせられる



「急性閉塞隅角緑内障ですか?」



医者から言われたその病名に思わず言葉を失った




特発性緑内障とも言われるその病気はなぜ眼圧あ上がったのか原因不明だという 

例によって 極度のストレスや精神的な物も大きいといわれている





「卓球はできるのですか?」


まず僕が知りたかったのは卓球ができるかどうかそれだけであった。



そして僕が1番に気にかけていたのは明日から開催される全国大会のことだ。



「卓球ができない?」



「え?」



僕は衝撃がはしった 卓球だけを続けていた僕にとって卓球ができないというのは全てを失うようなキツイ出来事だったのだ



「原因が分からない今 残念ながら大会はさせられない すぐに入院し 後日手術をしたければならない」と告げられた



僕はもう一つ気がかりなことがあった それは愛花の存在であった  全国大会に出場を決めて真っ先に喜んでくれたあの笑顔


(「また試合しょうね!」って僕に約束したのに)



「あの、先生」



「なんだ?」



「少し待っていただけますか?」



「君は何を言い出すんだ!」



先生は怒鳴った 特発性の緑内障は視野の進行も普通の緑内障に比べて圧倒的に速い

1日であっても急激に目をが悪くなって見えなくなってしまうからだという


「すみません、私と遙さんで話をしたいので少し席を外していただけないでしょうか?」


お父さんとお母さんは先生のいる診察室を出て待合室を出ていった。



「特発性緑内障はこうしている間にもどんどん進行していくんだ!対策をしなければ君の視力は決して戻らない。最悪失明することだってあるんだ!!それがどういうことか分かっているのか」



「それでも私はどんなにこの目がみえなくなろうとももう一度愛花ど試合をしなきゃいけないんです!」


「なぜだ!失明するかもしれないんだぞ!それは失明するよりも大事なことなのか?」


「今の視力でなければならないのです! 今やらなければもう一生卓球ができなくなってしまう 愛花ともう一度試合をして、愛花が全国大会に行ったってことを証明したいんです!私はそう約束をしたんです 」




「、、、後悔しても知らないぞ」



「私は後悔を選ぶとしたら愛花と試合をして失明することを望みます」



僕はそう 決意は固かった。





「先生 1日だけ 遥の思う存分やらせてやってください!」


「お父様! 遥さんの病気はそんな軽いものではない 一生治らない病気なんです いかに病気を遅らせるかなんです 1日でも待ってしまったらもう欠けた視野は戻りませんよ? それでもいいんですか?」


「はい、お願いします」


「ハァ そこまでして何になるんだ?ただの練習試合で」



「私はもう卓球をする希望はなくなりました 愛花はまだ卓球ができます 希望のバトンを渡すための大事な試合なんですよ」



「、、わかりました でも試合が終わったらすぐに手術ですよ! もう遥さんの目は、、、」




知っている 僕の目はもう治らない。激しい目の痛み、かすみ目、充血などが現れている



「乱視もひどいな、これで卓球したらボール何個にみえるのかな?笑」



翌朝 僕は 体育館を訪れていた やはり昨日よりも目が悪くなっていることが自分でもすぐにわかるほどだ

昨日手術していれば変わっていたかもしれないが もう後悔はない



僕が体育館のドアを開けると 制服姿の愛花がステージの段差でちょこんとうなだれるように座っていた



僕はいつものようにニヤリと笑う



「愛花、試合しょーぜ、」



「遥、もうやめてよ、私たちは 翼をなくした選手なんだよ?」


愛花もまた 足を骨折し 完治したのだが 卓球の試合ができなくて変われないでいたのだった




「愛花 僕を倒したくないのか?」



「は? 遙、もうあんたの目は、、」


「僕は全国クラスだぞ?愛花は僕に勝てないからそんなこというんだろ?」


「は?わ、私はあんたのことに気を使って、、言って」


「また負けるのが怖いのか?」



「な! ふーん?いいよ! どうなっても知らないからね?」



愛花も僕の最後の試合が行われようとしていた


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