第7話 突然の…
第7話です!
友美と再会した学はご機嫌な様子。そんな中、バイト終わりに…
友美と再会した僕は完全に浮かれていた。
「おい、学。どうしたんだよ。何でそんなに嬉しそうなんだ?」
優斗にこんなことを聞かれるほど浮かれていた。今日も友美と会う約束をしてある。バイトは午後5時から9時だから、終わったら会おうと。そんな浮かれている僕だが…
「学くん、今日はちゃんと仕事してよね…」
バイト先に着くと武美さんがすごい形相で僕を睨んだ。
「でも、昨日はいいって…」
僕がそう言うと…
「そういうわけじゃないの! 学くんのバカ!」
と怒鳴られ足を思いっきり踏まれた。
「痛い痛い! 早く足をよけてください!」
僕が何をしたって言うんだ…確かに仕事しなかったのは悪いけど…
「もう…とにかくちゃんと仕事して。わかった?」
「は…はい」
僕は返事をするだけでいっぱいだった。すごく武美さんは怒ってるみたいだけど、僕はそれだけ武美さんに酷いことをしてしまったのだろうか…。僕は仕事をしながら遠目で武美さんを見る。お客さんには、いつも通りの笑顔。僕には…
「何?」
「い…いえ、何でもないです…」
僕を見る度、武美さんから笑顔がスッと消える。さっきまで浮かれていた僕は武美さんの前では何も通用しなかった。今日のバイトは仕事をした気がしなかった…。
何とかバイトを終えた僕は帰る準備をして武美さんと目を合わせないように帰ろうと思った。
「学くん、ちょっと待ってて」
帰ろうとしていた僕の足が止まる。友美と会う約束の時間が迫っている。僕は早く帰りたかった。でも、今日の武美さんをこれ以上怒らせたら…そんなことを考えているうちに武美さんがやってきた。
「帰りましょ」
武美さんの声は普段通りなのだが…今日の武美さんは僕にとって怒っているようにしか感じられなかった。
「…………」
帰り道、僕は何も考えずに武美さんの横を歩いていた。『余計な発言だけは避けよう』ただそれだけだった。
「ねえ、学くん」
僕があまりにも黙っていたからか、武美さんから話しかけてきた。
「何でしょうか?」
「目を閉じて、そこで立ち止まって」
武美さんが急にそう言った。僕は理由も聞かずにその通りにした。
「こう…ですか?」
「絶対に目を開けないでよ」
武美さんの言葉からわずか2・3秒。僕の唇に何かが触れた。僕は思わず目を開けてしまった。
「た…武美さん!?」
僕の唇に触れていたのは武美さんの唇だった。僕は何が起きたのかわからず、ただ困惑するだけだった。
「目、開けないでって言ったじゃん」
僕は、それどころじゃなかった。武美さんとキスをしたんだ…そんな現実を受け入れることができなかった。
「…………」
お互い話すことなく、しばらく立ち止まっていた。まるで時が止まったかのようだった。その頃、携帯にメールや電話が何件も入っているなんて気付かなかった。
読んでくださってありがとうございます!
武美から突然キスをされ動揺する学。これからどうなる…?
第8話目もよろしくお願いします!




