第4話 おかしな様子
第4話目です!
武美の様子が…? 悩む学に待っているのは…?
いつも通りバイトを終え、帰る支度をしているといつも少し遅れてくるはずの武美さんがなかなか来ない。僕は何かあったのかもと思い、レジへと向かった。
「武美さん?」
武美さんはレジの横で俯いていた。武美さんの周りだけ時が止まったかのように武美さんはピクリとも動かない。
「武美さん?」
僕は武美さんに近寄り、改めて名前を呼んでみる。しかし返事は無かった。どうすればいいのかわからず、ただただ立ちすくんでいた。コンビニとは言え、この時間まで遅くなるとほとんどお客さんも来ないので、この状況が何か影響を及ぼすことはほとんどない。次の時間のバイトの人もまだ準備中。でも、このままにしておけない。そんなことを思っていた時だった。
「あれ? 学くん、どうしたの?」
突然、武美さんが顔を上げた。僕は、すごくホッとした。
「あ…武美さん。あまりに遅いから心配になって…」
「ありがとう。ゴメンね」
「いや、武美さんが大丈夫ならいいですけど…」
何個も聞きたいことがあるのだが、全て頭の中から飛んでしまった。
家に帰ってきた僕は眠たかったのだが、寝れなかった。コンビニにやってきた友美似の女性の事、いつもと様子の違った武美さんのこと。考えてもどうしようもないことは自分が一番わかっている。だけど…僕の頭は、そのことでいっぱいだった。
「う~ん…」
もちろん考えたことで答えが出てくることは無い。僕は悩みながら夜を過ごした。
「あれ? 明るい…」
それから何時間が経っただろうか。気がつけば朝になっていた。結局、僕は一睡もできなかった。そのまま僕は学校の準備を始める。そしていつも通り学校へと向かう。学校に着いてからも頭の中は昨日の出来事でいっぱいだった。とてもじゃないけど講義を聞く気になんてなれなかった。
「お~い、学」
いつの間にか今日の講義は終わっており、遠くから優斗の声が聞こえた。
「何? どうかした?」
僕は優斗に心配をかけないようにと元気良く言った。
「いや、特には無いんだが…講義も終わったし、帰ろうかなと」
「あ~ゴメン。今日は直でバイトなんだ」
「そっか…なら仕方ないな」
優斗は残念そうだった。直接バイトに行くことは、ほとんどないのだが…たまにあり、今日がその日だ。
「ゴメンね」
「気にすんな。バイトなら仕方ない。バイト頑張れよ」
そう言って優斗は僕に手を振り、教室から出ていった。それから少しして僕もバイトの時間が近づいていたので学校を出た。
バイトに向かうといつもいるはずの武美さんがいなかった。武美さんに限って僕より遅く来ることなんて無いはずだ。何かあったんだろうか。その時、僕の携帯が鳴った。どうやらメールではなく、電話のようだ。携帯のディスプレイを見ると武美さんからだった。
「はい。もしもし」
「学くん、ゴメン。少し遅れる」
「わかりました。気をつけて来てください」
「ありがとう」
通話を終えた僕は不思議な感覚に襲われていた。おかしい…明らかに武美さんの様子が昨日からおかしい。僕は武美さんのことが心配になりながらも、とりあえず今は仕事に集中することにした。結局、武美さんがバイトにやって来たのはバイト終了の5分前だった…。
読んでくださってありがとうございます!
武美にも学にも悩みがあり、お互いの気持ちがぶつかりだしています。この2人、これから一体どうなる…?
第5話も頑張りますのでよろしくお願いします!




