表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約束  作者: ヒロ
3/22

第3話 変化

第3話目です!

友美のことを思い続けている学。ある日のバイトで…?

 バイトを終え、武美さんと話しながら家に帰って来た僕は自分の部屋へと直行し、そのままベッドに倒れこむようにして寝た。気がつけばあっという間に朝になっていた。


「う~ん、もう朝か…」


 疲れもあったせいか、全然寝た気がしなかった。僕は今日の講義科目を確認し、教科書類をバッグに詰め込む。1階に下りると朝ごはんが用意されていた。僕の両親は仕事が朝早いので、いつもごはんを用意してくれている。


「いただきます」


 僕は用意された朝ごはんを食べ、作ってくれた弁当をバッグに入れる。そして朝ごはんを食べ終えた僕は重い腰を上げ、学校の準備を続ける。全ての支度を終え、玄関に向かう。これからまた長い講義が始まると思うと憂鬱だった。そんなことを考えながら家を出る。


「おはよう」


 家から出た途端に優斗に出会った。


「あれ? 何でいるの?」

「そりゃあ、俺の学校へ行く通り道だからな」


 確かにそうだけど…偶然なのかな?


「まあ、そんなことはいい。ほら、行くぞ」

「う…うん」


 ちょっと疑問が残ったが、気にしないで優斗と学校に行くことにした。


「そういえば…学、体調は大丈夫か?」

「えっ?」

「昨日は心配したんだぞ。途中から返事もしないし」

「あ…ゴメン。ちょっと考え事しててさ…今日は大丈夫」


 昨日は、そんなに考えてたのか…。優斗にも武美さんにも悪い事をしたな…。


「どうせ友美ちゃんのことだろ?」

「うっ…」

「まあいいけどさ…あまり1人で抱え込むなよ? そんなんじゃお前の身体が持たないぞ」


 確かに優斗の言うとおりだ。現に昨日の疲れが取れていない状態だし…。


「ありがとう」


 その日の講義は優斗の言葉もあったせいか、いつも以上に集中できた気がする。











 講義を終えた僕は家に帰ってきて、今日は絶対に遅刻出来ないバイトへの準備をする。バイトの時間を確認して僕は家を出た。今日は遅い時間のバイトだ。


「こんばんはー」


 今日は時間通りに来れた。2日続けて遅刻したら、チーフはどんな顔をするんだろうか。きっと…想像しただけで身体が震えた。


「こんばんは。今日は時間通りだね」


 武美さんがいつものように僕のところにやってくる。まあ、この時間はあまりお客さんもいないし…武美さんと話していても問題はない。


「さすがに今日は遅刻出来ないよ…。武美さんにも悪いし」

「私?」

「うん。昨日、迷惑かけちゃったしさ」


 まあ何度も遅刻してたら、クビになっちゃうだろうしね。僕は昨日のことを反省していた。


「別に気にしなくてもいいのに…。まあ遅刻されたら寂しいし、困るけど…」


 そう言って武美さんから一瞬、笑顔が消える。


「武美さん?」


 遠くを見つめる武美さんを呼ぶ。すると『何?』と言って笑顔でこっちを向いてくれた。さっきは一体、どうしたんだろうか? まあ気にしても仕方ない。


「そろそろ仕事しますか」


 僕は武美さんにそう言って、商品を並べていく。お客さんがいないため、この時間のうちに乱れている商品などをきちんと並べなければならない。僕が商品を並べ始めて10分。1人の女性がやってきた。


「いらっしゃいませー」


 僕は一旦、商品を並べるのをやめる。レジの方を見ると武美さんが目で合図をする。『こっちはいいから』という合図だ。僕は再び商品を並べ始める。


「すいません」


 商品を並べていると後ろから声をかけられた。


「はい?」


 僕は振り返った。そして…僕は自分の目を疑った。そこには友美にそっくりな女性が立っていた。僕の中で時間が止まったかのようだった。


「あの~どうかしましたか?」


 その女性は困ったというように僕を見る。


「い…いえ。それで何でしたっけ?」


 女性の話によると卵を探しているらしい。僕は卵のある場所へ案内する。まあ、こんな小さいコンビニなので案内するのは簡単である。卵のある場所へ案内すると女性は深々と僕に頭を下げる。


「ありがとうございます」


 何度も女性は言った。何もかも友美にそっくり。女性は卵を買ってコンビニを出た。


「学くん」


 武美さんが手招きをしている。何か嫌な予感がする…。


「何でしょうか?」

「さっきの子って学くんの知り合い?」


 僕は、どう答えていいかわからなかった。


「昔、仲が良かった子に似てたんですよ」


 答えは結局あいまいになってしまった。僕には断定できるほど自信がなかった。


「ふ~ん。そうなんだ。何かいろいろ話してたみたいだけど?」

「そんなことないですよ。案内してただけです」


 武美さんは相変わらず不満そうな顔をしている。僕は、そんなに悪いことをしたのだろうか?


「学くんってさ…」

「はい?」

「ううん。何でもない。ほら仕事仕事」


 武美さんは強引に話を終え、仕事に戻る。僕は何を意味しているのかわからなかったが、とりあえず仕事に戻ることにした。武美さんは一体、何を言いたかったんだろう? そう思いながら、僕は友美にそっくりだったさっきの女性のことを考えていた。あれは友美だったんじゃないか。勇気を持って話しかけてみればよかったと何度も思った。でも、本当に友美だったら…あの反応からすると僕のことは完全に忘れているのかもしれない。それとも気付かなかっただけ…? 僕の心の中は複雑だった。

読んでくださってありがとうございます!


武美の様子に変化が…一体、何が起きたのか? そして友美に似ている人って…友美なのか?

第4話も頑張りますのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ