第12話 気持ち
第12話目です!
優斗と武美の復讐を受ける学と友美。
二人はいったいどうなってしまうのか…?
「ほら、もうお前らに用無いから」
あれからどれくらいの時間が経っただろうか。結局、僕と友美は散々遊ばれて、捨てられるように優斗の家から追い出された。追い出されてから、これは現実なんだと感じた。とりあえず僕はぐったりしている友美を抱えて、友美の家に向かうことにした。
友美の家に着くと友美のお母さんは何も言わずに僕と友美を中に入れてくれた。僕はシャワーを浴びさせてもらった。
「学くん、一体どうしたの?」
僕は友美のお母さんの顔を見ることができなかった。僕のせいで友美は傷ついた。僕のせいで…
「黙ってたら、何もわからないじゃない。きっと学くんは優しいから、全て自分のせいって思ってるだろうけど、私はそうは思わないな」
「ごめんなさい」
「私は学くんと友美のことを小さな頃からずっと見守ってきた。私はね、学くんなら友美の心の支えになれると思うんだ。だから…」
友美のお母さんの目からは涙が流れていた。僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そんな時だった。
「う~ん、学くん…?」
友美が目を覚ました。僕は泣きながら友美に抱きついた。
「友美、ゴメン…」
僕は何回も何回も数えきれないほど謝った。きっと何度謝っても僕の心、そして友美の心から消えないと思う。けど、今の僕には謝ることしかできなかった。
「学くん…そんなに謝らないでよ」
「だって、僕は…僕は…」
泣いているため言葉が続かない。自分で何を言っているのかもわからなくなってきた。
「学くんのせいじゃないよ。私が悪いんだ」
友美から予想外の言葉が出てきた。友美は悪いことなんてしてないはず…僕が黙っていると、
「学くんは武美さんのことが好きなんでしょ?」
「えっ?」
また予想外の言葉が友美の口から飛び出す。
「私、聞いちゃったんだ…。学くんは武美さんと付き合ってるんだよね?」
「!!」
僕は金縛りにあったかのように動けなくなった。僕と武美が付き合ってるって!?
「それなのに私は学くんと会って、だから…」
友美の言葉が1つずつ胸に突き刺さる。苦しくて息をしていることすら忘れるほどだった。
「僕は…」
やっとのことで僕は声を出す。
「僕は、友美のことが好きだ。武美とは付き合ってない」
言いきって、やっと現実に戻って来た気がした。
「そうなんだ。じゃあ…」
友美が何か言いかけた時だった。
「はい、そこまで。もう時間も遅いんだから、ゆっくり寝て休みなさい」
友美のお母さんが止めに入った。僕は少しホッとした。このままだと僕と友美の関係が悪化するだけだ。
「学くんは友美と寝てあげて」
友美のお母さんがこっそりと僕の耳元で言う。僕は静かに頷いた。
「じゃあ、寝よっか…」
少し寂しそうに友美が言う。時計の針は4時を回っていた。
僕はあの後、友美と一緒に寝た。最初は拒否されると思っていたのだが…。ベッドに入った瞬間に僕も友美も一気に眠りに就いた。そして…
「おは…じゃなくて、こんにちは」
僕が起きると時間は午後2時だった。幸い今日は土曜日。学校もなく、ゆっくり過ごせる日だった。僕の両親には友美のお母さんから伝えてくれたみたいだ。肝心の友美はと言うと…
「学くん、よく寝たね~。まさか2時まで寝てるとは…」
僕を見つけるなり、友美は笑顔で言った。元気そうに見えるのだが…
「友美、大丈夫か?」
「何が?」
僕の心配をよそに友美は満面の笑みでそう言う。
「いや、友美が大丈夫ならいいんだ」
「?」
不思議そうに僕を見る友美。僕の気にしすぎ…そう思って僕は気にしないことにした。
読んでくださってありがとうございます!
学の心配…元気な友美…対照的な二人。これからどうなっていってしまうのか?
第13話目も頑張りますのでよろしくお願いします!




