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今日は卒業式。お兄様は中学へと進学してしまう。寂しいよ…まぁ、そんなに寂しくもないけどね…
てかさ、ここだけの話。可愛い妹が我儘俺様の馬鹿坊ちゃんにいいように扱われてたら、フツー止めに入るよね?なんで傍観してたのさ!助けろよー、と思ったのだが…鈍感なお兄様は気づいてなかったらしい。(自分のことで手一杯だったらしい。まぁ、しょうがない。許そう。)
そう、今日はお兄様の晴れ舞台であると同時に私の解放の日なのだ!頑張ったな私。頑張ったよね?それに、この一年を振り返ると私の破滅エンド阻止の『取り巻きちゃん地盤固め作戦』が成功した。なんでこんな簡単に成功したのかは謎だが…
来年度は是非また、龍崎と藤堂のいない平和なクラスで龍崎と藤堂と関わらない生活を送りたい!
ーーと色々考えていたらあっという間に卒業式も終わった。ごめんなさい、お兄様。お兄様の晴れ姿よく見てなかったわ。花束あげるから許して、ね?
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ドキ、ドキ、ドキ
心臓止まりそうなほどドキドキしてます。
クラス発表ーーこれで私の一年が天国か地獄か大きな分かれ目。
わ、私の名前は…?おおお!やったぜ、龍崎と藤堂なし。あとは…
「小百合様〜。今年も一緒ですわね!嬉しいわ!詩織さんもなのですよ。」
どうやらワカメちゃんと詩織さんも一緒らしい。仲が比較的いい子がいてよかった。取り巻きちゃんの中では1番仲良い気がする、たぶん。
「ワカナさん、嬉しいわ。よろしくね」
…うむ、どうしてここで赤くなるのだ?フツーに笑顔で挨拶しただけだぞ…謎だな。
「さ、さ、小百合様!わ、私今年、同じクラスです。あ、あ、あ、アイコです。よ、ヨヨヨよろしくお願いちます。」
愛子は舌を噛んだらしく涙目になっている。大丈夫かな…どもりすぎだし。愛子は髪は焦げ茶色で巻き毛。目も茶色だから髪の茶色は地毛なのだろう。色白で鼻も高く、ぱっちり二重の彼女はハーフなのだろうか?天使みたいな可愛い女の子だ。
「愛子さん、よろしくね。」
「愛子とお呼びください!」
「愛子、よろしくね。」
「はい!小百合様!」
ワカメちゃんと、同じで真っ赤だよ?名前呼び捨てに何か理由が?
とりあえず、ワカメちゃん、詩織さん、愛子を引き連れ教室に行けば、入った瞬間クラス全員の女子に取り囲まれ取り巻きちゃんをゲットした。
…私、何かしたのかな…してないよね?とりあえず自教室を統一。(男子はよくわからんが怖がられついるみたいで誰も楯突いて来そうにない。)私は織田信長か!ん?織田信長は天下統一してないか。
担任は去年と同じでまた、副委員長を強制された。どうしてか聞きに行ったら、
『みんな、西園寺の言うことには逆らえないみたいでな。すごい提出部のでわいいわ、集会の集まりもいいわで。俺、ホント楽なんだよ。今年もよろしくなー。』とのことだった。なんなの?熱血教師は見せかけなのか!ただの楽したいテキトウ先生だったのね。
放課後は櫻凛会に行った。
「おい、犬。また、犬にならないか?」
私の名前は犬じゃない。第一声がそれってどうなの?挨拶もできないのか…これだから餓鬼は。
名前呼ばれたわけじゃないからスルー
「おい、犬!」
ふん、私のスルースキルは高いのだよ。お前はもはや空気と同じ。
「おい…いぬ…」
なんどやっても無駄。
「薫、あの犬の名前なんだっけ…」
「あぁ、西園寺小百合さんだよ。」
龍崎…お前ガチで名前覚えてなかったの?てか、聞こえてるから。すごい失礼だから!
「さ、西園寺…」
ムカつくが私は大人、ワタシハオトナ
「あら?龍崎様、ごきげんよう。」
今気づいたように返事をする。笑顔で…貼り付けたような笑顔で。笑顔も凶器になるのよ。
「ム、ムシすんな!」
あーあ、すごいビビってる。
「ごめんなさい。気づきませんでしたわ。藤堂様もごきげんよう。」
「こんにちは。」
「もう、約束の期間は過ぎましたから。私、我儘なお子様のお世話はもうこりごりですわ。藤堂様、頑張ってくださいませ。」
「だ、だれが我儘なお子様だ!」
「ご自分でお考えになったら?」
「いや〜、西園寺さんが世話してくれると助かるんだよな。」
「おい、薫!」
「それでは。」
『暴力女、酔っぱらーい』という声が聞こえた。なんとでも言え。そんな安い挑発になんか乗らないぞ!
私は自由だ!




