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もーやだー!ヤダヤダヤダヤダ!龍崎による『犬』宣言されてから龍崎のクラスの仕事を全部押し付けられる。教室移動ですれ違えば『教務室にノート提出あるから昼に俺の教室取りに来い。』昼休みにいきなりきたかと思えば『クラスの席替えするから準備しろ。』それに私が作業してる時龍崎はくつろいでいる。完全に私のみ仕事しているのだ!どうなってんのよ?


それがかれこれ2ヶ月…よく耐えたな…全然解放してくれないから毎日言い争ってる。


「お願いだから、解放して!」




…普通さ、毎日言い争ってんの見たら仲わるいと思うよね?なんでみんな思わないの…『私と龍崎が付き合っている。』という噂が1年だけでなく全校に流れている。それに『相思相愛』『龍崎様は小百合様を溺愛』なんてとんでもないことまで言われている。完全に噂の一人歩き…


誤解ですよ!




「小百合様。最近、ずっと龍崎様と一緒であんまり話せなくて寂しいですわ。」


「若菜さん、ダメよ。我儘言っては。小百合様の幸せが1番よ。」


「そうね…詩織さん。ごめんなさい、小百合様。今のことは忘れてくださいな。私は小百合様が幸せならいいのですわ。」


ちょっと待った!いつからワカメちゃん、詩織さん、私のことそんな大好きになったの?てか、誤解ですから。龍崎といると不幸せですから!ストレス溜まりますからぁ!


「ワカナさん、詩織さん。いつも言っているけど、私と龍崎様はお付き合いなんかしてないのよ。誤解なの。」


「小百合様ったら。そんな照れなくてもいいのに。みんな知っているのだから。」


「そうよ、小百合様。小百合様と龍崎様は我が櫻凛学園の憧れカップル1位ですのよ!」


ナンダソレハ?もう嫌…ストレスでお腹痛くなる…




✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎


それからまたしばらく経って…クリスマス。いまだに私は『犬』から辞任できてないわけで…この前は龍崎のクラスのクリスマス会の計画を立て、店を予約し、お知らせのプリントを作り…もう散々。


でもね、それも進級するまでなのだ!ついに解放まじか!


それより、なにより、怖いのは噂。どんどん大きくなってってもう収集つかない。『龍崎様と小百合様、婚約なさったそうよ。』たまたま廊下を歩いていて聞いてしまったが…ど、どうしてそうなったの!?


龍崎はというと、『おまえを犬にしてから、うっさい女が周りから減った。番犬みたいだな。便利だ。』だ、そうだ…凄い噂になっているが噂は全く知らないらしい…どんだけ鈍いの?


藤堂はというともちろん噂は知っていて、『西園寺さんも大変だね。なんか面白くなってきたよね。隼人が気づいた時の反応どんなかなぁ。楽しみだねー。』このやろう、他人事だと思って!いや、他人事なんだけどさ…あんたの幼馴染なんとかしてよ!



✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎


ついに冬休みキター!これで当分龍崎とおさらば。と思いきや…なんで私がお父様達の仕事絡みのパーティーに参加しないといけんのだー?今年はお兄様の受験で毎年かなり盛大に開かれる親族総出の年末パーティーもなくゆっくり穏やかに過ごせると思ってたのに…


まぁ、1万歩譲って行くことは良しとして…なんで龍崎もそこに来るんですか?(まぁ、わかってましたよ。お父様の仕事の大切な取引相手だってことは…)それに、パーティーはこの前のトラウマが…飲み物無闇に飲みません!



パーティー当日。どうやら私はお兄様の代わりらしい…私は赤地に金などで牡丹とかが描かれた華やかな振袖を着せられ、髪を結われ、化粧もされた。鏡を見ると我ながら可愛い…べ、別にナルシストとかじゃないからね。


お父様とお母様についてひたすら挨拶回りをして、やっと自由。特に仲のいいのもいないし1人で隅っこでいい子にしている。(龍崎と藤堂とだけは絶対一緒にいたくない。お父様とお母様に見られたら『婚約』が噂から現実になりそうで怖い。あんな奴と婚約なんて願い下げよ!)



「ごきげんよう、小百合さん。私、龍崎隼人の母、由香理と申します。息子がお世話になっているそうですわね。ありがとう。」


な、なんだと…龍崎母、由香理様はとても母親には見えない、むしろお姉さん。体のラインがはっきり見える真っ赤なドレスがとても美しい。


「ごきげんよう、初めまして。りゅうざ、隼人様にはこちらこそお世話になっておりますわ。」


実際、迷惑かけられっぱなしだけどね!

それにしても素敵なお母様。


「会いたかったは!本当に可愛いわね。噂に聞いてたのよ。私のことは由香理と呼んでちょうだい。」


う、噂…ですか?どんな?


「こちらこそ会えて嬉しいですわ…由香理様。」


「まぁ、様じゃなくていいわよ。本当に美香さんが羨ましいわ。男の子じゃ全然話もつまらないし、お買い物一緒にいってもつまらないの。今度うちに遊びにいらしてね。」


なんだと…由香理さんは我が母、美香とお知り合いらしい。にこやかで知性漂うステキオーラをだすこんな素晴らしい人からどうしてあんな残念な性格のが生まれたの…


由香理さんは挨拶がまだあるらしく、また1人で静かにしていた。


「おい、なんでこんな隅にいんだ?寂しい奴だな。」


何故きた…ほっといてくれよ龍崎。


「ごきげんよう、龍崎様。寂しくなんかなくってよ。」


「また、酔ったのか。」


コイツ…


「酔ってないですわよ。では、ごきげんよう。」


ムカつくやつめ…わざわざからかいに来たのか?


それからはまた隅っこでいい子にしてました。


それより由香理さんの言ってた噂が気になってしょうがないのですが…

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