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連れてこられたのは櫻凛会の休息室。龍崎はどかっといつもの席に腰を下ろし、足をテーブルの上に乗せる。なんなの、テーブルの上に足を乗せないって常識も知らないのか?親の顔が見てみたい。顎で私も目の前のソファーに座るよう促されたのでとりあえず座る。
バンッ
私の前に厚いプリントの束が投げつけられた。
「これ、今すぐ集計。」
手伝えってのか?プリントを手にする。え?これ昨日まで提出のアンケートだよね…こっちは先週の…コイツ!ちゃんと仕事しろよ。その前に足、いつまでテーブルに乗せてんだ!
「龍崎様、足をテーブルに乗せないという常識も知りませんの。お行儀がお悪いですわ。すぐ下ろしてください。」
「あ゛?俺の勝手だろ。」
「みているこちらは不快なのですわ。本当に龍崎様はお子様ですわね。」
いきなり連れてこられて、雑用やらされるんだから嫌味の一つも言ってやる。てか、さっさと足下ろせ!
「俺のどこがお子様なんだ!」
こいつ…こんなんで切れるの?ハァ…龍崎グループの今後が心配だわ。
「常識がないところです。」
チッ…龍崎は舌打ちをして足を下ろす。
「さっさと集計しろ。」
近くに置いてあるペンをとり、集計を始める。あの…これ私だけでやるの?前を向けば龍崎は雑誌を眺めながらティータイム。いちいちムカつく。
「龍崎様、期限を過ぎているのはどういうことですか。」
「あぁ、忘れてた。」
なんでもないことのように雑誌から顔を上げずに答える。あぁ、わかった。こいつ何言ってもダメだな…だが一言忠告してやろう。龍崎の残念な頭で理解できるかは謎だが。とても簡単な忠告を。
「期限を守らなくては、周りに迷惑がかかります。期限くらい守ってください。」
「別に最終的に出せば大丈夫だろ。何が問題だ?俺は今まで注意されたことなどない。」
はい、わかりました。貴方は人として終わってます。協調性のかけらもない。いっそ躾教室にでも言ったらどうですか?もちろん、動物の。言われたことがないのは貴方が怖いから。いや、貴方の家が怖いからだとは考えなかったのですか?
と言いたいことを飲み込んで(言っても無駄だとわかったから)黙々と作業した。1人でやったほうが早そうだったしね。
集計を終えて教室に帰る途中藤堂にあった。
「こんにちは、西園寺さん。隼人はどう?」
「ごきげんよう、藤堂様。どうもこうも…」
「西園寺さんには期待してるよ。隼人を更生してくれるって。なんか、面白そうになったなぁ」
こ、こいつ…すごい楽しそう。他人事だと思って!
じゃあね、頑張ってと手を軽く振って藤堂は自教室に入っていった。
何を頑張るんだよ…いつもいっしょにいる、お前が頑張れよ!
…長い学園生活、前途多難です。




