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翌日の放課後。学校に行きたくなくて、行きたくなくてしょうがなかったが、お腹が痛くなることもなく普通に登校した。あぁ、普通行きたくなくてお腹痛くなるもんじゃなかったの?漫画とかでよくあるのに、調子よく現実にはならないものだと実感した。
そして放課後。
櫻凛会の休息室の扉を開けると、ゴゴゴゴゴと音が聞こえそうなほど見るからに機嫌の悪い龍崎がいた。いつもの指定席のソファーに足を組み、ひじかけに肘を置き頬杖をついて、口は笑っているのに目は全く笑っていないドス黒い笑みでまるで魔王だ。
『龍崎様っていつもキラキラしていて、ホントに白馬の王子様みたいよね。』
と取り巻きちゃんたちは言っていたが…
魔王そのものだ。これが白馬の王子様であってたまるか!
他のメンバーは面倒ごとに関わりたくないと部屋の隅に避難している。藤堂のみがこの状況を楽しむかのように笑っている。(藤堂は裏がありそうだ。絶対危険)はぁ…私はこれからアレに話しかけないとなのか。とりあえず、謝って習い事だと言ってさっさと逃げよう。
「ごきげんよう、龍崎様、藤堂様。」
「機嫌よく見えんのか。」
龍崎をスルー
「昨日のことですが、こちらにも非がありましたので。」
「非だと…?」
差し出した菓子箱を龍崎が受け取らなかったので龍崎の前のテーブルに置く。ここで謝ったら負けだ。そもそもあれは自己防衛。あちらにも非があるのだから。
「ええ。ですが龍崎様にも非があると思いますが?昨日は何も謝罪がなかったのですが。」
「俺は被害者だ。」
チッ…
「ストーカーと間違われるような行為は次回からお慎みください。」
「あ゛?暴力女が!」
ホントにこいつは言葉使いが悪い。
「では、私はこれで。ごきげんよう、龍崎様、藤堂様。」
私的には龍崎の隣でずっとクスクスと笑っている藤堂の方が気になった。何考えてんのよ…
「おい、待て。詫びの代わりに俺のパシリになれ。」
突然何言ってんのコイツ。馬鹿なの死ぬの?答えはもちろん『だが断る』のみ。
「言っている意味がわかりかねます。龍崎様のパシリなら募集をかければ立候補者が殺到するでしょうに。わざわざ、やりたくないわたくしがやる意味がわかりませんわ。」
「嫌がらせだ。」
龍崎は即答した。“やりたくない”を強調していったのに。コイツ…ほんといい性格している。
「お断りいたします!」
こちらも即答。
「フン…なら、マラソン大会で勝負しろ。お前負けたら俺の犬だ。」
おい、犬って…パシリよりランク下がってるよね?なんで私が?
「わたくしには勝負するメリットがないですわ。」
「へぇ〜。勝つ自信ないんだ。そうだな、お前勝ったら言うこと一つ聞いてやってもいいが?」
ムカつく…やすい挑発に乗るなよ、私。
「なぜ、わたくしが龍崎様に負けるのですか?いいでしょう覚悟なさいませ!」
おい、何言ってんのよ…私は。つい挑発に乗っちゃったよ…
「単純な奴。」
ずっと黙っていた藤堂がボソッと言った。私が1番そんなのわかってるわよ。
「お前が下僕になるのが楽しみだ。」
下僕…パシリじゃなかったのかよ…見ていろよ、龍崎。私がまさか日々トレーニングしているとはまさか思っているまい。最後に泣くのはお前なのだからな!
「では、わたくしはこれで。ごきげんよう、龍崎様、藤堂様。」
私は微笑んで挨拶した。余裕であることを見せつけるために。
龍崎に勝って願うことはただ一つ。
『私に金輪際関わるな!』
これが叶えば私の破滅エンドはさらに遠のくだろう。
「このわたくし、西園寺小百合に喧嘩を売ったことを後悔させてあげますわーーー!」
ランニングマシーンで全力疾走しながら叫んだら、たまたま帰っていたお兄様にまた、心配された。お兄様…いるタイミング悪過ぎです。




