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思いやり、優しく、歩み寄る…
お兄様は帝王学よりまずこれが大切だと言った。あれから考えてはいるがクラスでの状況は未だ変わらない。はぁ…だから人付き合い嫌いなんだよ。めんどくさい。これは前世にめんどくさがって避けたせいかもしれない。とりあえず、クラスの仕事が同じ委員長に声をかけてみたのだが…怖がられてしまった。最大限努力したんだよ。努力はしたんだけど…挨拶するとき緊張しすぎて少しいつもより低い声でちゃって…それにしてもさ、ただ挨拶しただけなのに真っ青の顔するとか失礼しちゃうわ!
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なんだかんだしていてあっという間に夏。夏休み前に我が校では全学年野外実習があるのだ。一年生は日帰りだが、2年生からは外泊する。実は結構楽しみにしていたの。イベントは結構好きなのだ。
一年生が行くのは湿原。動植物の観察をしながら木道を歩き自然と向き合うという目的らしい。その後はみんなでバーベキュー。わー、湿原とか言ったことないよ!楽しみ。
遠足の日。ついに来ました山だー。
「なんで山なのかしら。」みんながぼやいている。
あれれ、テンション高いのは私だけ?なんでみんなそんなテンション低いのさ。
「自然いっぱいで、空気も綺麗よ。素敵なところじゃない?」
「…ええ…」
反応が…
私はクラスの最後尾を歩く。副委員長だからね。みんな!頑張ってー、まだ15分も経ってないよ…私の取り巻きちゃんたち本当に体力ない…
「キャーーー」
えっ!ワカメちゃんの悲鳴が隣から聞こえた。
「クマーークマが…イヤァ…」
クマって熊?死んだふりしないとどこ、どこにいるの?
「服に…」
熊が服に…ハ?
「服にクモが…」
あぁ、クマじゃなくてクモね驚いて損したわ。あんまり騒ぐから熊が出たのかと思ったよ…人騒がせなんだから。
「ワカメさん…ワカナさん…」
ヤバ、言い間違えた。
「ワカナさん、クモなんて大丈夫よ、ほら。」
ワカメちゃんの服の蜘蛛をつまんで撮ってあげた。
「小百合様ーー、怖かったです…」
ワカメちゃんは私に抱きついてきた。あの、どうすれば…とりあえず、泣いてるワカメちゃんの背中をトントンと叩いてあやしてあげた。
「ワカナさん、そろそろ行かないと。皆さんとかなり距離が開いてしまったわ。」
まだ、泣きじゃくるワカナちゃんの荷物を持ってあげ、手を引いて歩いた。
それから、何回かクモ騒動があり…お嬢様は虫に弱いことを思い知った。そんなに怖いの…?みんなつまんでバイバイしてあげたわ!
そんなこんなで、遠足は終了。遠足のおかげで少し取り巻きちゃんたちと仲良くなれた気がする。蜘蛛のおかげかな、蜘蛛さんありがとう。
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