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第27話:申請書前の最後の杯と公式子守任命

Chapter Soundtrack:

Dr. Feelgood - "Going Back Home"

(BGM: ノリノリで疾走感あふれるパブロックの名曲に乗せてお送りする第30話! 酒場「申請書前の最後の杯」で繰り広げられる作戦会議と決意! 11日間の待機、12羽のニワトリ、そして「キム・ミンジュン」に下されたシステム公式の保護者(子守)任命……!? 爆笑と疾走感の準備回をお楽しみください)


七階分の階段を下りる間の沈黙を破っていたのは、憤慨した十一羽のニワトリの鳴き声と、螺旋階段の壁に擦れる籠のきしみ音だけだった。階下ではロサリンドが、羽毛と秘密を運ぶのが自分の運命なのだとすでに受け入れたような表情で彼らを待っていた。

誰もあの接続音については話さなかった。誰も『保留——いつか確認する』と書かれたフォルダには触れなかった。タラはただ顎で北を指し示し、歩き始めた。

二つ先の通りで、彼らは名前を尋ねてこない酒場を見つけた。——『申請書前の最後の杯』。看板は傾いていた。店主もまた然り。暗い隅のテーブル一つと、ニワトリをカウンターに載せないという約束に対して、彼らは銀貨三枚をむしり取られた。

油でギトギトの木卓の上に子爵の地図を広げた。黒い隕石のクレーターへと伸びる線は怪しいほど真っ直ぐで、まるでこれを描いた者が一度も実際の街道を踏破したことがないかのようだった。

「二日ね」タラは羊皮紙に指を突き立てて言った。「坂道を私怨だとロサリンドが判断したら三日よ。儀式には今月のものじゃない月が必要になるわ」

全員が窓の外を見上げた。屋外では、今月の月がまだ昼の空にぼんやりと、役立たずな白さで浮かんでいた。

「省の公式カレンダーによれば」次元ノートを確認しながらトリクシーが割り込んだ。「次の『今月のものではない』月は、十一日後よ。技術的にはね。もっとも、システムには『予算不足により昨年から閉鎖中の応用天文学部による改訂の可能性あり』って注記がついているけれど」

「つまり、到着して待った挙句、行政上の理由でその月も『今月のもの』に含まれると突然判断される可能性があるってことね」アイレフが要約した。

「その通りよ」

籠12を脚に立てかけてずっと沈黙を守っていたウンバが、顔を上げた。

「儀式そのものは? 実際に何をすればいいのか誰か知っているの? 『逆産卵』なんて……具体性に欠けるわ」

トリクシーは何ページか捲った。一ページめくるごとに、彼女の表情は陰っていった。

「公式指示書:

クレーターの縁に到達すること。

十二羽のニワトリを中心に向けて円状に配置すること。

『大クルッカヴィオの賛歌』を逆再生で唱えること。

家禽的均衡が再構築されるのを待つこと。

『再構築』が何を意味するのか尋ねないこと」

「もしニワトリの一羽が……正確にはニワトリじゃなかったら?」誰も見ずにKimが尋ねた。

沈黙。ランロットでさえ兜の羽飾りの調整の手を止めた。

「その時は」タラが冷たい落ち着き払った声で言った。「臨機応変にやるだけよ。今まで全部そうしてきたみたいにね。システムには間違って配置された魂のプロトコルなんてないわ。私たちにもね。でも私たちには十一日間の時間と、十二羽の鳥と、これ以上の惨状を生き延びてきたロバがいる」

アイレフが机を指でトントンと叩いた。

「補給物資だな。俺たちの食料、奴らの穀物、新しいロープ、それと乾いたパン以外の何かだ。二週間近くも旅と待機で過ごすなら、壊血病にかかった状態で黙示録を迎えたくはない」

「それと脱出計画よ」ウンバが低い声で付け加えた。「儀式が失敗した場合のね。あるいは、第十二号ユニットがもう演じるのをやめると決めた時のための」

Kimは籠を見た。ニワトリも彼を見返した。片方の目を固定し、もう片方は見えない。一瞬、またあの接続音を漏らすかのように思えた。だが音はしなかった。ただ首を傾げ、まるで会話を聞いてメモでも取っているかのように見つめるだけだった。

トリクシーが乾いた音を立ててノートを仕舞い込んだ。

「システムがクエストを更新したわ」

【 メインクエスト更新 】

【 タイトル:宇宙家禽作戦——最終フェーズ 】

【 目的:十二羽の家禽ユニットを黒い隕石のクレーターへ輸送し、当月のものに該当しない lunar の下で逆産卵の儀式を実行すること。 】

【 推定移動時間:2日 + 9日間の軌道待機 】

【 新規警告:「ユニット12に異常が検知されました。元の所有グループ(Kim Min-jun)から隔離しないことを推奨します。長時間の離脱は登録の不安定化を引き起こす可能性があります。」 】

【 報酬:永遠の栄光(引き続き換金不可) + 完了済黙示録申請書の回避可能性 】

「最高だな」Kimが呟いた。「今度はシステムから公式にベビーシッターに任命されたよ」

「前からずっとそうだったでしょ」トリクシーが言った。「今度はハンコがついただけよ」

タラは地図を丸めて立ち上がった。

「今日の午後に必要なものを買い揃えるわよ。出発は明け方。見送りもなし、子爵への挨拶もなし、ランロットが『十二羽の行進』についてのバラードを作詞しようとするのも禁止よ」

「だがリズムはもうできておるのだぞ!」騎士が抗議した。

「ロバに乗ってなさい」

酒場の入口から、ロサリンドは怪しいほど賛同を示しているかのような低い嘶きを漏らした。

Kimは十二番目の籠を再び胸に抱え直した。ニワトリは抵抗しなかった。ただピンクのスカートの生地にそっと頭を預けた。まるで一瞬だけ、彼女もまた演じることに疲れてしまったかのように。

十一日間。

十二羽のニワトリ。

まだ正しくはない月。

そして救済というよりは、書類にサインしすぎた人々に運命が仕掛ける質の悪いジョークのように聞こえる儀式。

一行は頭の中で買い物リストを済ませ、『申請書前の最後の杯』を出た。終着点への道のりが単なる荒唐無稽なものでは済まないという確信を胸に抱きながら。

それは不条理で……そして、個人的な旅になるのだから。

第30話をお読みいただきありがとうございます!


酒場「申請書前の最後の杯」で繰り広げられる、笑いと決意の作戦会議!

謎すぎる「逆産卵の儀式」の手順と、11日間の待機期間。そしてシステムからキムへ下されたまさかの「ユニット12の公式子守命令」(笑)!

仲間たちの絆と不条理な運命が交錯し、物語はいよいよ最終決戦の地「黒い隕石のクレーター」へ向けて動き出します!


今回のチャプターBGMは、Dr. Feelgood の "Going Back Home" でした! パブロックの力強いビートが、出撃前の疾走感とグループの団結を爽快に盛り上げます。


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【新章 Soundtrack List】

・第二十二話: Gaby, Fofo y Miliki - "La Gallina Turuleca"

・第二十三話: Tanaka Kohei - "Bygone Days"

・第二十四話: Robert Johnson / Eric Clapton - "Walking Blues"

・第二十五話: Miles Davis / Hozier - "I Lie to You"

・第二十六話: Shoji Meguro - "Pursuit My True Self" (Persona 4 OST)

・第三十話: Dr. Feelgood - "Going Back Home"

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11日間の待機と、12羽のニワトリ。

不条理で、そしてパーソナルな最終決戦へ向けて、キムたちの旅が再び始まります……!


面白かったら、ぜひ【ブックマーク登録】と【評価(★★★★★)】で応援をお願いします! 次回もお楽しみに!


Thank you for reading Chapter 30!

The party hatches their final plan at the tavern "The Last Drink Before the Form," as Kim receives an official system decree as the designated handler for Unit 12.


Today's soundtrack features "Going Back Home" by Dr. Feelgood!


If you enjoyed the chapter, please consider **Bookmarking** and giving it a **5-Star Rating (★★★★★)**! See you in Chapter 31!


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