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第25話:断絶の道の同胞団と不正アクセスの羽音

Chapter Soundtrack:

Miles Davis / Hozier / "I Lie to You" (Movie 'Sinners' OST)

(BGM: 漆黒のブルースとダークな映画音楽に乗せてお送りする第25話! 乾いた峡谷で突如立ちはだかる「断絶の道の同胞団」との戦闘! そして十二羽目のニワトリが放つ、システムそのものを揺るがす「不正アクセス」のモデム音……!? 緊迫の戦闘劇と加速する謎をお楽しみください)


午後の半ば、乾いた土の二つの斜面に挟まれた狭い道が、どう見ても自然の代物ではない土砂崩れによって突如として塞がれた。それによって午前の静寂は破られた。

それは崩落ではなかった。鮮やかな断裁だった。まるで誰かが道はここで終わりだと決めつけ、スイッチを切り替えたかのように。

タラが拳を突き上げた。一行は足を止めた。ロサリンドは不穏さを察して鼻を鳴らした。十一羽の普通のニワトリたちは、立腹した抗議の合唱を爆発させた。十二羽目のニワトリだけは、一切の音を立てなかった。

左側の斜面の頂上から、まず影が現れた。続いて人影。六人。いや、七人。暗いケープを纏い、黒い布のマスクをつけ、誰かがわざわざ光反射を抑えるために黒く塗りつぶした武器を手にしていた。そして先頭には、口元を斜めに横切る傷跡を持ち、すでに装填済みのクロスボウを構えた背の高い男が立っていた。

「やあ」傷跡の男は、大声を張り上げる必要すら感じていない様子で言った。「立派な鳥の荷物だな。あいにく、この区間の通行料は現物支給で払ってもらうことになっていてね」

アイレフの手にはすでに短剣が握られていた。ランロットはもちろん、大袈裟な動作で剣を抜いたため、自分自身を斬りそうになっていた。

「山賊め!」騎士が咆哮した。「我が名誉にかけて……!」

「黙りなさい」タラは彼を見もせずに一蹴した。「街道の山賊にしては装備が整いすぎているわ。それに静かすぎる」

傷跡の男はニヤリと笑った。傷跡が少しばかり大きく開いた。

「観察眼がいいね。気にいったよ。俺たちは山賊じゃない。『回収屋』だ。ハロー子爵は『断絶の道の同胞団』への通行権を支払わずに、『選ばれし者たち』のパーティーをニワトリ狩りに送り出す悪い癖があってね。俺たちは、彼が予算に組み込み忘れた分を回収しに来たというわけだ」

青いウィンドウが、システム自身が介入すべきかどうか葛藤しているかのように中途半端に点滅した。

【 敵対的遭遇を検知 】

【 勢力:断絶の道の同胞団(公式データベース未登録) 】

【 脅威レベル:中〜高 】

【 注記:この勢力はこのルートに存在するべきではありません。未実装コンテンツ / ギリギリで追加された穴埋めイベントの可能性があります。 】

「トリクシー……」Kimが呟いた。「システム、いま自分たちがただのパッチ(穴埋め)だって認めた?」

「システムは、エンカウント設計の担当者が急いでたって認めたのよ」妖精はカップにコーヒーが入っていない状態で答えた。「理由を解明する前に死なないことを勧めるわ」

傷跡の男が合図を出した。覆面の三人があらかじめ伏撃の練習を重ねていたかのような手慣れた動きで斜面を下りてきた。二人は上に残り、弓を構えている。七人目は右側へと姿を消し、側面に回り込もうとしていた。

「ニワトリを渡してもらおうか」リーダーが言った。「全部だ。それとロバもな。スカートを履いた吟遊詩人は置いていっていい。そっちの市場はないんでね」

Kimは十二羽目の籠が自分の脇腹に少し強くめり込むのを感じた。ニワトリは、何時間かぶりに身をよじった。

鳴き声は上げなかった。

短く、乾いたモデムの接続音——まるで確定のクリック音のような音を漏らした。

傷跡の男が眉をひそめた。

「……いまのは一体何の音だ?」

彼が答えを受け取る時間はなかった。

ウンバが両手を動かした。光の鎖は今回、敵に向かって伸びたのではなかった。籠に向かって伸びたのだ。銀色の閃光が十二個の籠を同時に包み込み、斜面を駆け下りてくる者の手が届かないよう、地面から空中に浮かび上がらせた。

「誰一人として、この鳥たちに触れさせはしないわ」彼女は、もはや震えていない声で言った。

タラはこれ以上の礼儀を払わなかった。二歩踏み出し、下りてきた最初の覆面男は、名を問うことのない剣の刃と激突した。金属音が切り通しに響き渡った。アイレフは右側へ姿を消し、回り込もうとした敵を追った。ランロットはその本性に従い、宇宙の調和と聖なる羽毛について何かを叫びながら一直線に突撃した。

Kimは中央に取り残され、妙なニワトリの籠を抱え、もう片方の手にリュートを持ったまま、歌うべきか、走るべきか、それとも再び地面に伏せるべきか分からずにいた。

傷跡の男がクロスボウを直前、Kimの胸元へと向けた。

「その鳥を動かしてみろ、桃色。胸に新しい穴をあけてやるぞ」

ニワトリは首を傾げた。片方の目をボウガン手に固定し、もう片方は見えない。

そして、Kimが何もせず、誰も歌わず、呪文も唱えていない中で、あのモデムの接続音が再び響いた。より長く。より重低音で。まるでシステムが許可していない接続を、誰かが無理やり押し通そうとしているかのように。

【 システム警告 】

【 未分類エンティティからの未認証アクセス試行 】

【 発生元:籠 12 】

【 推奨されるアクション:——エラー—— 】

傷跡の男はコンマ五秒ほど躊躇した。コンマ五秒あれば十分だった。

タラはその隙を見逃さず、一閃でクロスボウを弾き飛ばして男の隙を突いた。アイレフはすでに刃を赤く染めて回り込み役の背後に再出現した。ウンバは籠を浮かせたまま、斜面の上にいる弓兵たちに向かって第二波の鎖を放った。ランロットは予想に反して最初の十秒間を生き延び、シールドで攻撃をブロックすることすら完璧にこなしてみせた。

混乱の渦中で、Kimにできたことはただ一つだった。

彼は籠を胸に強く抱きしめ、誰にともなく囁いた。

「もし……もし君が本当に誰かなら……今が助けてくれる絶好のタイミングなんだけど」

ニワトリは言葉で返さなかった。

彼女は二度目の接続音で応えた。より甲高いその音は、存在する画面も存在しない画面も、すべてのシステムウィンドウを一斉に点滅させ、上にいた二人の弓兵をまるで内耳に直接高周波を流し込まれたかのように千鳥足にさせた。

戦闘は長くは続かなかった。

埃が静まり返った時、「回収屋」の三人は気絶(あるいはそれ以上)して横たわり、二人は斜面を駆け上がって逃走し、傷跡の男は武器を失って膝をつき、肩にタラの剣を突きつけられていた。

「名前は?」タラが問うた。

「名乗る名前なんかない」男は吐き捨てた。「俺は金を貰って動いてるだけだ」

「ならこれを覚えておきなさい。今度『断絶の道の同胞団』が公式クエストのルートで勝手な通行料を取ろうとしたら、もっと人を連れてくることね。あるいは、もっとマシなマスクをね」

彼女は男を逃がした。情けからではない。男を殺せば書類手続きが発生するからであり、すでに十二羽のニワトリと羽毛の生えた幽霊の可能性だけで手一杯だったからだ。

ウンバは慎重に籠を下ろした。十一羽は立腹して鳴き声を上げた。十二羽目だけは、もはや動物とは思えないあの凝視で、再びKimを見つめるだけだった。

誰も接続音については話さなかった。

誰も未認証アクセスの試行については触れなかった。

ただ倒れた者たちから使えるものを回収し(もちろんアイレフが)、ロープを締め直し、切り通しを背にして再び歩みを進めた。籠12のニワトリが、システムすら分類方法を知らない『何か』を引き起こしたという不快な確信を胸に抱きながら。

Kimは籠を見た。ニワトリもKimを見返した。

「……ありがとう」

彼女にしか聞こえないような小声で、彼は呟いた。

返事はなかった。

ただ遅れに対して抗議する他の十一羽の騒ぎと、籠のきしみ音、そして自分たちの抱える『重ね合わせのエラー』が単なる記録のバグではないという疑念を深めた一行の、以前よりも重く密度の増した静寂だけがそこにあった。

それは、未だに意志を持ち続けている『何か』だったのだから。

第25話をお読みいただきありがとうございます!


切り通しで待ち受けていた「断絶の道の同胞団」との戦闘!

そして極めつけは、籠12のニワトリが見せたシステムへの「未認証アクセス(ハッキング)」音!

高周波のモデム音で敵を眩惑し、キムたちを危機から救った彼女(?)の正体とは……!?


今回のチャプターBGMは、映画『Sinners』より "I Lie to You" でした。ダークで重厚なブルースの調べが、加速する謎と戦闘の余韻をドラマチックに引き立てます。


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【新章 Soundtrack List】

・第二十二話: Gaby, Fofo y Miliki - "La Gallina Turuleca"

・第二十三話: Tanaka Kohei - "Bygone Days"

・第二十四話: Robert Johnson / Eric Clapton - "Walking Blues"

・第二十五話: Miles Davis / Hozier - "I Lie to You"

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ただのエラーではない。明確な「意志」を持ってキムたちを助けた十二羽目のニワトリ。

いよいよ王都へ帰還するキム一行を待ち受けるのは……!?


面白かったら、ぜひ【ブックマーク登録】と【評価(★★★★★)】で応援をお願いします! 次回もお楽しみに!


Thank you for reading Chapter 25!

An action-packed chapter featuring a battle against the Brotherhood of the Cut Pass, topped off with Chicken #12 executing an unauthorized system access to stun the enemy archers!


Today's soundtrack features "I Lie to You" from the movie 'Sinners'!


If you enjoyed the chapter, please consider **Bookmarking** and giving it a **5-Star Rating (★★★★★)**! See you in Chapter 26!


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