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第23話:重複する魂と過ぎ去りし日々の名

Chapter Soundtrack:

Tanaka Kohei (Porco Rosso) - "Bygone Days" (帰らぬ日々 / 過ぎ去りし日々)

(BGM: 紅の豚の切なくも美しい名曲ジャズに乗せてお送りする第23話。帰り道の沈黙、明かされる過去、そして魂の重複登録「K-A-E-L」。システム表示の消えた世界で、静かに交錯する感情と新たな謎をお楽しみください)


帰り道は、行きとは似ても似つかないものだった。

十二個の柳の籠が、アイレフが「絶対、たぶん、運が良ければ大丈夫」と誓った怪しげな結び目でロサリンドの背中に括り付けられ、憤慨した鳴き声とアシのきしみ音を立てながら進んでいた。十一羽のニワトリは、まさにニワトリらしく振る舞っていた。空を突っつき、存在しない穀物を巡って喧嘩をし、共同生活への配慮など皆無の様子で隣の籠を汚していた。

十一羽目のニワトリは、Kim自身が担ぐと主張した別の籠に一羽だけで入っていた。それが腕の痺れと何時間も戦うことを意味し、タラから三十分おきに「そのためにロバがいるのよ」と言われ続けようとも。

そのニワトリは突っつかなかった。喧嘩もしなかった。ただ、見ていた。

「相変わらず何も食べないんだ」Kimが声を潜めて言った。大きな声を出すと、眠ったままにしておきたい何かを起こしてしまうのではないか恐れるように。「もう三回も穀物をやったのに」

「ニワトリはいつだって食べるわよ」道の先を見つめたままウンバが答えた。「それが奴らのほぼ唯一の個性みたいなものなんだから」

彼らはしばらく無言で歩き続けた。列から静かに外れ、衣服の中から乾燥したハーブの匂いがする革装丁の本を取り出したのはウンバだった。彼女は使い込まれて擦り切れた赤いリボンが挟まれたページを開いた。

Kimはその本をすぐに思い出した。最初の日、ウンバが「転生者の兆候」を探すために彼を犬のように嗅ぎ回っていた時に使っていたあの本だった。

「何をしてるの?」

「自分が間違っていると信じたいことを確認しているの」彼女は呟き、自分自身に言い聞かせるように低い声で読み始めた。「『灰色のオーラ。感情的および肉体的な同時発生のかゆみ。狂人に見られることなく妖精と会話する能力(本人が実際に狂っている可能性はあるが)』」——彼女は一瞬本を閉じ、ニワトリを見つめ、再び同じページを開いた。「あんたには一度も読まなかった余白のメモがあるの。『稀なケースとして、システムが想定していなかった体に魂が到達することがある。症状は常に同じだ。その動物は動物らしく振る舞うのをやめる』」

列に沈黙が走った。半時間ほど「乙女なニワトリ」についての歌を口ずさんでいたランロットでさえ、口をつぐんだ。

「あんたは……」タラは歩みを緩めることなく、あらゆる大きな事象を平坦にしてしまうあの声で言った。「そのニワトリが人間だって言いたいわけ?」

「本にそう書かれていると言っているのよ。今回がそのケースだと言っているわけじゃないわ」

旅の全行程を通じ、もはやどんな青いウィンドウよりも奇妙に思えるほどの沈黙を守っていたトリクシーが、ポケット空間から次元ノートを取り出した。それはもう学校のスケジュール帳には見えなかった。Kimが彼女と出会って以来初めて、それは何らかの「記録ファイル」のように見えた。

「魂の割当記録を見てみるわ」彼女は言った。「技術的には不可能なはずだけど……昨日の今日だし、もはや『技術的』なんて言葉には大した意味もないわね」

彼女はページをめくった。手を止めた。それから、よりゆっくりと再びページをめくった。

「ここよ」彼女は言った。「二重登録がある。同じ魂番号に対して、同じ夜に二つの割り当てが処理されている。最初の登録は『吟遊詩人。エーテルガルド王国。ステータス:アクティブ』」——彼女はKimに一瞬視線を向け、再び目を落とした。「二つ目の登録は『家禽。白い台地。ステータス:アクティブ(領域オーバーラップエラー、未解決)』」

「誰なのかは書かれていないのか」アイレフが尋ねた。珍しく、情報の転売価値を計算しているような声ではなかった。

「ええ」トリクシーが認めた。「名前のフィールドが破損しているわ。断片しか残っていない」

彼女はみんなが見えるようにノートをひっくり返した。壊れた記号と、くすんだ灰色で点滅するエラー行の間に、残りの部分の読みにくさが嘘のように明確な四つの文字が浮き出ていた。

K — A — E — L

ウンバは道の真ん中で完全に動きを止めた。本が彼女の手から滑り落ち、足元の埃の中に同じページを開いたまま落ちた。

「そんなはずはないわ……」珍しい化石を見つけたかのように転生者を分類していたあの情熱的な魔法使いのものとは思えない声で、彼女は呟いた。「カエル(Kael)は二年前に死んだのよ。私は彼のお葬式に出たの。私、遺体を見たんだから」

「草原と山を勘違いするシステムなら、棺桶と出口を勘違いすることだってあるでしょうね」トリクシーが言った。旅の中で初めて、彼女の声には皮肉が欠片も含まれていなかった。ただの疲労感だけがあった。「彼だと言っているわけじゃないわ。記録には彼の四つの文字しか残っていない、他の誰のものでもないと言っているだけ」

ニワトリ——カエルなのか、それともただの鳥なのか——はウンバの方へと首を傾げた。片方の目を固定し、もう片方は見えない。

そして鶏舎を出て以来初めて、再びくちばしを開いた。

今度はモデムの接続音ではなかった。

それは鳴き声だった。ごく普通の。間抜けな。どこからどう見てもニワトリの鳴き声。

まるで一瞬だけ——あるいは誰かが決めたのか——まだ誰にもこれ以上何も知られるべきではないと決意したかのように。

最初に動いたのはタラだった。彼女は許可を求めることなくKimの肩から籠を外し、知り合って以来誰にも見せたことのないような丁寧さで、他の十一羽から離れたロサリンドの特別な側面に慎重にくくり付けた。

「歩き続けるわよ」彼女は特定の誰を見るでもなく言った。「中に何がいようと、足で歩きながら、道の真ん中で、証拠もなしに解決できることじゃないわ。最後にマラコールが待っている以上ね。でも、真実が分かる前に誰かがそのニワトリに危害を加えたら、私が相手になるからね」

誰も反論しなかった。

Kimはもう一瞬だけ籠を見つめ、足元に本を開いたまま佇むウンバに追いついた。そして何も言わずに——何の役にも立つ言葉を持ち合わせていなかったため——屈み込んで地面から本を拾い上げた。

「ほら」彼は本を差し出しながら言った。「君の本には、時々間違えるって書いてあるんだろ。僕たちがそうできる間は、それにすがっていよう」

ウンバは革と古いページの本を、まるでそれが実際の重さ以上のものを持っているかのように両手で受け取った。

そして一行は、十一羽の普通のニワトリと、もしかしたらそうではないかもしれない一羽、そして物語始まって以来初めてどんなシステムウィンドウも破るつもりのない新しい沈黙を抱え、再び王都に向かって歩き始めたのだった。

第23話をお読みいただきありがとうございます!


「白い台地」からの帰り道、十一羽目のニワトリを巡る衝撃の事実が発覚!

トリクシーが開いた魂の割当記録に残されていたのは、かつてウンバがその死を見届けたはずの人物「K-A-E-L」の名でした。

ギャグと不条理の裏側に潜む切ない過去と、重く静かな沈黙。システムが沈黙する中、一行はそれぞれの想いを抱えて歩き出します。


今回のチャプターBGMは、映画『紅の豚』より田中公平氏作曲の "Bygone Days"(帰らぬ日々)でした。切なくも美しいジャズの調べが、彼らの静かな旅路を彩ります。


========================================= 【新章 Soundtrack List】

・第二十二話: Gaby, Fofo y Miliki - "La Gallina Turuleca"

・第二十三話: Tanaka Kohei - "Bygone Days"

========================================


十一羽の普通のニワトリと、過去の記憶を秘めた一羽のニワトリ。

王都へ戻るキムご一行を待ち受けるものとは……!?


面白かったら、ぜひ【ブックマーク登録】と【評価(★★★★★)】で応援をお願いします! 次回もお楽しみに!


Thank you for reading Chapter 23!

On the way back, a heavy truth surfaces regarding the eleventh chicken. Trixie discovers a duplicate soul registration bearing the name "K-A-E-L"—someone Umba thought she had buried two years ago.


Today's soundtrack features "Bygone Days" by Tanaka Kohei (from Porco Rosso)!


If you enjoyed the chapter, please consider **Bookmarking** and giving it a **5-Star Rating (★★★★★)**! See you in Chapter 24!


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