第20話:公認ナゾナゾギルドと哲学のショートカット
Chapter Soundtrack:
"South Park - Main Theme"
(BGM: シュールでブラックな名曲アコースティック・パンクに乗せてお送りする第20話! 『公認ナゾナゾギルド』に立ちはだかる究極のパラドックス「ニワトリが先か、タマゴが先か」!? 哲学を粉砕するタラの「行政的ショートカット」と、脱力感満載の『存在しない道の地図』入手劇をお楽しみください)
「認定謎掛けギルド」は、古代の神殿や神秘的な洞窟にあるわけではなかった。それは三階建ての灰色の石造りの建物で、厳粛さを装った柱と、こう書かれた真鍮の看板が掲げられていた。
『認定謎掛けギルド
実存的謎掛けおよび家禽パラドックス部門
営業時間:09:00 – 17:00(日食の日および運命の機嫌が悪い日は休業)』
入り口は羊皮紙の埃と、役人が淹れた古臭いコーヒーの匂いがした。オーク材のカウンターがロビーと立ち入り禁止区域を隔てている。その奥で、半月型の眼鏡をかけ、重力に逆らうような髪型をした中年の女が、『不正解記録・第十四巻』と題された分厚い書物から顔を上げた。
「予約は?」挨拶もなしに彼女は尋ねた。
「『自らを産み落とす卵の謎掛け』を受けに来た」タラが子爵の羊皮紙をカウンターに置きながら言った。「『存在しない道の地図』が必要なの」
役人の女は印章を確認すると、三十年間同じ要求を聞き続けてきたかのようなため息をつき、引き出しから用紙を取り出した。
「レベル3の実存的謎掛け。事務手数料:銀貨十二枚。最大回答時間:三分。不正解の場合、月の満ち欠けが一巡するまでの間『宇宙に対する知的欠陥者』として登録されます。ここにサインを」
アイレフは文句を言わずに支払った。女は赤いスタンプを押し、真鍮の呼び鈴を鳴らした。
ロビーの奥で脇の扉が開いた。灰色のローブに身を包んだ老人が足を引きずりながら出てきた。彼は金色に染められた鶏の羽の冠と、番号が振られた木製の卵の首飾りを身につけていた。その表情は、同じ質問を何度も聞きすぎて、もはや人類に大きな期待を抱かなくなった者のそれだった。
「私は根源的謎掛けの認定守護者である」彼は疲れた声で告げた。「質問するのは私ではない。答えるのは君たちだ。そして失敗を記録するのは彼女だ」彼は役人の女を指差した。「始めよう」
彼は一行の前に立ち、胸の前で手を組み、行政の処刑人のような厳粛さで問いを投げかけた。
「卵が先か、鶏が先か?」
沈黙。
ウンバが口を開いた。閉じた。また開いた。
「ええと……生物学的な観点から言えば、卵が先です、なぜなら……」
「無効な回答」守護者が遮った。「この問いに生物学は適用されない。パラドックスのみだ」
ランロットが一歩前に出て、胸を張った。
「間違いなくニワトリである! 運命には気高く、羽毛に覆われた起源が必要なのだから!」
「不正解」守護者は瞬き一つせずに言った。「次」
キムは首の後ろを掻き、ひだの間に答えを見つけられるかのようにピンクのスカートを見つめた。
「もしかして……どちらでもない? それとも両方同時? あるいは卵がタイムループの中で自分自身を産んだとか?」
守護者は職業的な憐憫のようなもので彼を見た。
「創造的だ。だが不正解だ。残り一分半」
沈黙を保っていたタラが一歩前に出た。彼女の声は平坦で、実務的で、ほとんど退屈しているようだった。
「どっちでもいいわ」
守護者が瞬きをした。
「……なんだと?」
「どっちが先でも関係ないって言ったの」彼女は繰り返した。「その謎掛けは前提が間違ってる。もし目的がニワトリの元にたどり着くための地図を手に入れることなら、正解は哲学的なものじゃない。実務的なものよ。私たちにはニワトリが必要なの。だから、このクエストの便宜上、ニワトリが先。ニワトリがいなければ地図は手に入らないし、地図がなければクエストは進まないから。卵なんて後回しよ」
守護者は丸三秒間、彼女を見つめた。そして、カウンターの役人の女へと首を向けた。
「『実用的回答に関する特約』にサインはしているか?」
「いいえ」女はすでに該当する用紙を探し始めながら答えた。「ですが、第487条の規定により、申請者がその謎掛けによって公式なクエストチェーンがブロックされていることを証明した場合、『即時的な行政的有用性』に基づく回答を受理することが認められています」
守護者はため息をつき、羽の冠を外すと、実存的降伏のジェスチャーとともにそれをカウンターの上に置いた。
「……受理する。実用性によってな。優秀さによってではない」
【 謎掛けクリア! 】
【 クリア方法:クエストの有用性に基づく官僚的ショートカット 】
【 システム評価:「哲学的にはお粗末。行政的にはお見事。」 】
【 報酬:存在しない道の地図 (1) 】
役人の女は赤い蝋で封印された丸まった羊皮紙を彼らに手渡した。開いてみると、その「地図」は、鉛筆で引かれた一本の歪な線と、欄外に書かれたメモ以外はほぼ白紙だった。
『線に沿って進め。線が消えたら、そのまま歩き続けよ。もし迷ったら、それが正しい道だったということだ』
キムは地図を見て、守護者を見て、そしてタラを見た。
「マジで? これだけ?」
「80%のパーティーは何時間も進化論について議論し続けるんだよ」守護者はすでに自分の扉へと戻りながら説明した。「『関係ない、ニワトリが必要だ』と答えたのは、お前たちがここ十年間で初めてだ。システムは効率性を評価するんだよ。たとえそれが痛みを伴うものであってもな」
トリクシーがキムの肩まで飛んできて、ほぼ白紙の地図を覗き込んだ。
「おめでとう。あんたたち、実存的なパラドックスを行政の免責条項で解決しちゃったわね。宇宙は少しだけがっかりしてるでしょうけど、私たちには進むべき道ができたわ」
タラは地図をベルトにしまうと、きびすを返し、振り返ることなく出口へと歩き出した。
「白い台地。ニワトリ。十二羽。一羽多くても少なくてもダメ。行くわよ」
入り口の敷居をまたぐ時、背後から守護者の疲れた声が聞こえてきた。
「そして覚えておけ……もし儀式の最中にそのニワトリが卵を産んだとしても、新しいパラドックスの責任を私に押し付けないでくれよ」
外で待っていたロサリンドは、地図を手にして近づいてくる一行を見ると、やけに「やっとか」と聞こえるようないななきを放った。
一行は再び王都の通りへと足を踏み入れた。今や彼らの手にはほぼ白紙の羊皮紙と、「家禽の数を数え間違えなければ宇宙の均衡は保たれる」という馬鹿げた確信が握られていた。
第20話をお読みいただきありがとうございます!
「ニワトリが先か、タマゴが先か」という永遠の哲学論争を、タラの圧倒的リアリズムと「行政的ショートカット」によって秒で粉砕!!
無事に『存在しない道の地図』を手に入れたキムご一行ですが、その内容は「迷ったらそれが正しい道だ」という適当すぎるもの(笑)。
今回のチャプターBGMは "South Park - Main Theme" でした! シュールでブラックなアコースティック・パンクに乗せてお送りしたナゾナゾ攻略劇、いかがでしたでしょうか。
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【第四章 王都編 Soundtrack List】
・第十七話: Guns N' Roses - "Welcome to the Jungle"
・第十八話: Panjabi MC - "Mundian To Bach Ke"
・第十九話: Siniestro Total - "Somos Siniestro Total"
・第二十話: South Park - "Main Theme"
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ついに王都を後にし、十二羽の予言のニワトリが待つ「白い台地」へと向かうキム・ミンジュンと仲間たち!
しかし、「線が消えたらそのまま歩け」という適当すぎる地図で、無事に目的地へ辿り着くことができるのか……!?
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Thank you for reading Chapter 20!
Tara brilliantly bypassed the ultimate existential paradox using a pragmatic "Administrative Shortcut"! The party now holds the "Map of Roads That Do Not Exist."
Today's soundtrack features the main theme from South Park!
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