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第17話:第三章開幕・王都の城門と巨大な猫

Chapter Soundtrack:

Guns N' Roses - "Welcome to the Jungle"

(BGM: エピックな名曲ロックに乗せてお送りする新章(王都編)開幕! 魔王よりも恐ろしい「王都の税関・役人ブロッキング」と、賄賂によって『巨大な猫』に認定された過積載ロバの爆笑入国劇をお楽しみください)


王都へと下る道の麓に差し掛かった頃、太陽は沈み始めていた。灰色の石造りの城壁が威風堂々とそびえ立ち、その頂には四角い塔と、公国の紋章である「天秤の上に佇む隼(はやぶさ)」が描かれた旗がたなびいている。

「王道(カミノ・レアル)」の最後の区間は、決して晴れやかな勝利の行進などではなかった。そこにあったのは、中世の交通渋滞そのものだった。

王都の巨大な城壁の前には、野菜を積んだ大車輪の荷車、領収書を発行するプロの乞食、ロバに怒号を浴びせる商人たちがひしめき合い、入国待ちの列が半キロにわたって蛇行していた。関所の前では、傷だらけの鎧を纏い、八時間ぶっ続けで羊皮紙にスタンプを押し続けて完全に目が死んでいる二人の衛兵が、税金規定の看板の下で通行人を管理していた。

アイレフは関所の小屋から三メートルの手前で立ち止まり、ポケットから銀貨の袋を取り出して脳内で計算を始めた。

「ええと……」盗賊は呟く。「キム、タラ、ウンバ、ランロット、俺の五人か。五十枚。それにロバで六十枚だな」

衛兵1——薄い口髭を蓄え、耳の後ろにガチョウの羽ペンを刺した背の高い男——が記録簿から視線を上げ、一行を見つめ、ロバの背中のガラクタの山を見つめると、忍耐の限界を示す深々としたため息を漏らした。

「ちょっと待て」衛兵1が言った。「そこにいるのはロバか?」

「そうだ」キムが答えた。「ロサリンドっていうんだ」

「いやいや、違うな」関所から木製の巨大なコンパスのような測定器を手に出てきた衛兵2が割り込んだ。「それが農場を出た時はロバだったかもしれん。だが現在、王都税関法第4条B項に基づき、その構造物は『動力を伴う未分類移動式保管ユニット』に該当する」

【 検閲待ち:車両の分類検査 】

【 一人当たりの基本通行税:10 銀貨 】

【 三トン以上の商業車両税:150 銀貨 】

【 露呈した可視ガラクタ過積載税:25 銀貨 】

「百五十枚!?」タラが剣の柄に手をかけながら大声を上げた。「半分以上は古い鍋と花崗岩の鴨像じゃないの!」

「花崗岩の鴨像は未申告の装飾用彫像とみなされます」衛兵2は恐ろしいほどの事務的な冷たさで反論した。「小規模神聖美術品の輸入として追加で10銀貨ですね。彫刻免除のB-12許可証をお持ちでない限りは」

「鴨の花崗岩像のための許可証なんて存在するんですか!?」ウンバが目を丸くして尋ねた。

「あらゆるものに許可証は存在するのですよ、お嬢さん」衛兵1がインクに羽ペンを浸しながら言った。「許可証を持たないための許可証すら存在します。まあ、そちらの申請手数料は二倍かかりますがね」

その時、サー・ランロット・ドゥ・アルバーが口を挟む絶好の機会だと判断した。

「金銭の要求はお控えくだされ、不条理なる官僚の配下どもよ!」

騎士は甲冑を打ち鳴らす高らかな足踏みとともに一歩を踏み出した。「諸君の目の前にいるのは予言の英雄たち! 名付けえぬマラコールに立ち向かう選ばれし者たちなのだ! 王家と神聖なる美徳の名において、無償の通行を要求する!」

二人の衛兵は見つめ合った。衛兵1はため息をつき、真鍮製の番号札が詰まった木箱を取り出した。

「ああ、予言のやつか」衛兵1は感情の欠片もない声で言った。「『運命に選ばれし者たち』の列は左側だよ、騎士さん。カボチャ農家と、ハトと会話できるって言ってるおじさんの後ろに並んでくれ」

「選ばれし者のための列があるのか……?」キムがまばたきをする。

「週に三人くらい来るんだよ」衛兵2が木製コンパスでロサリンドの耳の幅を測りながら説明した。「ほとんどが蛾に食われた金色の羊皮紙と、うるさいパラディンを連れてくる。もし予言免除を使いたいなら、P-9フォームに第四階級の大司教の署名と、闇の王の生年月日証明書、それと生後三ヶ月未満のドラゴンの血のサンプルが必要だ」

「ドラゴンの血は、世界の滅亡が切迫していることを証明するためだ」衛兵1が付け加えた。「ドラゴンがいない場合、世界の滅亡は『中程度の深刻度のイベント』とみなされ、通常料金が適用される」

キムはゆっくりとトリクシーの方を振り返った。

「トリクシー……ポケット次元の中にそのフォームが入ってたりしないよな?」

「ソウルの期限切れのバス乗車券と、キャンディの包み紙が三枚ならあるわよ」妖精はコーヒーをすすりながら答えた。「システムは税関の袖の下まではカバーしてくれないわ」

アイレフが一歩前に出ると、声を潜めながら、銀貨五枚の入った bag を受付デスクの上に目立たないように滑り込ませた。

「プロ同士、理解し合える方法があるはずだ……」盗賊は不敵な笑みを浮かべながら囁いた。「例えば、あのロバを『ペット』として分類し直す手間に免じてな」

衛兵1は五枚の銀貨を見つめ、アイレフを見つめ、そして真鍮製の巨大なスタンプを取り出した。

「ふむ……よく見ればこの動物は確かに『耳に奇形があり、感情的過積載を抱えた大型の家猫』だな」

【 適用税率:家猫(1 銀貨) 】

【 公式化された賄賂:4 銀貨(『税関年金基金への寄付』として処理されました) 】

「猫!?」

キムはロサリンドを見つめた。ロバはその瞬間、オーク材の城門を響かせるような雷鳴のごときいななきを放った。

「酷い風邪をひいた猫だ」

衛兵2はピクリとも表情を変えずに修正すると、ロバの背中に赤いスタンプをドスンと押した。「シフトが代わって『猫類専門の検閲官』が来る前にさっさと通りたまえ」

チェーンの軋み音とともに王都の城門がゆっくりと開き、その向こう側に広がる人ごみの渦、屋台、馬車、そして詐欺師たちの熱気が露わになった。

「王都へようこそ」

トリクシーはカップを仕舞いながら言った。「ここはどんなドラゴンよりも、ブローカーと書類仕事が危険な場所よ」

第17話をお読みいただきありがとうございます!

第三章「王王都編(※ただし過積載)」が本格開幕!


世界の危機を救う(?)予言の Héroes たちを阻んだのは、闇の王ではなく王都の厳格すぎる税関でした。150銀貨の車両税を回避するため、アイレフの華麗な(?)交渉により、ロサリンドは「酷い風邪をひいた巨大な家猫」として入国を果たすことに(笑)。


今回のチャプターBGMは Guns N' Roses の "Welcome to the Jungle" でした! 王都という名の危険でカオスな「Jungle」へと足を踏み入れた一行の活躍にご期待ください。


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【第三章 Soundtrack List】

・第十七話: Guns N' Roses - "Welcome to the Jungle"

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ついに足を踏み入れた大都市・王都!

過積載のガラクタを売却し、メインクエストの手がかりを探すキム・ミンジュンご一行ですが、一筋縄ではいかない都会の洗礼が待ち受けていて……!?


面白かったら、ぜひ【ブックマーク登録】と【評価(★★★★★)】で応援をお願いします! 次回もお楽しみに!


Thank you for reading Chapter 17 and entering the Capital Arc!

The mighty Heroes of Prophecy were instantly brought to their knees not by Malakor, but by medieval customs paperwork! Thanks to Ilef's bribery, Rosalindo successfully passes through the gates as a "very sick, oversized domestic cat."


Today's soundtrack features "Welcome to the Jungle" by Guns N' Roses.


If you enjoyed the chapter, please consider **Bookmarking** and leaving a **5-Star Rating (★★★★★)**! See you inside the Capital!


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