第12話:第二章完結・荷物持ちのロサリンドと王道の旅路
Chapter Soundtrack:
Johnny Cash - "Ghost Riders in the Sky" (or The Outlaws version)
(BGM: エピックで西部的な荒野の旋律と共に、チュートリアル編(第二章)完結! 重さに耐えるロバのロサリンドと共に行く、カオスな旅立ちをお楽しみください)
麻袋の底からねっとりとした赤い糸が滴り落ちる中、一行は中央広場へと引き返した。朝 see 朝日が再び昇り、役場の蝕まれた外壁を照らし出す。ナブコは片手で口髭を整え、もう片方の手で根菜のパイを抱えながら、何の感情の籠もっていない視線で彼らの接近を迎えた。
「ああ、請負人諸君か」ナブコはゆっくりと噛み締めながら言った。「害獣の件は解決したのかね? それとも器物破損の損害賠償を請求しに来たのかな?」
アイレフは答えなかった。彼はただ、村長のマツの木の机の上に麻袋をひっくり返しただけだった。グリットゴブの首は丸まった地図の間を数センチ転がり、インク壺の真横で停止すると、支払命令書の上に血の滴を二滴散らした。
ナブコは眉ひとつ動かさなかった。パイを横に置くと、ローブの袖からプラスチックフレームの眼鏡を取り出し、農産物鑑定士のような精密さで小鬼の耳の切り口を検分するために身を乗り出した。
「ふむ……鋭い切歯、根菜中心の食生活による摩耗……うむ、この個体で間違いない。収穫物の災い、グリットゴブだな」
村長はハンカチを取り出すと、羊皮紙の上の赤いシミを拭き取り、眼鏡を仕舞った。
「素晴らしい。銀貨百枚と、完了報告書をお渡ししよう」
「……叫ぶとか、警備兵を呼ぶとか、そういう反応はないのかよ?」
キムは腕を組み、乾いた泥で汚れたピンクのスカート姿で尋ねた。
「お前の書類の上に、人間の——まあ、ゴブリンだが——生首が載ってるんだぞ?」
「若い人よ、この役場では過去にオークの首も、巨大蜘蛛の脚も処理してきた。先月などは川蛇の消化器官を丸ごと持ち込まれたのだよ」
ナブコは悠然と引き出しを開けながら言った。
「2024年度の収穫記録簿に血が滴り落ちない限り、村の条例違反には当たらない。ほら、報酬の袋だ」
【 報酬獲得:銀貨 100枚! 】
【 ニンジン村の評判:ほどほどに官僚的なヒーロー 】
「そして次は」アイレフが横の厩舎に視線を注ぎながら割り込んだ。「ボーナスをもらいに来た。ロバだ」
「ああ、そうだったな。レベル1の騎乗動物だ」
ナブcoは杖の先で敷地の奥を指さした。
「厩舎の余剰在庫を受け取る権利がある。名前はロサリンドだ。クラシックなモデルだよ。移動速度ゼロ、伝説的な耐久力、そして生命に対する無限の蔑みの眼差しを備えている」
木柱に繋がれていたのは、戦いを知る軍馬でも頑丈なラバでもなかった。背の低い、色あせた灰色の毛並みをしたロバだった。垂れ下がった耳と、トリクシーのそれと真っ向からタメを張るような、深い存在論的退屈に満ちた表情を浮かべている。
キムはゆっくりと近づき、視線を下げた。
「これ……俺たち全員を乗せられるのか?」
「無理ね」
動物の耳の上で浮遊しながらトリクシーが補足した。
「このレベルの移動システムは乗客用として設計されていないの。『大容量ストレージ表示ユニット』……要するに荷物持ちのロバよ」
十分も経たないうちに、パーティーはカオスなストレージ機能の最も図々しい論理を適用し始めた。
【 インベントリ画面展開! 】
【 ロサリンドの積載容量:0 / 800 KG 】
「どれどれ」
タラが背中に背負っていた刃こぼれした鉄の盾を取り外しながら言った。
「これは十五キロあってチュートリアル以来使っていないわ。ロバへ」
「俺はゴブリンから奪った石の袋が四つ、刃こぼれしたナイフが三本、それに納屋の裏で見つけた底の抜けた銅の鍋がある」
アイレフが動物の鞍袋の上に荷物を放り投げながら付け加えた。
ロサリンドは低い鼻鳴らしを漏らしたが、積載バーはわずか12%までしか上がらなかった。
「待って」
ウンバがローブの中から笑えるほどの量の濡れた羊皮紙、期限切れの毒薬の瓶三つ、ルーン文字の消えた石ふたつ、そして道中で間違えて拾った鴨の花崗岩像を取り出した。
「これはレベル40の錬金術レシピで必要になるかもしれないから」
「お前、ラベルを読むレベルすら達してないだろ!」キムが抗議する。
「ロバへ」と女魔術師は一蹴した。
キムは自分の手を見つめた。大したものは持っていなかったので、腐ったリュート、ダイヤモンド並みに硬い山羊のチーズ、余った木板三枚、今朝山賊から盗んだ片方ずつの靴、そして泥の中から見つけた空の缶詰を掴んだ。
【 ロサリンドの現在の重量:749 / 800 KG 】
【 騎乗動物の状態:許容範囲内の過積載(効果:移動速度 90% 低下。ただし構造崩壊はしない) 】
ロサリンドは今や、歩く中世のゴミ山と化していた。錆びた盾、鍋、泥のついた袋、そして花崗岩の鴨像のすき間から見えているのは、震える四本の脚と二つの灰色の耳だけだ。
「これ……やりすぎじゃないか?」
ロサリンドの脚が乾いた土の中に三センチ沈み込むのを見てキムが尋ねた。
「インジケーターが真っ赤に点滅しない限り、物理エンジンが許可しているわ」
ガラクタの山の一番上でコーヒーをすするトリクシーが答えた。
「それに良い方に考えなさい。もうポケットに何も詰め込まなくて済むのよ」
ロサリンドが一歩踏み出した。ガラクタの山が危険なほど傾くと、金属の軋む音が中央広場全体に響き渡った。
【 チュートリアル編(第二章)完了! 】
【 新エリア解放:王都へと続く『王道』 】
【 長期目標:ロバが構造崩壊を起こす前にインベントリのゴミをすべて売却せよ 】
キムはボロボロの革マントをピンクのスカートの上から整え、前を行く「脚の生えた山」を見つめると、深くため息をついた。
「まあ……」
彼はロバの後ろを呆れるほど遅い足取りで歩き出しながら呟いた。
「少なくとも、乗り物は手に入ったわけだ」
第二章(チュートリアル編)をお読みいただきありがとうございました!
無事に(?)ゴブリン討伐の報酬を獲得し、超強力な(?)大容量インベントリ搭載ロバ「ロサリンド」を手に入れたキム・ミンジュンご一行。
ガラクタと花崗岩の鴨像を積み上げて、一行は王都へと続く「王道」へと踏み出します!
今回のチャプターBGMは Johnny Cash の "Ghost Riders in the Sky" でした。荒野を行くカウボーイの旋律と共に、第二章の幕が閉じます。
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【第二章 Soundtrack List(完結)】
・第八話: Jerry Reed - "Amos Moses"
・第九話: The Charlie Daniels Band - "Simple Man"
・第十話: John Fogerty - "Old Man Down the Road"
・第十一話: The Chicks - "Traveling Soldier"
・第十二話: Johnny Cash - "Ghost Riders in the Sky"
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これにて第二章・チュートリアル編は完結です!
第三章からは、いよいよ王都を目指す大街道での新たな冒険、新キャラクター、そして過積載ロバとのカオスな旅が始まります。
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます!
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Thank you so much for reading through Chapter 12 and wrapping up Arc 2 (The Tutorial Arc)!
With Gritgob defeated and 800kg of pure fantasy junk packed onto poor Rosalindo the donkey, Min-jun's party sets off down the King's Road toward the Capital.
Today's soundtrack features "Ghost Riders in the Sky" by Johnny Cash.
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