表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/40

20話 帰ってくる

「ミスリルって希少かと思ったけど、気軽に作れるほどあるんですねー」


「なにを言っておる。希少も希少、おいそれと手に入らんぞ」


「え……」


 でもミスリル装備作ってくれるっていいませんでしたっけ?

 と、思ってたら――


「なーに、そこらに転がっておる、今までミスリルで作ったモンを潰せば幾らでも素材はでてくる」


「なんか悪いですよ」


 一度完成した作品をぶっ壊して素材にするとか言ってますが、本当にいいんだろうか。


「気にする必要はないぞ。なんせ使い手がない品々だったからな。今まで譲りたいと思う輩がおらんかった。だからこそ、お前さん方の装備として生まれ変われるなら、あいつらも本望じゃろう」


「なんかすみません」


「いーってことよ!」


 本当に清々しいお爺さんだ。

 ダン爺さんに、完成を期待していてくれと言われて後にする。

 思ったより時間を潰せたし、冒険者ギルドにでも行ってみるかな。


「冒険者ギルドに行くか」


「おうともさ!」


 いや、何キャラよ?

 池田が何を目指してるのかわかりません。

 冒険者ギルドに向かっている途中、ヘルプちゃんが帰ってきた。


『ただいま戻りました』


 おかえり。

 そのまま会話が終了してしばらく無言が続く。


『えーと……何も聞かないんですか?』


 教えてくれるの?


『いえ、そこは話せないんですが……』


 ならいいよ。


『気にならないんですか? こう言ったらなんですが、凄く怪しいと思うんですよ』


 だねー。

 でも、一番大事なことさえ問題ないなら大丈夫だし。


『一番大事なものですか?』


 そうそう、ヘルプちゃんが一緒にいてさえいれば、そんな些細な不安なんて気にならないよ。


『マスター……大好き!』


 いきなり抱き着こうとして、思いっきり体を素通りしてスカる。

 過激な愛情表現ありがとうございます!


『くぅ……一刻も早く体を手に入れねば!』


 どんな方法で体手に入れるつもりなんだろうか……。


『それで話は変わりますが、いない間の情報を共有するために、マスターの記憶にアクセスしてもよろしいでしょうか?』


 全然問題ないよ。


『マスターの許可を確認しました。留守の間の記憶の照合を開始します……終了しました』


 何か問題あったかな?


『いえ、問題のある行動はしていません。むしろ十分な収穫といっていいと思います。ミスリルの装備が手に入れば、相当なアドバンテージが得られるでしょう』


 ならよかった。

 これから冒険者ギルドに行くんだけど、それで問題ないよね?


『はい、大丈夫です』


 よし向かうか……って、もうすぐ着くんですけどね。

 そう思いながら、目の前に見えてくる冒険者ギルドの建物を見つめるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ