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第21話 聖女たる条件と聖罰を

 テレンシア王国の聖女に選ばれる条件はとても厳しいです。


 幼い頃からエリシア聖教会が定めた教養を全て習得し。


 聖人と呼ばれる方々に弟子入りし、そのの方の元で自身オリジナルの魔法を扱える様にならなければなりません。


 その他にも人望、容姿、性格等も含まれるますが私は元々美少女なので問題ありませんでした。


 そして、性格は人見知りなので親しくなってから毒舌になる事もエリシア聖教会の方々に気づかれず。


 アリシアお師匠からの厳しい修行のお陰で強くなり。


 お墓に行ってはアンデッド狩りをたしなんでいたので。テレンシア王国や隣国の教会の方々から感謝され人望も勝手に付いてきました……ちなみにアンデッドの魔力石はとても貴重なので高く売れるのです。


 女の子は可愛くなる為にお金が必要なのです。好きな方に振り向いてもらう為にお金の亡者になるのです。アンデッドだけに。


 話が脱線してしまいましたが。何を言いたいのかと言うと……聖女になるのは本当に厳しいのです。


 そして、テレンシア王国の聖女はテレンシア王を除いた王族と同等の発言力有していたりします。


 それは何故でしょうか?……それは魔に取り憑かれた方をはらきよめ救う為なのです。


「お、おいっ! リーフ王王女に決闘白手套しゅとうを投げ付けるなんて……正気か?」

「王女は王都でも有数の剣の使い手なのに……」

「可愛い顔してヤバい事やる気だな。アッシュクラフトの嫁は」


 闘技場のあっちこちらからザワザワしていますが。そんなも些細な事はどうでもよいのです。


 今、目の前に居る御方……リーフ王女。やはり何か良くない者に取り憑かれたおられますね。


 一週間程前に遭遇した。魔竜ディアスの時の様に。


「私に決闘を挑む?…………それはレインを取られたくない為かしら?」


「……本音はそうですが。目的は違います。今回は貴女の中のじゃはらうために闘うのです。リーフ王女」


「なんだか良く分からないけど。良いわ。受けてあげる。丁度レインの嫁とか周囲に言い回って学園で名を広めようとするやからを懲らしめられるもの~」


 リーフ王女は私とユーリさんを交互に指を差しながらそう告げました。


「……レイン様の嫁を」

「周囲に言い回って?……なんで私も入ってるんですか? リーフ様!」


「愚問よ。ユーリ、貴女。レインが王都に戻って来てからずっとレインにストーカーしていたでしょう?」


「……………していません」


 ユーリさんが額から大量の汗をかいています。どうしてしまったのでしょうか?


「証拠の写真よ。最近は隣国から《写機しゃき 》を輸入し始めたから。そういう決定的な場面を残せて重宝しているわ」


 リーフ王女が私達だけに見える様に1枚の紙を見せてくれました。絵?……風景の模写でしょうか? 


 レイン様の部屋の窓からフードを被ったリーフがレイン様のタンスを開けて………下着を何かの袋に詰めている風景が写された何かですね。


「ユーリさん。貴女もかなりこじらせているのね? 大貴族のくせに」


「ひ、ひ、いやぁああああ///////!!」

「……つっ! 鼓膜が……超音波ですか? てっ! ユーリさんのどこに行かれるのですか?」

 

 ユーリさんは顔を赤面させながら羞恥に満ちた顔で闘技場を後にしました。


「これで味方は居なくなったわね……ここにアッシュクラフト関係のきぞが居られると邪魔だったのよ。色々とね」


 ユーリ王女はそう言うと妖艶な笑みを浮かべます。両目も碧眼から朱色の眼に変わってしまいました。


「……ユーリ王女。貴女はやはり……サ…に……口が上手く回らない?……」


「黙っていなさい。テレンシア王国の聖女シエル……やるならさっさとやりましょうか。邪魔な『幸運』を持つレイン・アッシュクラフトがここへ来る前に」


「……はい」


 レイン様はいつの間にかリーフ王女の派閥の方々数十人に取り囲まれていました。


「ちょっと! ちょっと! 皆、どうしちゃったのさ? いきなりレインとボクの闘いに乱入してきてさ?」

「無駄だ。アストルフォ。派閥の彼等全員……いや。闘技場に居る生徒の殆どがどこか様子が可笑しい」


「うるせぇ!」「消してやる!」「寄越せ」「黙れ……」「あれは私が」


 皆、目の色が朱色に変わりうつろな状態で俺とアストルフォを囲んでいる。


「意味が分からないよ。何なのこれ? レインの仕業? そんなにリーフ様の所に行きたくないのかい?」


「誰が俺の仕業だ。俺が洗脳魔法を使うと思うか

?」


「昔、ノスト相手に平気で使っていたね。ご飯を奢らせる為に」


「………そんな事よりも早くここを潜り抜けてシエル達の所に向かうぞ。この騒動の元凶の元へな」


「あっどぼける気?」


《上級闘技場》


「『稀血』と『幸運』の血筋は私が貰うはシエル……いいえ。聖女シエル・バレンタイン。貴女に独占されたく無いもの。でも凄いわよね。貴女、あんな素晴らしい遺伝子の直ぐ近くに居られるなんて。嫉妬で狂いそう……私に寄越しなさい」


 先程の場所から移動し闘技場の一番上の上級闘技場へとやって来た途端にリーフ王女の口調も雰囲気も別の誰かへと変わってしまいました。


「……差し上げません! そして、レイン様をモノの様に言うなんて許しませんわ。わたくしはレイン様に一目惚れしたのです。そんなよこしま考えで近くに居るわけではありません」


「ムカつく。本当にテレンシア王国の聖女はどいつも……切り刻むわ」

「……祓い清め浄化してさしあげます」


 リーフ王女が上級闘技様の真剣を構えて、私は白杖はくじょうの杖をふところから取り出します。


「収納魔法……珍しいわね。貴女、本当は何者?」

「……乙女おとめには秘密が多いのです」


 そして、両者にらみ合い……


「「闘技遊戯デュエル!!」」


 魔に取り憑かれたリーフ王女との一対一の闘技遊戯が始まりました。

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