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戦争の予感

「康子様……これを」


 侍女と思われる女性がいつの間にか康子の後ろに立って手に薙刀を持っていた。


「新ちゃん……この国は戦争を始めるわよ」


 手に薙刀を握ると康子はそう言った。


「戦争?」


 新三郎は薙刀を振るう康子を見ながらそうつぶやいた。


「この国の軍人は……あまりに馬鹿正直すぎる」


 薙刀を振るいながらの康子の言葉に新三郎は少し戸惑った。


「ゲルパルトと遼帝国と組む……あまりに馬鹿正直……そんな中で新ちゃんはどうするのかしら?」


 康子に流し目を食らって新三郎は少し戸惑ったような表情を浮かべた。


「軍人は戦争をするものです……仕方ないでしょう」


「そうよね……新ちゃんはとりあえず戦争をする……あまりいい目は見ないけどね」


「まるで俺の人生が分かっているみたいじゃないですか」


 新三郎は康子の口調に少し不審に思ってそうつぶやいていた。


「だって……未来の見られる人物に聞いたんだもの……新ちゃんは次の戦争ではあまりいい目を見ないって」


 薙刀を振るいつつ康子はそう言って新三郎に笑いかけた。

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