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強くなること
「新ちゃん……強くなりなさい」
真正面から新三郎を見つめた康子ははっきりとそう言った。
「なれるのでしょうか……俺は強く……」
「強くしてあげます!私が師匠ですから」
そう言って笑う康子を見ながら新三郎は車いすの上で苦笑いを浮かべた。
「まあ、まずはちゃんと歩けるようになることからね。次は剣を使いなさい」
「剣ですか……銃の方が強いですよ」
康子の言葉に新三郎は口答えをした。
「いいえ、新ちゃんの場合は剣で十分なの……そのうち教えてあげる……そもそも新ちゃんに飛び道具は効かない」
「?」
またも意味不明の言葉を口にする康子に新三郎は首をかしげた。
「とりあえず今日はいいわ、明日にしましょう……明日から始めるわよ」
康子はそう言って新三郎の乗った車いすを押して西園寺家の邸宅に向かった。




