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勝利の後始末
「包囲殲滅戦……ゴンザレスめ、汚れ仕事は我々に押し付けるつもりだな」
ゴンザレスの去った南都軍閥陣営の天幕でオーギュスト・プブローニュ将軍は不服そうにそうつぶやいた。
「いいえ、花を持たせてくれたんでしょう……君、法顕離宮に立てこもる兵はどれくらいかね」
息子のアンリ・ブルゴーニュはそう参謀の一人に尋ねた。
「およそ三万……さらに近隣の避難民十万余りが立てこもっています……どうしましょうか?」
参謀は困り果てたというようにそう尋ねた。
「滅びゆく北朝と運命を共にするか……それとも、遼献陛下を逃がすための時間稼ぎか?」
アンリの言葉にオーギュストはさらに難しい表情を浮かべた。
「となるとなおさらこの戦いでわが軍の役目は汚いものになるぞ……無辜の市民を虐殺する賊軍……ゴンザレスめ……」
相変わらずオーギュストは困り果てたようにアンリを見つめた。
「我々はゴンザレスの指示で動いている……我々には他に選択肢は無かった……地球にはそう連絡しておきましょう……」
そう軽く言ってのけるとアンリはその場を立ち去った。
「忌々しい!」
オーギュストはそう叫ぶと持っていたペンを机に投げつけた。




