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汗血馬の乗り手

「墜としたぞ……」


 『汗血馬の乗り手』と呼ばれる少女はそう言って敵軍を見回した。


 敵はすでに敵意を喪失していることは分かっていた。


『『画戟』。そのまま後退しろ……敵はすべて南都軍閥に任せる』


 通信士はそう言って通信を切った。


「そうか……上の東和宇宙軍の連中は……潰さなくていいのか?」


 見上げる少女の上空では大型の通信機が展開していた。


『連中と事を構える必要はない。そのまま後退しろ……』


「ふうん……」


 少女は天を仰いだ。


 そこには敵とも味方とも言えない大型の機体が浮かんでいた。


「これが……この世界の秩序なんだ……」


 少女、『汗血馬の乗り手』はそれだけ言うとそのまま機体を後退させた。

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