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『汗血馬の乗り手』

『『画戟』!敵は見えているはずだ!』


「見えてんよ……アイツ等全員殺せばいーんだな?」


 深紅のアサルト・モジュールの小さいコックピットの中の小さな少女はそう言って舌なめずりをした。


『そうだ……甲武浪人は死を恐れない。奴等にちゃんと地獄が存在することを教えてやれ』


 通信兵の言葉に幼く見えるパイロットは静かにうなづいた。


「そーだな。死を恐れない……つまり、死ねるってことだろ?うらやましい限りじゃねーか……アタシとは違うわけだ」


 少女はそう言って敵の編隊の先頭を飛ぶ同じく真っ赤に染め上げられた機体に目をやった。


「紅い機体が二つ……いや、紅い機体は二つもいらねーな。消えなよ……バーカ」


 次の瞬間、少女の乗った機体は忽然と姿を消した。

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