第4.1:アオの準備
【アオとリードのハンガー】
アオとリードのハンガーの中には破れたフレームがある。フレームはすべて無事だが、先の戦いでついた傷が少なからず残っている。
アオはフレームのコックピットに座りました。
彼は両腕を後頭部に回し、仰向けになっていた。
フレームのコックピットが開きました。
リードはコックピットの入り口で、アオに近づいた。
彼はコックピットの上に手を置き、アオの方へと身を乗り出した。
「先のルーンの戦闘を記録しておいたんだけど、いるのか?」
仰向けになっていたアオが、答えた。
「いや、要らない」
リードは応えた。
「へえ、本当に?ルーンは強い敵ですよ」
アオは応えた。
「はい、要らない」
それから、アオは姿勢を正した。
「ルーンならきっと、あの石頭で……」
「私の戦闘データを見ようともせず、ただ全力で挑んでくるだけだ」
リードはため息をつくと背を向け、端末の方へと向かった。
「じゃあ、あの戦いを録画したのは無駄だった……」
「何が必要か教えて。こちらで用意しておきます」
アオは両肘を脚に乗せ、両手を合わせると、その上に顎をのせた。
「それはどう?」
リードは応えた。
「何?」
アオは応えた。
「何も知らないふりをするつもりか?」
リードは目を閉じ、ため息をついた。
「君の、その鋭い勘ときたら」
リードは端末の裏に回り、スワイプ操作を始めた
「じゃあ、今すぐコックピットから出ていけ。さもないと……」
フレームのコックピットから、アオはリードをまっすぐに見つめた。
「さもないと?」
リードは端末でボタンを押した。
「こんなことが起こるかもしれない」
フレームを取り囲んでいた機械の腕が、突然動き出した。
アオは驚いてすぐにコックピットから飛び出し、リードのいる場所へと駆け寄った。アオが走りながら、コックピットと端末をつなぐブリッジも閉まり始めた。
リードは目を閉じ、自分を誇らしげに思う。
「どうだ?今度はうまくやれたか?」
そしてリードがゆっくり目を開けると、目の前にはアオの拳があった。
「あほか!」
リードは倒れた。
彼はゆっくりと目を開け、天井を見つめる。
「まあ、それは当然だ」
するとアオは、リードを引き上げようと、手のひらを開いた腕を彼の方へ差し出した。
リードはアオの腕をつかみ、そのまま引き寄せられて立ち上がった。
2人は、機械の腕が動き、フレームの機体を解体してそのコアを取り出していく様子を目にした。
アオはリードに聞きます。
「で? これのどこが新しいの?」
機械の腕が、そのフレームのコアを取り出して片付けた。
リードはとても嬉しそうに応えた。
「聞いてくれるのをずっと待ってたんだよ!」
機械の腕がフレームに別のコアを取り付けた。その後、フレームを元の形に組み立て直した。
「このコアが、さらなるスピードとパワーをもたらしてくれる!」
アオはただ、ぼんやりとリードを見つめていた。
「つまり、基本的にはただのアップグレードってこと?」
リードは即座にアオの襟首をつかむと、何度も激しく揺さぶった。
「そんな呼び方をするな!あれを作るのにどれほど苦労したか、わかっているのか?!」
アオはリードの腕をつかみ、彼の手を離させようとした。
「はい、はい、分かる、分かる」
アオは、ようやくリードに自分を離させることに成功した。
「じゃあ、武器はどう?」
リードは、まるでそのことを忘れていたかのように、目を大きく見開いた。
「おっと、危うく忘れるところだった!」
リードはすぐに端末のところへ戻り、ボタンを押し始めた。
「これは、これまでで最も誇りの作品だ!」
アオは端末に目を向け、応えた。
「でも、そのことはほとんど忘れていたって言ってたじゃない。」
リードは皮肉めいた声で応じた。
「はは、面白いやつがいるな。」
それから間もなく、機械の腕が2組の武器を掴んだ。
端末に立つ2人は、武器が姿を現すのを目にする。
その武器は、腕に取り付けるものだった。
かなり長い刃があり、銃が取り付けられている。アオの以前の武器を組み合わせ、さらにアップグレードしたもののようだ。銃と剣を別々に持つのではなく、両方を同時に手に持てば、アタッチメントが自動的に変形する。
だが、こうした武器は1つだけではなかった。2つあったのだ。
もう1つの機械の腕が、別の取り付け具をつかんだ。
2つのアタッチメントがアーム上で整列する中、リードは口を開いた。
「これで、両手にそれぞれ武器を構えた状態になったぞ!」
アタッチメントをフレームのアームに取り付けます。
「その刃は、私がこれまで作り出してきたどの刃よりも、はるかに強力だ。」
「唯一の欠点は……」
アオはリードに目を向けた。彼が何を言うのか、興味を抱いていたのだ。
「は…?」
リードは端末に頭を乗せ、苛立った声で話した。
「ルーンもたぶん、それを使う」
「チェリーと俺が、あのブレードを一緒に開発した」
アオは視線をフレームに向けた。
「それは最高だ」
リードはアオの方へ顔を向けた。
「はぁ?」
一瞬、アオは微笑んだ。
「ルーンと私が、対等な条件で、互いに持てる力を尽くして戦う」
「最初に言ったでしょう」
「一切の遠慮なし」




