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このあたり 戸田の渡しか 野火の跡
『このあたり 戸田の渡しか 野火の跡』
主人と二人で完成したばかりの彩湖を見に行くため、自転車で土手沿いを走って行った時のこと。
私が子供の頃、すでに戸田の渡しは無くなっており、古びた木造の橋が架かっていたが、まだ渡船場らしい面影を残していた。
今日来て見ると、その名残りは何処にも無く、記憶を頼りに主人が指差すあたりには、土手の草を焼いた野火の跡だけが黒々とひろがっていた。
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平成六年頃の句です。
季語は野火で、早春の句です。
埼玉新聞の「今日の一句」に掲載されました。
(平成六年二月十七日刊)
戸田市制三十周年を記念して戸田市俳句連盟が市役所の隣りにある後谷公園内に合同句碑を建立しました。私も句を載せることになり、戸田にちなんだこの句を選びました。




