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死者の国の郵便屋

作者:朧
最新エピソード掲載日:2026/09/29
母を亡くして三年。

どこにでもいる普通の少年、リオ・アーデンのもとへ、一通の手紙が届いた。

差出人は――死んだはずの母。

『あなたがこの手紙を読んでいるなら、私はもう死んでいます』

そして最後には、こう記されていた。

『私を探すなら、十三番線に乗って』

この街の駅に、十三番線など存在しない。

それでもその夜、リオの前に現れたのは、見たこともない黒い郵便車と、仮面をつけた謎の郵便配達人だった。

「死者の国行きだ。乗るか?」

そこで告げられたのは、信じられない事実だった。

死者の国では、母が死んでからすでに三百年が経っているという。

母を探すため、死者の国へ足を踏み入れるリオ。

しかし、そこで待っていたのは死者たちだけではなかった。

生者には届かない手紙。
死者しか乗れない列車。
名前を失った亡者たち。
そして、母が隠し続けていた父の死の真相。

やがてリオは知ることになる。

母は、ただ息子に真実を隠していたのではない。

――この世界そのものから、リオの存在を隠していたのだ。

「あなたのお父さんを殺したのは、私です」

母が残した最後の言葉。

そして、そのさらに先に記されていた真実は――

『あなたは、本当は人間ではありません』

これは、一人の少年が死者の国を旅しながら、自分の出生と世界の秘密を追う物語。

そして彼が最後に届けることになる一通の手紙は、

生者と死者、二つの世界の運命を変えることになる。
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