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 胡桃なるは側にいた2人の女性を横目で見て、

「この2人はオレの助手だ」

 2人は笑顔であいさつ。

「よろしく!」

 今後この2人は助手A、助手Bと呼ぶことにしましょう。

 日向隊員は隊長を見て、質問。

「あの~ 隊長、胡桃なるさんだったんですか、今日逢う予定の人って?」

「ああ、そうだ」

「何をする気なんですか?」

「まあ、あんまり大きな声では言えないが、実は彼もテレストリアルガードの関係者なんだ」

 日向隊員はまたもやびっくり。

「ええーっ!?・・・」

 すると胡桃なるは人差し指を立て、それを自分の唇に当て、シーのポーズ。

「お~っとー! 秘密にしておいてくれよ、今の話は!

 さーて、始めるとすっかーっ、撮影を!」

 日向隊員の頭の中は疑問でいっぱいに。で、胡桃なるに質問。

「撮影て?」

「君の無実を証明する写真だよ」

「ええーっ!?」

「君は金目ひなたと間違えられてるそうじゃないか?」

 日向隊員はまたまたびっくり。そして苦笑い。

「あ、はい・・・」

 この人、私の正体を教えてもらってないな。と、日向隊員は直感しまました。

 胡桃なるは1枚の写真を取り出し、それを日向隊員に見せました。

「これが金目ひなただ。このの写真はインターネットのあちらこちらに落ちてるけど、一番有名な写真はこれじゃないかな?」

 胡桃なるは写真に写ってる金目ひなたを凝視し、そして日向隊員を凝視しました。

「う~ん、ほんとに似てるなあ、君、金目ひなたに」

 日向隊員はまたもや苦笑。

「あは」

 写真ですが、小学校の校門の門柱のすぐ側で金目ひなたが1人で写ってるもの。日向隊員もよく覚えてる写真です。

 ちなみに、この写真、日向隊員が金目ひなたとして撮影した最後のスナップ写真です。

 胡桃なるは写真を日向隊員に見せ、

「これと同じ写真撮るよ!」

「え、なんで?」

「さっきから言ってんだろ。君の無実を証明するためだって!」

 胡桃なるは校門を見て、

「さあ、そこに立って!」

 日向隊員は思わず肯定の返事。

「あ、はい・・・」

 日向隊員は正直こんなところで撮影なんかしたくないのですが、雰囲気に呑まれてしまったようです。言われるまま、校門のすぐ側に立ちました。

 胡桃なるは助手A・Bを見て、

「まずは高さを見よう!」

「はい!」

 助手Aは左手で写真を持ち、右手でスマホを構えました。スマホはスチルカメラモードになってます。被写体は日向隊員です。

 胡桃なるはそのカメラの横にスタッフ(高さを測る測量の道具)を片手で立てました。助手Bはスマホのムービーカメラモードでこれを撮影してます。

 助手Aはスマホの画面を凝視して、次に金目ひなたの写真を凝視して、身を低くし、再びスマホの画面を凝視。

「背景から見て、この高さで撮影されたようです!」

 胡桃なるは助手Bに質問。

「高さは!?」

 助手Bはスタッフの目盛りをスマホの画面ごしに凝視します。

「140cm(センチ)!」

 胡桃なるは手にした写真を見て、

「これを撮影した人は身長が・・・ いや、正確には、眼までの高さが140cm(センチ)だった人だな。ふ、これだけで小学校高学年が撮った写真と推測できんな」

 日向隊員は苦笑して思いました。

「あは、この写真、片岡まなが撮ったんだっけ?」

 胡桃なるは日向隊員を見て、

「今から写真を撮るよ、2枚!」

「あ、はい!」

「メガネを取って!」

「はい!」

 日向隊員はメガネを取りました。

 胡桃なるは今度は助手Aに、

「撮影!」

「はい!」

 カシャッというシャッターを切る音が響きました。

 今度は胡桃なるが片手でスタッフを持ち、それを校門の柱にピタッとくっつけました。自分の姿を写真からフレームアウトさせるためか、その手を思いっきり伸ばしてます。

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