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 たんたんと過ぎる時間。日向隊員は拍子抜け。

「ええ~?・・・」

 結局何もないまま授業が始まりました。

 授業中日向隊員は思いました。

「きっと次の休み時間に・・・」

 けど、次の休み時間にも何も起きません。日向隊員はただひたすらガン無視され続けてます。

 そんな中、日向隊員はふと思いました。

「今日明石さんと真土さん、学校に来てるのかなあ? 明石さんのあのお父さん、あんな人だから、来てる可能性高いなあ・・・」

 日向隊員の想像通り、明石悠は今日登校してました。明石悠もみんなからガン無視されてました。

 けど、彼女はもともとみんなから無視されてました。それに彼女には日向隊員と真土灯里がいます。それが支えとなってるので、かなり心に余裕がありました。

 真土灯里ですが、彼女もみんなからガン無視されてました。

 彼女はほんの少し前までは八幡このみという名前を使ってましたが、八幡このみ時代はあまり目立たないようにしてました。

 父親のありもしない盗作問題で徹底的にイジメられたので、名前変更を機に極力目立たないようにしてたのです。そんなわけで、ガン無視されてもあまり気にしてないようです。

 それに彼女にも日向隊員と明石悠がいます。それが彼女の支えとなってました。


 次の休み時間も何も起きませんでした。日向隊員はアレ?という感じになってしまいました。私はいつになったら水をぶっかけられるの?

 この日この中学校は久しぶりの授業再開。というわけで、授業は午前中のみ。みんな帰り支度を始めてます。そんな中、日向隊員は自分の机に座ったまま、唖然としてます。

「ねぇ、誰か私にギターを弾くように言ってよ!」

 けど、日向隊員に声をかけてくる生徒はいません。日向隊員は仕方なく立ち上がりました。


 中学校の校門。たくさんの生徒が出てきました。と、その中にぽっかりと人が空いた部分がありました。その中心には日向隊員がいます。みんな日向隊員を避けてるのです。

 校門の外には数人の警官が立ってました。朝たくさん群がってたマスコミを見て生徒の保護者と学校が問題視したようです。で、警察に通報。警察は学校の外に警官を配置し、マスコミを追っ払ったようです。

 日向隊員が歩いてると、その眼が路上駐車中のある自動車を捉えました。黄色の4WD車です。全開のドアの窓から男性の顔が見えました。隊長です。隊長はこちらを見て、ニヤッとしてます。日向隊員は思わずにが笑い。

「あは、また目立つクルマを・・・」

 日向隊員はそのクルマに向かいました。で、助手席のドアを開けました。


 4WD車車内。助手席のドアが開き、日向隊員が乗り込んできました。運転席の隊長があいさつ。

「お帰り、日向!」

「あは、ちょっとショックです」

「ん? なんで?」

「今日私は水をぶっかけられるはずだったのに、何もおきなかったんですよ」

「夢か? ふ、君の身体に仕込んでおいたボディカメラで見てたよ。きっと君が見た夢は正夢ではなく、ただの夢だったんだろ。

 考えてもみろよ。中学校の教室の中でギターを弾いてたら水をぶっかけられる。そのためにはまず学校にギターを持って行く必要があるだろ? けど、学校にわざわざギターを持っていくやつがいると思うか?

 ま、軽音部の部員ならないとは言えないが、それでも登校したらまず部室に行ってギターを置き、それから教室に行くんじゃないか? いくらなんでも教室にギターは持ってこんだろ?」

「う~ん、私が見た夢は、前提からしておかしかった?・・・」

「ま、そんなものだろ。さあ、行くぞ!」

 隊長の4WD車が走り始めました。

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