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「誰ーっ!?」
日向隊員が掃き出し窓の縁に立って外を見ると、小さな庭の向こうにある植え込みと柵のさらに向こう側、道路にa・b・cを確認。a・b・cも日向隊員に気づいたようです。
aはふざけた顔をして、
「ばーか!」
b。
「死ね! うそつき野郎!」
c。
「お前なんか、生きてる資格がねーんだよ!」
なお、cはスマホを構えてました。どうやらカメラ機能で撮影してるようです。
日向隊員の顔は一瞬で真っ赤になりました。
「なんなのよ、こいつらーっ!」
庭に靴下のまま飛び出す日向隊員。真土灯里はそれを見て、
「ま、待って、日向さん!」
一方、路上のbはニヤッと笑いました。
「けっ、あのバカ、こっちに来る気だぜ! ぎったぎったにしてやる!」
が、aは焦り顔になってました。
「お、おい、逃げるぞ!」
bはその言動を不思議に思い、
「え、なんで!? ちっちゃな女の子じゃないかよ、あいつ!?」」
cも焦り顔。
「4人組の不良をあっという間に片づけちまったんだぞ、あいつは!」
a。
「あいつ、メガヒューマノイドて噂もあるんだよ! マジ強いんだ! お前なんかじゃ、話にもならねーよ!」
bも焦り顔に。
「ええ~!?・・・」
3人はスポーツバックを棄て、同じ方向に一斉に駆け出しました。
「逃げろーっ!」
一方、真土邸の庭にいる日向隊員は、植え込みを手で払ってます。が、
「いたっ!?」
日向隊員は自分の左手を見ました。すると手が大きく傷ついていて血が滲み出てました。どうやら植え込みで切ってしまったようです。
「くそーっ、こんなのーっ! 左腕痛覚カット!」
ちなみに、これ、血ではありません。空気に触れると血のような液体に変わる粉末です。日向隊員の身体の数箇所は改造されていて、左手も義手になってるのです。
日向隊員は柵の上部に手を掛け、ぴょいっと柵を飛び越えました。そしてアスファルトに着地。走り去る3人をにらみつけました。
「待てよ、こんにゃろーっ!」
日向隊員は3人に向かって駆け出しました。それを見てさらにスピードをあげる3人。
「お、おい、マジかよ!?」
「なんて足が速いんだよ、あいつ!?」
3人が道端に駐めてある軽自動車に辿り着きました。慌ててこのクルマに飛び乗る3人。焦り顔でエンジンをかける運転席に座ったa。
「くっそー!」
軽自動車が急発進。
ハンドルを握ってるaはため息。
「ふ~ 助かったあ・・・」
が、後部座席に座ったcは、より一層焦ってます。
「バカ! 何やってんだよ! もっとスピード上げろよ!」
びっくりするa。
「へっ!?」
なんとcのすぐ横、路上を日向隊員が走ってたのです。aはドアミラーでそれを確認して、
「んな、バカな!」
アクセルペダルを踏むaの足。ブォーン! 軽自動車はスピードを上げます。猛スピードで駆ける日向隊員。
「このーっ!」
日向隊員はさらにスピードを上げます。aはルームバックミラーでそれを見て、
「そんな!? こっちは60km/hで走ってんだぞ!?」
助手席のb。
「あいつ、ほんとにメガヒューマノイドだったのか!?」
aはさらにアクセルペダルを踏みます。
「くそーっ!」
一方ここは真土灯里の部屋。真土灯里は庭を見て、つぶやきました。
「もう、あんなやつ、ほっとけばいいのに・・・」
それを聞いて明石悠はびっくり。
「ほっといちゃダメだよ、あんなやつら!」
と大きな声をあげました。すると真土灯里の口から驚くべき事実が語られました。
「私、小6のとき、学校でイジメられて3ヶ月も間入院したことがあったんだ・・・」
それを聞いて明石悠はさらにびっくり。
「ええ~!? イジメで3ヶ月て?・・・ いったいどんなひどいことされたっていうの!?」




