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 最後にタッピング。それまで真土勝之は15秒間隔でテクニックを披露してましたが、これだけは30秒以上もやってました。

 映像が終わると、真土灯里はぽつり。

「お父さんのギターテクてこんなもんじゃないよ。もっといっぱいあったんだよ!」

 日向隊員はただひたすら感心。

「へ~」

 真土灯里はギターを構えて、

「じゃ、レッスン始めよっか!」

 日向隊員は、

「うん!」

 と返事。けど、日向隊員には1つ気になることがありました。それは明石悠。

 私が真土さんからギターを教わってる間、明石さんは何をしてればいいの? 今日私6時までここにいるつもりだけど、それまで明石さん、何をしていれば?・・・

 けど、その応えは明石悠からすぐに出ました。明石悠は真土灯里を見て、

「真土さん、さっきのビデオ、もっと見てもいい?」

「え、クイーンの?」

「うん!」

 真土灯里は笑って、

「あは、いいよ」

 真土灯里は本棚から1つのブルーレイディスクのパッケージを取り出し、その中身を取り出して、ブルーレイプレイヤーに入れました。

「こっちの方が収録が長いから、こっちにするね!」

 真土灯里は密閉型のヘッドホンを手にし、それを明石悠に渡しました。

「はい!」

「ありがと!」

 明石悠はヘッドホンを装着、映像が始まりました。明石悠は映像を見て、眼を輝かせてます。日向隊員はそれを見て微笑みました。

「ふふ、明石さん、夢中になってる」

 真土灯里は日向隊員を見て、

「じゃ、あらためて・・・ 初めよっか、レッスン!」

「うん! じゃ、まずタッピング教えてよ!」

 すると真土灯里は苦笑。

「ええ、タッピング? いきなりそれはムリだって!」

「ええ? 私、ちゃんとギター教えてもらってんだよ!」

「ギターと言ってもアコギでしょ、ガット弦の? エレキギターとアコギて似て非なる楽器なんだよ。

 う~ん、じゃ、まずペンタトニックスケール弾いてみてよ。Cメジャーの」

 日向隊員は含み笑いで、

「ふふ、簡単簡単!」

 日向隊員はギターの弦を見下ろして、心の中でつぶやきました。

「ペンタトニックスケールとは、7つの音から4番めと7番目の音を取り除いたスケール。ルート音がCだと、CDEGA。ドレミで言えばドレミソラ。こんなの、音楽をかじったことがある人ならだれでも知ってんよ!」

 日向隊員はニヤッと笑うと、リズムよく3弦を5回爪弾きました。1音目は5フレット、2音目は7フレット、3音目は9フレット、4音目は12フレット、5音目は14フレット、左手の指で3弦を押さえます。

 日向隊員は自信満々に、

「どう?」

 けど、真土灯里は否定的。

「あは、正解といや正解だけど、私が欲しかった音とはかなり違ってるわね」

 それを聞いて日向隊員はびっくり、そしてがっかり。

「ええ?・・・」

 真土灯里はギターを構え、

「私が欲しかった音は、これ!」

 真土灯里は2フレームから5フレームの間で指で弦を目まぐるしく押さえ、弦を硬貨で爪弾きました。上の弦(1弦)から順々にギターを鳴らし、下の弦(6弦)に到達すると今度は上の弦へ。

 日向隊員は滑らかに動く左手の指を見て、眼を丸くしました。

「ええ~?・・・」

「これだけじゃないよ」

 真土灯里は今度は5フレームから8フレームの間で弦を上から下へ、下から上へ順々に鳴らします。

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