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真土灯里が応えます。
「うん! けど、この曲、もっとかっこいいところがあるんだよ! もうちょっとすると出てくるから!」
映像の中、間奏が始まりました。ギターを華麗に操るギタリスト。その信じられないテクニックに日向隊員も明石悠もびっくり。
「うわーっ、す、すごい!」
2人の反応に真土灯里は笑みを浮かべます。
「あは・・・」
曲が終わりました。真土灯里はブルーレイを止め、エレキギターを手にしました。
「今んとこ、ちょっとやってみよっか、私が!」
日向隊員と明石悠はその発言に疑念を持ったようです。
「え、できんの!?」
「この人ほどじゃないけどね!」
真土灯里はギターとアンプをシールド(ケーブル)でつなげると、サイドチェストの上のトレーに入った硬貨をつまみ、それをピックにして演奏開始。映像の中でギタリストが演奏してた通りにギターを演奏しました。
それを聞いて日向隊員と明石悠はびっくり。
「す、すっごーい!」
真土灯里はその2人を見て、
「ふふ、こっから!」
真土灯里の両手の指が急に速くなりました。けど、不自然さはありません。タッピングです。あまりにも滑らかな指の動きに、明石悠はびっくり。
「ど、どうなってんの、これ!? どっちの手で弾いてんのかわかんない?・・・」
日向隊員も言葉を失くしてしまいました。
「ええ~・・・」
日向隊員は思い出しました。以前テレビに天才ギターキッズとして出演した真土灯里を。あのときテレビスタジオにいたタレントやアナウンサーも口をあんぐりと開けてました。
真土灯里は今は中学生ですが、当時は小学生でした。あのころの日向隊員、当時の金目ひなたも小学生でした。
当時の金目ひなたはピアノは熟知してましたが、ギターはぜんぜん知りませんでした。それでも真土灯里のギターテクニックに度肝を抜かれた記憶があります。
真土灯里は右手の掌を6弦にベタッと被せ、ギターの演奏を止めました。そして2人に話しかけました。
「どう?」
明石悠はぽつり。
「す、すごい・・・」
日向隊員もぽつり。
「こ、これがライトハンド?・・・」
真土灯里は日向隊員を見て、
「どう、日向さん、これ、奏ってみない?」
日向隊員は今度ははっきりと発言。
「うん! 奏ってみたい!」
「じゃ、まずギターを用意しないと・・・」
明石悠は持ってたギターをギター掛けに掛け、振り返ると、造りつけの物入れのスライド式の扉を開けました。その中身を見て日向隊員と明石悠はびっくり。
「ええ~!?」
なんとその中は、エレキギターがびっちりと並んでたのです。真土灯里はその中の1つを持ち、
「これがいいかな?」
そしてそのギターを日向隊員に差し出しました。
「これあげるよ。使って!」
が、日向隊員は躊躇します。
「え、いいの?」
「ふふ、言ったでしょ、クルマの中で? うちにはギターがたくさんあるから、1つくらいなくなったって問題ないって」
「あは、じゃ!」
日向隊員はそのギターを笑顔で受け取りました。真土灯里は言葉を続けます。
「それ、真土灯里モデルて言うんだ」
日向隊員はびっくり。
「ええ~!?」
「私がテレビに出て天才ギターキッズて騒がれたとき、父の知り合いのギター職人がわざわざ私のために作ってくれたんだ」
それを聞いて日向隊員はびっくり。慌ててギター返そうとします。
「そ、そんな大事なもの、受け取れないよ!」
「あは、いいの、いいの!」
真土灯里はギター掛けに掛けてあったギターを手にし、
「私にはこれがあるから!」
「それは?」




