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 日向隊員の説明が続いてます。

「さっそくBe Catというアイドルグループのデビュープロジェクトに呼ばれて曲を書くことになったんだけど、その曲は盗作だって噂が立ってね・・・ アメリカで活動してるインディーズのバンドにそっくりな曲があったんだ」

「盗作?・・・」

「私も聴き比べたんだけどねぇ・・・ 似てると言われたら、まぁ似てるかなあ?て感じだったんだけど、ネットでは彼を徹底的に叩いたんだ。完全に成功者に対するやっかみだったんだよ。

 その事件に絡んで、そのギタリストさんの娘さんが小学校でイジメられて、大ケガをする事件があったんだ。

 そのギタリストさんは怒りのあまり数人のバンド仲間をつれて大ケガをさせた子どもの家に乗り込んでいったんだ。けどねぇ、その父親は半グレで、謝るどころか逆切れして、日本刀を振り回して大暴れしたんだ。

 何人もの人が斬られ、2人が死亡。ギタリストさんを含め数人が大けがを負ってしまったんだ。なんか、指を数本斬り落とされたみたい、そのギタリストさん」

「え、ギタリストなのに?・・・」

「うん。テレビではギタリストさんに同情的だったんたけど、ネットの世界ではさらに彼を叩いたんだ。

 お前が余計なことしたから2人が死んだんだ! お前も殺されればよかったんだ! ギタリスト廃業おめでとうございます! て感じでね。

 それを見たギタリストさんはショックのあまり、そのまま病室の窓から飛び降りたんだ。自分としても、2人斬り殺されたことにかなりショックを受けてたみたい」

 明石悠は唖然。

「ひ、ひどい・・・」

「ネットなんかこんなものだよ。あんなの、なくなっちまえばいいのに・・・

 さあ、覚えよっか、この曲を!」

「うん!」

 2人はHoleや旅路と同じプロセスでundercoveという曲を覚えました。こうして1時間とちょっとで2人は3曲を覚えてしまいました。

「今日はこのへんにしようか?」

「うん!」

「じゃ、またタクシー呼ぶよ!」

「ええ、それはちょっと・・・」

「ええ、なんで? あなた、悪いやつらに狙われてるんだよ。徒歩で帰ったら危ないって!」

「で、でも・・・

 昨日は歩いて30分かかると言ったけど、ほんとうは15分くらいのところにあるんだ、私の家。だから今日は歩いて帰ります」

「あは、そうなんだ。じゃ、私があなたの家まで送っていくよ!」

 明石悠は唖然。

「え~・・・」

 明石悠はこれ以上日向隊員の足手まといになりたくはありません。けど、断ることはできなくなったようです。2人は日向隊員の家とされてる住宅を出発しました。


 2人は街道沿いの歩道を歩いてます。2人の背後には日向隊員の家とされてる住宅が見えます。

 明石悠が話しかけました。

「日向さん、あ、あの~・・・」

「ん、何?」

「日向さんは最終的に何をしたいんですか?」

「ん? あー、プロデビューしたいなあ、2人で」

「ええ・・・ テレストリアルガードの隊員ですよねぇ、日向さんて? それでプロデビューできるんですか?」

「あは、どうだろう? 隊長は許してくれるかなあ?・・・」

 日向隊員はふとある人物を思い浮かべました。黒部すみれ。元テレストリアルガード作戦部門の隊員です。

「すみれさんはリハビリていうことで音楽活動を許してたからなあ。私はどこまで許してくれるんだろ?・・・」

 と、明石悠は突然吐露しました。

「私、怖い・・・」

「え、なんで?」

「みんなに注目されるなんて、なんか怖い・・・」

 日向隊員は考えました。明石悠は連日恐喝され、その金額は1億円をはるかに超えてました。さらに毎日毎日集団レイプ。これですべての人に心を許すなんてとうていムリです。

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