表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/226

47

 日向隊員は明石悠の歌声を聴いて、

「ふふ、今日はちゃんと歌い出すことができた。馴れてきたうね、明石さん!」

 けど、まだ完全にメロディを憶えきれてなかったようです。ところどころ「あれ?」て感じなところがありました。

 明石悠は曲を歌い終えました。日向隊員は質問。

「明石さん、どんな気分?」

 明石悠は応えます。

「お願い、もう1回歌わせて! あ、その前にもう1回映像見たい!」

 日向隊員は心の中で「ふふ」と笑うと、

「OK!」

 と応えました。

 明石悠は再びHoleの映像を見ました。映像に合わせHoleを歌いました。さらにそれをもう1回。そして日向隊員を見て、

「OK! もう歌えるよ、絶対!」

 日向隊員はギター構え、

「じゃ行くよ!」

 ジャーン! 日向隊員はまたギターを鳴らしました。歌い始める明石悠。今度はちゃんと歌ってます。日向隊員はギターを弾きながら思いました。

「ふふ、今度はきちんと歌ってるよ」

 こうして明石悠はHoleという曲を完璧にマスターしました。


 続けて憶える曲は、セパレートウェイズの旅路。2人はこの曲もHoleとまったく同じプロセスで憶えました。なお、日向隊員はこの曲も知らなかったようです。

 最後に覚える曲は、真夜中のノックのundercover。日向隊員はパソコンのマウスを操作しながら、ぽつり。

「ふ、やっと知ってる曲が出てきたよ」

 それを聞いた明石悠は、

「日向さん、知ってるんですか、この曲?」

 と質問。途端に日向隊員の顔は驚きに変わりました。

「ええ、何言ってんの? 明石さん、この曲知らないの? これ、3年前に大ヒットした曲だよ!?」

 今度は明石悠が慌てます。

「ええ? ああ、そ、そうでしたね・・・」

 日向隊員はその返答に違和感を覚えました。

 パソコンのモニターの中でundercoverという曲が始まりました。演奏してるバンドは真夜中のノック。と言っても、画面の中はヴォーカルとギタリストだけ。どうやら2人だけのバンドのようです。

 この曲を聴いて明石悠はびっくり。スピード感あふれるものすごくかっこいい曲だったのです。

「ふわ~・・・」

 日向隊員はその明石悠の腕の黒い肌を見て、あることに気づきました。

「あは、そっかあ! あなた、3年前は外国にいたんでしょ?」

「え?・・・ あ、はい!」

「ふ、なるほどね。それで初めて聴いた曲っていうわけね。いろんな音楽賞を総なめしたのよ、この曲は!」

 曲が間奏になりました。ギタリストのソロプレイ。素人しろうとが聴いてもすごいソロプレイです。明石悠はまたもや感嘆の声をあげました。

「うわ~ す、すっごーい!・・・」

 日向隊員は苦笑い。

「あは、こんなすごいギターテク、私には絶対ムリだよ。私はアコースティックギター、向こうはエレキギターだから、この間奏部分は省こっかな?・・・」

 明石悠は日向隊員に質問。

「このバンド、今は?」

 日向隊員はモニターの中でギターを弾いてる男性を見て、

「2年前かな? 死んだんだよ、この人・・・」

 それを聞いて明石悠はびっくり。

「ええ?・・・」

「それを機にこのバンドは解散したんだよ。あ、活動を停止したと言った方がいいかな? ま、2人しかいないバンドだったんだけどね」

「なんで死んだんですか?」

「自殺」

「ええ~?」

 日向隊員はモニターの中のギタリストを見て、

「この人、名前なんていったかなあ?・・・ 真土・・・ う~ん、たしか真土勝之だったような?・・・

 この人、このバンドの曲をすべて作曲してたんだけど、この曲の大ヒットで音楽業界から俄然注目されるようになったんだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ