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歩道橋の上の3人も、女神隊員のバイクに気づきました。
「ん、なんだ、あいつ?」
ギターを弾いてる日向隊員も、女神隊員のバイクが気になりました。
「女神さん、何をする気?・・・」
なお、歌に夢中なせいか、明石悠は気づいてません。オーディエンスたちも背後で起きてるせいか、気づいてないようです。
が、前を見てる橋本隊員・倉見隊員・寒川隊員は気づいてました。3人とも驚きの表情。
「ええ~・・・」
女神隊員のバイクは歩道橋の階段部分にさしかかり、中央の自転車用スロープを上りはじめました。そのまま螺旋状の階段を駆け上って行きます。それを見て隊長は唖然。
「あ、あいつ、何をやる気だ?・・・
しかし・・・ あれ、ふつーのバイクだろ? あんなところに上って行けるのか、あれで?・・・」
歩道橋の上のリーゼントの男も女神隊員のバイクに気づき、焦った表情を見せました。
「あ、あいつ、まさか、ここに来る気じゃ・・・」
啓一とモヒカンの男も焦ってます。
「おいおい・・・」
女神隊員のバイクは階段を上り終え、3人と向き合いました。女神隊員はけたたましくバイクを空ぶかしします。緊張する3人。
「うう?・・・」
女神隊員のバイクはが急発進。グォーン! そのまま豪快にウィリー。3人は思わず後ずさり。
「オ、オレたちを殺す気かよ、あいつ!?」
車中の隊長は頭を抱え込んでしまいました。
「あちゃーっ! あいつ、地球の常識ていうやつをまだ理解してなかったのかよ~?・・・」
歩道橋の上、3人はそのまま後ろに駆け出しました。
「逃げろーっ!」
3人は転げ落ちるように階段を下ります。
キィーッ! 女神隊員のバイクは階段が始まる寸前で急停車。跨ってる女神隊員は階段を下りてる3人を見下ろします。
3人は今ちょうど地面に着いたところ。うち啓一が振り向き、
「覚えてろよーっ!」
3人は這う這うの体で逃げて行きます。ヘルメットのシールドのせいで見えないのですが、女神隊員はどうやら微笑んでるようです。そのヘルメットに内蔵されたヘッドセットが電波を受信しました。
「おい、女神、やり過ぎだぞ!」
それは隊長の声。ちょっと語気を荒げてます。隊長の言葉は続きます。
「エンジンを切って下りてこい!」
「了解!」
女神隊員はバイクを下り、バイクを押し始めました。そのまま階段の中央にあるスロープを下りて行きます。ギターを弾いてた日向隊員は、それを見て呆れてます。
「あははは・・・」
曲が終わりました。ギターを弾き終えた日向隊員はオーディエンスに、
「みんな、ありがとう! じゃ、次の曲を最後にします!」
するとオーディエンスの1人が、
「ええ、もう終わっちゃうの?」
日向隊員はそれに応えます。
「ごめん。警察に許可をもらいに行ったら、1時間までなら許可するよ、と言われたんだ」
これは真っ赤なウソ。2人はそんなに持ち歌を持ってないので、自ら1時間と申請書に書いたのです。
ちなみに、通常このような路上ライブの許可は下りません。たとえ下りたとしても、少し時間がかかります。けど、香川隊長名義で申請書を書いたので、一晩で許可が下りてたのです。テレストリアルガードはそれだけ信用力があるのです。
日向隊員はギターを弾き始めました。すると今度は別のオーディエンスの1人がはっとしました。中学生らしい女子です。
「ちょ、ちょっと待ってよ! さっきから同じ曲ばかり歌ってるけど、ほかに曲はないの?」
日向隊員はギターを弾く手を止め、苦笑い。
「あは、私たち、まだ4曲しか憶えてないんだ・・・」




