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 生徒会長は頭の中をフル回転させました。いったい誰が投稿した!?

 まず思い浮かべたのは日向隊員。けど、生徒会長はあの直後日向隊員のスマホを見ました。あのスマホは録音されてなかったし、音声を飛ばしてた様子もありませんでした・・・

 じゃ、誰が音声を飛ばしたっていうの? 誰が投稿したっていうの?・・・ あそこにいた生徒は全員、生徒会わたしたちの味方だったはず?・・・

 どうやら生徒会長の頭脳おつむには、日向隊員がほかの無線装置トランスミッターを所持し、電波を飛ばしてたていう発想に辿り着けなかったようです。

 2人の刑事は生徒会長を挟み込むように立ちました。

「ちょっと警察に来てもらいましょうか!?」

 生徒会長は焦るばかり。

「わ、私、警察に連れていかれる?・・・」

 他の生徒会員も焦ります。

「生徒会長・・・」

 生徒会長は最初のうちは黙って2人の刑事に従って歩いてましたが、2人の刑事が引き戸をガラッと開けた瞬間、何かのスイッチが入ったようです。突然立ち止まり、

「いやーっ!」

 と叫びました。2人の刑事はびっくり。生徒会長はエビのように急速に数歩下がって、まくしたてます。

「私を誰だと思ってんの!? 私の父は県議会議員よ! 私、行かないから! 絶対行かないから、警察なんかに!」

 2人の刑事は顔を見合わせ、呆れたというジェスチャーをしました。そしてベテランの刑事は生徒会長をにらんで、

「お嬢さん、いい加減にしてもらえますか、ふざけんのは!? いいですか? 証拠はもう十分揃ってんですよ!」

 いや、警察はまだこの時点ではそんなに証拠を揃えてません。事件の全容を掴むためにどうしても生徒会長の聴取が必要だったのです。

 ベテランの刑事の言葉が続きます。

「もしあなたが高校生なら有無も言わさずに引っ張って行くんですがねぇ、まだ14歳の中学生だから甘い顔してるだけなんですよ!

 10分後にまた来ます。そのときは警察までご同行してもらいますからね、絶対!」

 若い刑事は生徒会長の背後にいるそれ以外の生徒会員を見渡して、

「あなたたちも10分後にはご同行してもらいます。用意しておいてください!」

 ドアがピシャッと閉まりました。生徒会長がみんなに大きく頭を下げてます。

「みんな、ごめん・・・」

 他の生徒会員も焦り顔。自分たちも警察に連れていかれる?・・・

 一方生徒会長は思い出してました。去年9月のある日の出来事を。


 そのころの生徒会長は2年生。ヒラの生徒会員でした。一方、当時の生徒会長は男子生徒。当然3年生でした。その生徒会長が9月のある日、

「重要な話がある」

 と言って、全生徒会員全員を集合させました。そこで当時の生徒会長の口から衝撃の発言がありました。

「みんな、聞いてくれ! 1年に明石悠という女子生徒がいるだろ?」

 現在の生徒会長が応えます。

「はい。肌の黒いガイジンのですね」

「ああ。そいつ、恐喝されてるんだ」

 それを聞いて全生徒会員たちはびっくり。

「ええ~!・・・」

 現在の生徒会長は反射的に、

「警察に通報したんですか!?」

 と質問。それに対し当時の生徒会長は、

「いいや!」

 と応えました。現在の生徒会長はその回答に大きな疑問を持ちました。

「すぐに警察に通報しないと!」

「その必要はない!」

「ええーっ!? ど、どうして!?」

 すると当時の生徒会長は高圧的に、

「いらないと言ったらいらないんだ!」

 その高圧的な声に現生徒会長はびっくり。肩をすぼめました。当時の生徒会長は応答を続けます。

「いいか、こんなことがバレたらうちの中学校の名折れだろ。それは生徒会(ここ)の名折れにもなる! そんなことできると思うか!?」

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