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それで高浜さんは真夜中のノックのコンサートの告知は、公式ホームページのみで行ってました。
しかし、3人が通う中学校の生徒は、ほとんど来ませんでした。そこで高浜さんはいろんなSNSを使って急遽コンサートを告知したのです。その告知にはたくさんのレスポンスがついてました。だから高浜さんは、心に余裕があったのです。
新生真夜中のノックはテレビに出て演奏し、人気を博しました。日向隊員・真土灯里・明石悠の3人がストリートライヴを開くと、交通渋滞がおきるほど人を集めました。観客が来る要素が十分あったのです。
演奏が始まりました。真夜中のノックのテーマ曲的なナンバー、I Was Born To Love You。クイーンのカバー曲です。
真土灯里のギターが唸ります。観客は少ないながら、大声援。そうしてる間にも、次々とドアが開き、続々と観客が入ってきました。
「おいおい、もう始まってんじゃないか!?」
「なんでもっと早く連絡してくれなかったんだよ?」
「早く席に着きましょ!」
「ああ!」
観客席がどんどん埋まっていきます。日向隊員たち真夜中のノックのメンバーはそれを見て安心しました。大丈夫、私たちはたくさんの人に支持されてる!
観客たちの大半は日向隊員たちのストリートライヴを待ち望んでました。最近ストリートライヴをやってなかったから、ちょっと飢えてたのです。
客席の最後部に座ってる隊長たち3人。観客はますます増えてますが、さすがにこの近辺は隊長たち3人だけです。
コンサート前はおとなしかった寒川隊員ですが、曲が始まり前の観客が総立ちになると、寒川隊員もすくっと立ち上がりました。隊長はそれを見ると、苦笑い。
「おいおい、これ、クイーンの曲だろ? お前、クイーンの曲にアレルギーがあったんじゃないのか?」
寒川隊員は隊長を見ると、顔を赤くし、
「あは、そんなことありましたねぇ・・・」
と返答。隊長は笑顔で、
「前に行っていいぞ!」
「じゃ、お言葉に甘えて!」
寒川隊員は前方に駆け出しました。女神隊員はそれを見て、
「寒川さん、いつのまにか病気克服したみたいですね」
隊長は、
「ああ」
と返答。が、これは生返事でした。隊長の興味は、ステージで歌ってる明石悠に移っていたのです。
真夜中のノックは以前テレビに出て演奏したことがありましたが、あのときの明石悠のステージ衣装は、中学生とは思えない際どい衣装でした。
さすがにテレビ局のプロデューサーやディレクターに止められ、若干おとなしい衣装となりましたが、今日はあのとき以上に肌が露出したかなり過激なステージ衣装。隊長は苦笑するばかり。
「おいおい、ほんとうにあの娘、イジメられてたのか?」
と、隊長は横目で隣りに座ってる女神隊員を見ました。すると今度は、真っ直ぐ前を見て、女神隊員に話しかけました。
「ほんとうにあの娘、君の同胞なのか? どう見ても地球人の顔してるが?」
「はい。実はあの娘、顔を変形させることができるんです」
「じゃ、本当の顔は君と同じ1つ眼?」
「はい」
「ふ、あの娘も女神としての素質があったんだな? 日向が見た夢の話しだと、彼女、巨大化もしたし、空も飛んだんだそうだ」
「私は空は飛べませんよ? けど、テレポーテーションまでできるなんて、あの娘・・・」
「そういや、あんた、昔こんなこと言ってたな? テレポーテーションができる神や女神は私1人しかいなかった、て」
「はい。ま、過去には何人かいたみたいですが・・・」
隊長は感心。
「へ~ 超人揃いの君の母星の中でも、特別にすごかったんだな、あの娘・・・」




