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この校舎の2階(この部分の最上階)の廊下には、生徒たちがたむろっていて、窓からパトカーを注視してます。
万田先生が先ほどの刑事に導かれ、パトカーの後部座席に入りました。それを見ている女子生徒が愕然。
「万田先生、連れて行かれちゃうよ・・・」
別の女子生徒は違う箇所を指さしました。
「あ、あれは?」
2人の男が万田先生同様、パトカーに強制的に乗せられてます。それを見てざわつく生徒たち。
「お、おい、あの2人もうちの先生だよな?・・・」
「いったい何が起きてんだよ?・・・」
女子生徒の1人が何か思いついたようです。
「あ、あいつだ!」
その隣にいた男子生徒。
「そうだよ、あいつが警察にチクッたんだよ!」
今度は複数の生徒が、
「そうだ! あいつのせいだ!」
次の瞬間、
「きゃーっ!」
という悲鳴が。それを合図に生徒たちが一斉に後ずさり。ぽっかり空いた空間には1の女子生徒が取り残されました。日向隊員です。当の日向隊員は心の中では、
「ええ~?・・・」
て感じになってますが、そんな感情を見せたら付け込まれると思ったらしく、あえて平然とした表情を示しました。
そこに、
「生徒会長!」
の声が。と同時に、日向隊員の前に1人の女子生徒と彼女に続く数人のグループが現れました。
女子生徒はおかっぱ頭にメガネ、低身長とあまり生徒会長て感じはありませんが、どうやら生徒会長のよう。背後のグループはそれ以外の生徒会員のようです。
日向隊員は生徒会長を見て、頭の中でクスッと笑い、思いました。
「生徒会長? ふ~ん、何こいつ、ただのチビじゃん」
日向隊員、今のあなたもかなりの低身長ですよ。
生徒会長は怖い顔を見せ、日向隊員をにらみました。
「あなたが日向愛?」
日向隊員はちゅうちょなく応えます。
「そうよ。私が日向愛!」
「あなた、自分が何をしたのか、わかってんの!?」
「何って・・・ 私は昨日、恐喝されてる人を・・・ ここの女子生徒を助けた」
「そのあと警察に行って、ベラベラしゃべったていうわけ!?」
「な、何言ってんの?・・・
そうよ、警察に連れて行かれた! 警察でいろいろと事情聴取を受けたわよ!
私、あいつらに大けが負わせちゃったから、逮捕されるのが怖くって、そこで何があったのか、全部しゃべったわよ!」
「ふ~ん、そう。やっぱ全部あなたのせいだったのね!」
な、何、こいつ? こいつ、本当に生徒会長なの? 日向隊員はそう思うと、ストレートに質問しました。
「この学校の生徒全員、私を徹底的に無視してるのは、全部生徒会の命令なの!?」
生徒会長は失笑。
「ふ、何を言うかと思えば・・・
私たちがそんなことするはずないじゃん。あなたを危険人物とみなして、自主的に無視してるんじゃないの、学校中のみんなが? 全部あなたの身体から出た錆よ!」
「な、何が身体から出た錆よ! あなた、彼女がどんな被害を受けてたのか、知ってんでしょ!?」
「知ってんわよ、当然!」
その大きな声に日向隊員はびっくり。生徒会長は言葉を続けます。
「あなた、何も知らないみたいだから教えてあげるわ!
不良グループがあいつを恐喝するとき、同時に2つ以上のグループがかち合うとそれだけでケンカが発生するから、今日はこのグループが、明日はこのグループが、その次の日はこのグループが恐喝するよう、調整する役が必要だった。
その調整役がさっき警察に連れていかれた万田先生だったのよ!」
驚愕の発言。日向隊員は思わず声を漏らしました。
「ええ・・・」




